サイトアイコン WBSまとめ

WBS 2019/9/12(木)

ZOZOがヤフー傘下に。
前澤氏、孫正義氏動く

午後5時半

「前社長となりました前澤でございます。この日を迎えられたことを大変嬉しく思うと同時に、ヤフー社並びにZOZOの成長発展を心から願っている。」

前澤氏はヤフーのTOB、株式公開買い付けに応じると発表。
ヤフーは最大でZOZO株式の50.1%を取得する予定で、買収総額はおよそ4000億円となります。

ZOZO株をおよそ36%保有していた前澤氏。
TOBに応じて、大半の株式を売却し、同社の経営から退くことを決断しました。

その理由は
「宇宙にどうしても行きたい。準備に時間を割くことが多くなる関係で辞任させていただくことになりました。あと2点目として個人的にやっぱり事業をやりたいです」

夢の実現に注力したいと語った前澤氏。
そのきっかけを作った人物大会見に招待していました。
会場に現れたのはソフトバンクグループの孫正義会長兼社長。

ヤフーに買収されることでソフトバンクグループの傘下に入ることになるZOZO。
創業者である前澤氏は今どんな心境なのでしょうか。

前澤氏涙の退任のワケ

大胆な発言で知られる一方、ぶれない信念を持ち続ける。
前澤さんが持つ、両面を取材してきました。
2011年、ZOZOの昔の社名スタートトゥデイ本社。
前澤さんの社長室ですがもぬけの殻。

「社長室かっこいいなとか最初思ってて作ったんですけど、いざ入ってみるとみんなとのコミュニケーションも取れなくなるし、意外と寂しいし、やめました」

社員の基本給は全員一律。
本社のある幕張に住む社員には5万円の手当てを出すなど、社員を家族と呼んできた前澤さん。

「やっぱり社内の人間が輝いて楽しくやれてるのが、結果として商売に繋がって利益につながって、というのが順序だと思ってる。」

高校卒業後ミュージシャンとして活動していた前澤さん。
ライブ会場でレコードやCDを販売すると想像以上に客がつき、そこでビジネスに目覚めます。
1998年23歳の時に通販会社スタートトゥデイを設立。
その後、趣味の洋服も売り始め、2004年に通販サイトZOZOTOWNをオープン。
洋服は店頭で売るのが当たり前の時代にZOZOのサイトで売ってもらおうとアパレル業者に呼びかけます。

この常識破りの発想が受け、ZOZOは急成長。
2012年には東証一部に上場し、営業利益は2007年から10年でおよそ19倍になるなど、日本最大級の衣料品ネット通販サイトとなりました。

「何やるにしても人と同じことが嫌いなので、競争したくないってのがある」

洋服のネット通販という競争相手のいないポジションで成長を続けたZOZO。
しかし躓きの転機が訪れます。

それは去年末WBSに出演した時の言葉にありました。

「そろそろ自分たちでも作りたい」

スマホで体を自動採寸し、その人に合った洋服を作るZOZOスーツ。
巨額の投資を行いました。
しかし消費者に採寸という作業が思ったほど受け入れられず事業の見直しに。
さらに今年に入るとZOZOへの出品を控える業者が相次ぐZOZO離れの動きが。
これらの影響でZOZOの株価は急落。成長に暗い影を落とします。

発表ではいつもと変わらぬ大胆さに驚かせた前澤さん。
しかし、その信念はどこかでブレたのでしょうか。

「今日8時45分、発表を受けて社内は騒然とした。僕が辞めるとはみんな予想もしてなかったようで、本当に21年間ありがとうございました」

ヤフーがZOZOを買収。
国内ナンバーワンに。

ヤフーの川邊社長が強調したのは買収によるネット通販の強化。
Yahooはこの秋からスマホ決済サービスのペイペイの名前を取った通販サイトを始めます。
Amazon・楽天に遅れをとるネット通販で国内トップを目指す考えです。

ヤフー×ZOZOで何が変わる?

ネット通販の拡大を目指すヤフーにとって弱い部分が衣料品の分野なんですね。
一方、ZOZOが運営しますZOZOTOWNは日本最大級のファッションサイトです。
ヤフーが今年の秋に開設するネット通販サイトpaypayモールにZOZOTOWNが出店することでYahooは衣料品の分野を強化することができます。
ZOZOTOWNではスマホ決済サービスのペイペイも使えるようになる見込みなんですね。
さらにこのYahooが買収を決断した背景には、Amazon・楽天といった巨大なライバルの存在を強く意識している。

前澤氏の決断どう見る?

山川さん
触れてないのは記者会見の中で、前澤さん個人の借金の話が記者とやり取りあったんですね。
前澤さんはZOZOの持ち株を担保にして多額の融資を受けていたので、その中でZOZOの株価が下がっていたって問題を抱えていました。
社員は家族とまで言っている人が自分の経営権はそう簡単には手放せませんよ。
やっぱり涙の背景には一つはやむを得なかった事情があったのでは。

私はポジティブに見ています。
日本の経営者ってこういう時にボロボロになるまで会社にしがみつくんですよ。
それがない。
追い込まれる前の段階で孫正義さんに託した方がいいって、判断なさったというのは私はポジティブだなと思いますけどね。

シリアルアントレプレナー、連続起業家って言葉があるんですね。
これは創業経営者が早めに会社を売って、その得た資金でまた授業を繰り返し、事業化になっていく。
海外では当たり前ですが、前澤さんは明らかにそのタイプですね。

駆け込み需要を狙う企業

異例のゴールドラッシュ到来

横浜高島屋で始まった大黄金展
スカイツリーから人気キャラクターまで、総額100億円分の黄金が一同に会しました。
改元後初めての黄金展に用意されたのは、元号大化から令和まで248の元号全てが印字された純金小判です。
値段はおよそ4500万円。一枚からも販売している為、気に入った元号だけを買うこともできます。
さらには純金で作られた将棋の駒。

現在金の価格は1980年以来の歴史的高値となっていて、金融資産としての注目が集まっています。
高島屋の黄金展はこれまで年に一度の開催でしたが、今回は4月に続く異例の2度目の開催。
消費増税まで残すところあと2週間あまり。増税直前の駆け込み需要を狙います。

ドンキ100億円還元?

打ち出したのは14日から30日まで行う8%の値引きキャンペーンです。
対象は食料品や酒類を除く全商品。
全国のドンキホーテ系列384店舗で実施する過去最大規模のセールだと言います。
税込107784円になるテレビ。
キャンペーンで8%値引きになると、99161円で購入できます。
これが10月になると109782円。
10619円がお得に。
さらに195万円以上するロレックスは、192159円安く買えます。

軽減税率やポイント還元などの対策で、駆け込み需要が盛り上がらないことから高額商品も一斉に割引することで購買意欲を高めたい考えです。

居酒屋もケータイも

居酒屋チェーンのワタミグループでも。
全国のおよそ200店舗で消費増税に負けない食欲の秋と題して特別なコースメニューを始めました。
鳥メロでは鶏肉のしゃぶしゃぶが3980円で食べ放題になります。

駆け込み狙いはこんなところにも。
家電量販店ではおよそ2年前に発売されたiPhone8が1円で売られていました。
携帯電話業界では消費増税に加え、10月1日から端末の販売ルールが変わります。
端末の値引きが最大で2万円までに制限され、こうした割引は来月からできなくなります。
販売する側にとっては大幅な値引き販売で、客を呼ぶ最後のタイミング。

小泉新大臣が始動。
世論調査次期総理は。

小泉新大臣は環境省で原田前大臣から引継書を受け取り、今月下旬にニューヨークで開かれる国連総会で、環境関連のイベントへ出席することを検討していると明らかにしました。
この後、小泉大臣は福島県を訪れ、内堀知事と面会し、東京電力福島第一原発事故からの復興などについて意見交換しました。

一方、今回の自民党役員人事内閣改造を受け、テレビ東京と日本経済新聞が緊急世論調査を行いました。
内閣支持率は今月初めの調査に比べて横ばいの59%でした。
改造後の内閣の顔ぶれについては、評価するが45%で、評価しないの30%を上回りました。
一方、安倍総理大臣の自民党総裁としての任期は2021年9月までですが、その後も総理を続けて欲しいかを聞いたところ、続けて欲しいが34%に対して、欲しいとは思わないが56%と大きく上回りました。

ポスト安倍については小泉環境大臣がトップの20%で安倍総理自民党の石破元幹事長が続きました。

足湯・演芸・グルメが人気。
改装で客数急上昇の百貨店。

大分県別府市、市街地の中心にある百貨店、トキハ別府店
15億円をかけて改装し、今月リニューアルオープンしました。
客が押し寄せるようになった理由はどこにあるのでしょうか。

サービスとして始めた足湯ですが、意外にも売上向上に役立っています。

またフードコートでは、大分名物のとり天発祥の店や、地元の関あじ関さばを提供する店が軒を連ねます。
地元の有名店を誘致し、観光客を呼び込む戦略でしたが、人気店の味を気軽に味わえると地元客が押しかけ行列ができるほどに。

さらに百貨店の中にあるのは日本でここだけだという大衆演劇場も。
毎日昼と夜の2回公演があり、平日にも関わらず、今日もほぼ満席でした。
地元密着型だった店舗に幅広い層を取り込むという戦略が当たり、オープンからの4日間で7万人が来客。

ただ、婦人服売り場はこれまで通りの年齢層の高い商品が目立ちます。
百貨店にとってかつては花形だった衣料品売り場。

百貨店の衣料品売上高

ここ数年百貨店全体でも有料の売上は減少傾向が著しく、特に地方でその傾向が強まっています。

苦境の百貨店アパレル。
ネット通販が救世主。

衣料品が弱い地方の百貨店では出店してくれるブランドに限りがあります。
また自社で運営するネット通販は食品やギフトが中心で、ファッションアイテムはごくわずかしか取り扱っていません。

そんな、トキハをはじめとする地方百貨店と手を組もうと動いているのが、アパレルのネット通販を運営するストライプデパートメントの石川社長。
ストライプデパートメントはいわゆる百貨店ブランドを中心に、およそ1000のブランドを取り扱っています。
今回このプラットフォームをトキハに提供。
通常この規模のECサイトを自社で運営するには、最低年間2億円はかかると言われますが、今回こうしたコストは全てストライプデパートメントが負担します。

さらに実際に手に取れるように百貨店に出向き、期間限定のポップアップストアを展開していきます。
トキハ別府店でもそのポップアップストアがオープン。

ただ百貨店側はネット通販の手数料収入は入りますが、さらにネット通販に客を奪われかねないとの懸念も。

ストライプデパートメントは百貨店の客単価の高い優良顧客をこのサービスで獲得していきたいと言います。

苦境の地方百貨店。
生き残りへ模索

伊藤さん
百貨店は厳しいって言うイメージが強いんですけども、トキハでもでも100年近く、三越や大丸だと200年、300年続いている。
一方で30年で日本一になって、30年つぶれたところもあるわけで、百貨店の強さは時代に応じて自分を変えていく調整能力。

高度成長期以降、アパレルメーカーと組んでずっとやってきたわけですけど、それでは立ち行かなくなると。どう変えていくか。

投信の不適切販売2万件

ゆうちょ銀行が70歳以上の高齢者に投資信託を販売した際に、健康状態や商品の理解度を確認することを定めた社内規定に違反した形で契約を結んだ事例がおよそ2万件にのぼることが明らかになりました。
これまで判明していた直営店での不適切な販売に加え、委託先の日本郵便でも同様の事例が見つかりました。
ゆうちょ銀行は会見を開いて公表する見通し。

5Gで100人対戦ゲーム

世界最大級のゲームの展示会、東京ゲームショウ2019が開幕しました。
NTTドコモのブースでは、次世代通信5Gを使った最大100人が同時に対戦できるゲームイベントが開かれ、盛り上がりを見せました。
今後5Gを活用したスマートフォンなどで専用機並みのゲームができるクラウドゲームの拡大が見込まれています。
すでにGoogleが参入を表明していて開発競争が激しくなりそう。

イラン制裁の緩和を検討か

アメリカのトランプ大統領がイランのロウハニ大統領と首脳会談を実現させるため、イランに対する制裁の緩和を検討していると11日ブルームバーグ通信が報じました。
報道によりますと9日に行われたホワイトハウスの会合で、
制裁緩和案が浮上し、ムニューシン財務長官が賛成の意向を示したのに対し、大統領補佐官を解任されたボルトン氏は強硬に反対したということです。

顔で現金引き出し。
セブン銀行の次世代型ATM。

発表されたのはセブン銀行がNECと開発した新しいATMです。
この次世代型はNECの顔認証技術を使ったカメラを搭載していて運転免許証があればその場で口座を作ることができます。

さらにキャッシュカードを持たずにお金を引き落とすことができます。
来月下旬から都内のセブンイレブンで実証実験を始めます。

ただネット経由の振り込みなどの普及に伴い各銀行はATMの数を減らしています。

Q:なぜ今になって新たにATMを出すのか?
セブン銀行舟竹社長「我々からするとむしろ今でしょという感じ」

今回のATMはスキャナーを搭載していて従来の入出金だけでなく、スマートフォンへの入金など新たなサービスも展開していく考えです。
セブン銀行は数百億円規模の投資をし現行のATMを5年で入れ替える計画です。

ZOZO一時20%上昇

日経平均株価の終値は昨日より161円高い21759円でした。
YahooがTOB株式公開買い付けにより買収を発表したZOZOは買い注文が殺到して一時20%近く上昇し、年初来高値を更新しました。
一方ユーロ圏の金融政策を担うECBヨーロッパ中央銀行が日本時間の今夜定例理事会で3年半ぶりとなる利下げを決めました。
国債などを購入し市場に資金を供給する量的金融緩和政策を11月に再開することも決定しました。

ニューヨーク株式市場です。
米中の通商摩擦をめぐり、アメリカの大統領顧問等が中国との暫定合意を検討していると一部で報じられたことを受けて、株価は大きく上昇しています。
ダウは100ドルほどの上昇。ナスダックは50ポイントほどの上昇となっています。

スマホ半額割引

KDDIは通信契約をしていない人でも要件を満たせばスマートフォン端末を最大で半額にすると発表しました。
10月から端末代と回線契約とのセット販売が禁止されるのに合わせた措置だということです。
ただ購入から100日間は他社とのプランの契約をすることができず、この規制の趣旨に反するとの見方も出ています。

オークラ旗艦ホテルが開業

ホテルオークラの新たな旗艦ホテル、ジ・オークラ東京が開業し記念式典には東京都の小池知事も出席してテープカットを行いました。
4年前に営業を終えたホテルオークラ東京本館を立て替えたジ・オークラ・東京はファンの多い旧本館の装飾を多く再利用した和のデザインが特徴で、一泊した場合の料金は7万円からです。

8月企業物価0.9%下落

日銀が発表した8月の国内企業物価指数は100.9で、3か月連続の下落となりました。
下げ幅は0.9%で2年8ヶ月ぶりの大きさとなりました。
消費税増税が来月に迫る中でデフレ圧力を跳ね返すことはできませんでした。
そうしたなか日銀の黒田総裁は総理官邸で今日安倍総理と会談しました。
黒田総裁は引き続き、これまでの金融緩和方針を強調したということです。

対中関税引き上げ先送り

アメリカのトランプ大統領は11日ツイッターで中国からの輸入品。
およそ27兆円分を対象にした制裁関税の税率引き上げを来月1日から15日に先送りすると表明しました。
トランプ大統領が中国が報復関税を課しているアメリカ製品の一部除外を決めたことについて、よい意思表示だと評価していて、来月予定されている閣僚級の通商協議を前に環境を整える姿勢を示した形です。

対中関税上げ先送り。
トランプ氏の狙いは。

伊藤さん
これから年末にかけて、トランプ政権のやる政策は全部選挙に絡んでくる。
今のアメリカの関税は第二次世界大戦前の1930年代の関税率に匹敵するくらい高いらしい。
そういう意味ではアメリカ経済にも大きな影響が。

最新のトランプ大統領の支持率なんですけれども38%。
しかも中国との貿易戦争による物価高騰に対して60%が懸念を示している。

トレたま:卓上配膳ロボット

T.T.File-5095

卓上配膳ロボット。
自動でこのように料理を運んでくれます。

テーブルのQRコードをスマホで読み取りますと、メニューの画面が出てきます。
そして食べ物などを注文すると、どこの席の客が注文したかというのが厨房に伝わりまして、ロボット上に置くと自動で客のところまで選んでくれるというもの。
取るとセンサーが認識して自動で元の場所に戻ります。

 ジャストロボット
 価格未定

ヤフーのZOZO買収
M&Aのモデルにも

伊藤さん

ベンチャーM&A(2018)

企業を起こすという能力と、企業を上場させて大きくしていくエネルギーと違うんだろうと思う。
ベンチャー企業がですね、上場するんじゃなくてどっかの企業に買ってもらう件数。
アメリカ・欧州に比べて日本はすごく少ない。
アメリカでは、100あると90ぐらいがM&Aで、上場は1割しかないですよね。

モバイルバージョンを終了