「ふるさと納税」ポイントサービス禁止で”増える駆け込み需要” これからどうなる? 

「ふるさと納税」ポイントサービス禁止で”増える駆け込み需要” これからどうなる? 

様々な返礼品が人気のふるさと納税。仲介サイトを経由した際にもらえるポイントが9月までで禁止されます。ポイントの禁止に伴って今、駆け込みの寄付が相次いでいます。

返礼品と税金控除「ふるさと納税」

北九州市 武内和久市長
「令和6年度、北九州市ふるさと納税寄付受け入れ額過去最高額を記録しました」自治体に寄付することで地域の特産物などが返礼品として受け取れ、税金も控除される「ふるさと納税」。

北九州市では昨年度、このふるさと納税による寄付額が24億7200万円あまりとなり過去最高を更新しました。

こんな返礼品も・・・

新たな名物として力を入れている「すしの都 北九州市」に関連した返礼品も寄付額を押し上げましたが、中にはこんなものも・・・RKB 岩本大志記者
「一見、ふるさと納税とは関係がなさそうなこちらの大型バスですが、実はこのバスの運転体験も返礼品の一つです」こちらは、運転手さながらに大型バスの運転体験ができる返礼品です。

ほかでは体験できないユニークな返礼品の開発など寄付額を増やすため各自治体が力を入れているふるさと納税。

ところがいま、この制度を巡って大きな異変が起きています。

40代「ポイントが終了する前に全部やったので」

加熱するポイントサービス

これまでは仲介サイトを経由すれば、お得なポイントが付与されていたふるさと納税。

仲介サイトの間では利用者獲得の有効な手段としてポイントによるサービス合戦が繰り広げられてきましたただ、ポイントサービスが過熱する中「地域を応援する」というふるさと納税の本来の趣旨に沿ったものではないとして、このポイントの付与が9月末で禁止されることになったのです。30代女性
「お得感が減る。本当はポイントがついてほしい」40代男性
「もらえるのはもらっておきたかった。まあ仕方ないかな」

行政の担当者「魅力的な返礼品、開発したい」

10月からのポイント禁止により北九州市でも駆け込み需要が増えています

その一方で、ポイント還元がなくなることで今後は純粋に返礼品の魅力で寄付先を決める傾向が強くなるとみられることからさらに返礼品の開発に力を入れていく考えです。北九州市 総務課・調整担当係長 近江正男さん
「昨年と比較して8月が2倍以上。9月に入ってからも2倍以上の件数をいただいています。こんなものもあったのかという返礼品がまだまだたくさん眠っておりますので、リサーチをして魅力的な返礼品をさらに多く開発していければ」

夏の駆け込み需要

例年は12月に寄付が集中するふるさと納税ですが、ことしの夏の駆け込み需要は全国的にも増えているようです。さとふる 広報 坂上実来子さん
「今年の7月から8月末までの寄付額は前年同期比で1.8倍以上に増加しておりまして、特に8月最終週で申し上げると寄付額が前年同期比で3.1倍以上に増加しております。これまではポイントを重視した決済手段ですとか、ポータルサイトを選ぶ方がいました、今後はサイトの使いやすさやお礼品の充実具合みたいなところがポイントになってきます」応援したい地域に寄付をするふるさと納税。今回の制度の見直しはふるさと納税の本来の趣旨を考えるきっかけになりそうです。

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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rkb/2187611