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WBS 2019/10/2(水)

関西電力 謎の原発マネー
現金・スーツ券・小判まで。

問題の発覚後2度目となった関西電力の記者会見。
関電は当初、個人情報への配慮などを理由に詳細な説明をしていなかった。
一点して去年9月にまとめた調査報告書を公表した。

公表された12人のうち原子力事業本部長を務めていた豊松元副社長は、1億1000万円相当の金品を受け取っていた。
関電は金品の大半を返却済みと説明したが、いまだ3487万円分の金品が未返却だという。

なぜ社会通念は大きく超える金品を受け取ってしまったのか。
関電の幹部たちは、年始会やお花見会、誕生日会などを開くことが慣例となっていた。
土産物の袋の底に見えないように金品を入れて渡されるケースが多かったという。
手土産や昇進祝いなどとして現金や商品券のほか、時には金貨なども渡されたとしている。
これに対して幹部たちが返却を申し出ると、意に沿わないことがあると長時間にわたって叱責や罵倒したと言う。
森山氏は国会議員にも広い人脈を持ち、原発を抱える高浜町の有力者として君臨していた。

関電 元助役を特別扱い
多額の金品授受なぜ?

さらに報告書の中には東日本大震災後、
電子力発電所の早期再稼働を実現することが喫緊の課題となり、森山氏への対応の頻度は多くなっていた。
関電は他の電力会社と比べて原発への依存度が高い。
東日本大震災の前は発電量の5割以上を原発に頼っていた。
原発の再稼働を急ぐあまり、地元の顔である守山市への過度な配慮が事態を招いたと言えそう。
記者会見で八木会長と岩根社長がともに辞任を否定。

新たに第三者委員会を立ち上げて調査を進めると説明した.
今回の報告書では森山氏と関係が深い高浜町の建設会社、吉田開発に関して、森山氏から個別の工事に関する依頼や意向を受けて、発注を決めたことはなかったとしている。
一方で関電は守山市に吉田開発への発注工事の概算額などを伝えていた。
報告書では不適切な面があると言わざるを得ないと指摘した。

企業の不祥事に詳しい弁護士は、
渡した金品の出所が明らかにならないと事実の解明には至らないと指摘。

吉野弁護士
「自腹で金を払うというのは原則考えられない」

関電の金品授受問題。
逃れられなかった呪縛

滝田さん
ちょうど今から20年以上前になるんですけど第一勧業銀行で総会屋事件が起こった時に当時の頭取がですね呪縛が解けなかったという言い方をしたことを非常に思い出す。
元助役の持っていたよる影響力なんですけれども、実は報告書の中で触れてる。
それにしても工事の概算額や発注額は建設業にとって極めて重要な情報。
漏れてしまったということこれ大問題と言わざるを得ないと思います。

増税めぐり中食が人気。
大手スーパー唐揚げバトル

首都圏で114店舗を展開するスーパーサミット
こちらの店の売り上げの多くを占める人気コーナーといえば棚いっぱいに並ぶ様々な惣菜コーナー。
その数およそ300種類。
総裁の8割以上が店内で調理されていて、できたての惣菜が食べられると人気。
さらにもう一つ理由が消費増税に伴い、外食を控え中食の需要が増えているといいます。

そこでサミットが力を入れるのが、塩にんにくの若鶏モモ竜田揚げ。
からあげグランプリの東日本スーパー惣菜部門で金賞を受賞した一品です。
種類の違う唐揚げ粉を2回まぶすことでサクッとした食感をもつ専門店顔負けの薄い衣の唐揚げを実現しました。
しかしその上の最高金賞を受賞した唐揚げがあるという。

それがライフ。売り場には堂々と最高金賞の唐揚げが。
ライフでは岩手県産のブランド鳥、純和赤鶏の胸肉を使用。
スーパーの唐揚げはコストを抑えるため、海外産を使うことが多い中、素材にこだわりました。
脂身が少ないのに鳥の旨味がしっかりあるのが特徴です。
あげてから一度取り出し余熱で中まで火を通す。
このひと手間をかけることで油に入れている時間を1分ほど短くでき、ヘルシーな仕上がりになり。そして仕上げの二度揚げ。
しかしここまで素材や製法にこだわりと当然価格も釣り上がります。
2個で200円台。
5個入っていると500円台に。
一般的な弁当より高いという強気の価格設定です。
しかし120%伸ばすことができている。
税率10%の外食より8%の総菜。ライフは消費増税に備え、総菜コーナーで中食需要を取り込むべく着実に準備してきました。

ライフコーポレーション 首都圏総菜部 吉田課長
「最も惣菜が他社との差別化を図れる部門だと考えておりますので、そちらを強化することによって価格ではなく価値をお客様に見て頂いて、新規顧客でこちら獲得していきたいと」

中食事業で勝負するサミットvsライフ

消費増税初日、かき入れ時の夕方5時の店内を見てみると。

まずはサミット。
増税前の駆け込み需要が影響したのか、いつもより静かな滑り出しだと言う。
この日はこれ以上客足が伸びないと判断。
惣菜作りは人気商品にしぼり、確実に売上を稼ぐ戦略に変更します。

一方ライフは
同じくあまり客足が伸びていません。
そこで急遽始めたのが一番人気の唐揚げの試食。

消費増税初日、サミットの店舗は総裁の売上1割増し。ライフも販売目標は回りました。

単身世帯の増加で食卓が変わる

今回軽減税率がありますので、消費税率10%の外食か8%の中食かってところ。
私はこの税率の違いに加えて、食事総菜のサイズにも注目をしているんです。

今の日本の世帯構造が大きく変わっている。
夫婦と子供世帯、家族世帯がぐっと減って、単身世帯が2005年頃から上回って増えて、家族がコンパクト化しているんですね。
でそうなると今消費市場で売れているものを見渡してもあのコンパクト化している。
例えばのカレールー箱入りのカレールーの売上高を一人用のレトルトパックが超えたとか。
野菜丸ごとよりもカット野菜が売れているっていうデータなんかもあるんです。
暮らしの変化に合わせたサイズの商品を提供していくということが重要だと思います。

香港警官発表に猛抗議
撃たれた生徒の後輩は

逃亡犯条例改正案を巡る一連の抗議活動で初めて市民が打たれてから一夜。
昨日の銃撃事件に抗議する集会が市内で散発的に行われました。
昨日の銃撃を受け、香港警察はあくまで正当防衛だったと強調しました。

しかし実弾を使った香港警察に国際社会から非難する声が。
実弾を発砲したことは過剰な対応だ。
状況をさらに緊張させ危険を高めるだけだ。

撃たれた高校生の後輩たちも実弾の使用を強く批判しました。
昨日のデモの逮捕者は269人。
生徒や学生は93人に上ります。

1時間に300ミリの豪雨を再現。
水害に強い住宅 その価格は?

茨城県つくば市にある巨大な施設。
そこで再現されたのが1時間あたり300mmのゲリラ豪雨です。
災害を研究する国立研究所で公開されたのは大手住宅メーカーが開発した水害に強い家の実証実験です。
豪雨が降り始めておよそ30分。

画面左側の一般的な住宅と右側の水害対策がなされた住宅を比べてみると
一般的な住宅は浸水により家具がぐちゃぐちゃに。
一方対策が施された住宅は浸水していません。

浸水を防ぐ仕組みがこちら
排水管の真ん中につけられた弁が逆流するミスを防ぎ浸水から守ります。

また床下にある基礎部分の換気口には水に浮く特殊な弁を設置。
さらに窓枠には自動車にも使う機密性の高いパッキンを使うことで浸水を防ぎます。

これらは来年の春に商品化される予定ですが50万円前後ぐらいが理想という。
現在は新築物件のみを対象としていますが、今後は既存の家をリフォームする形で導入できるかどうか検討を進めるということです

北朝鮮が再び弾道ミサイル

北朝鮮は今朝、東部のウォンサン付近から弾道ミサイルを発射しました。
政府によりますとミサイルは島根県隠岐諸島の沖合およそ350km付近のEEZ日本の排他的経済水域に落下したとみられます。
韓国軍によりますと発射されたのはSLBM、潜水艦発射弾道ミサイルと見られおよそ450キロを飛行したということです。

ミサイル発射を受けアメリカ国務省の当局者は2日、北朝鮮に対し、挑発を控え国連安全保障理事会の決議の義務に従うよう求めました。

また5日に開かれる予定の米朝の実務者協議を念頭に、北朝鮮の非核化をめざす実質的で持続的な交渉を続けるよう訴えました。

韓国 軍事情報を日本に要請

北朝鮮による弾道ミサイルの発射を受けて韓国のチョンギョンドウ国防省は韓国が破棄を決めたジーソミア日韓の軍事情報包括保護協定に基づく情報共有を日本側に要請したと明らかにしました。
韓国政府は日本政府による輸出管理の強化に反発し、8月にジーソミアの破棄を決めています。
協定は来月下旬で終了する見通しですが、日韓で北朝鮮のミサイル情報を共有する重要性が示された形です。

小泉大臣が福島原発を初視察

小泉環境大臣は今日就任後初めて東京電力福島第一原発原発を訪れて廃炉作業の進捗状況を視察しました。
また敷地内のタンクで保存されている大量の処理水について、この対応最も心配しているのは福島の漁業者だと述べて、地元の理解を優先する考えを示しました。
その上で処理水を大阪湾で受け入れる可能性を含めて、独自の対策を検討している日本維新の会とも前向きに議論していきたいとの考えを示しました。

部品作り金型使わず

日産自動車は金型を使わずに車のパーツを整形する新しい技術を開発したと発表しました。

2台のロボットアームを連携させて、表と裏の両側から工具を当てることでパーツの複雑な凹凸を作り出します。
日産は今後この技術で補修用の部品などを生産するとしています。

日産 吉村常務執行役員
「非常に古い車でもお客さんにもらう本当に愛着を感じて乗って頂ける車の補修部品も実際には制作することができる」

THE行列:元イタリアンシェフの牛丼

神戸三宮の住宅街の一角に佇む和風のお店
暖簾には牛丼の二文字。
平日で15人程度、20人以上が並ぶ牛丼専門店広重。
店の外のお品書きには並1500円とある。なぜこれほど高いのか。

牛丼といえば早い安い美味いという和風ファストフードの代名詞。
広重で使われているのは最高級の神戸牛のロース。
肉は注文が入るごとに調理する。
玉ねぎは肉と一緒に煮込むが広重では肉とは別に醤油ベースの出汁で柔らかく煮込んである。
ご飯の上にその玉ねぎをのせ、さらに丁寧に調理した神戸牛を6枚惜しげもなく盛り付ける。

完成した牛丼がこちら
一口頬張ると思わず笑みがこぼれる。

実は店主の菱井さんは元々イタリアンレストランのオーナーシェフ。
22歳の若さで独立し、19年間レストランを切り盛りしてきたが、自分が独立してちょうど20年目という節目で、神戸出身の菱井さんが地元の食材で勝負したいと目を付けたのは神戸牛。

一人で店を回せる料理として思いついたのが牛丼だった。
元イタリアンシェフらしく肉を調理するのはフライパン。
間口が広いっていうのと形で盛り付けやすい。

作っていたのは洋風スープのポトフ。
牛丼には味噌汁が付いてくるのが一般的だが、イタリアンの経験を生かして得意料理だったポトフを牛丼のお供にしようと考えたのだ。
飲食店の原価率は3割から5割が普通だがこの牛丼は7割にも達する。

京セラが次世代電池

京セラは原材料費をおよそ3割を抑えられる次世代型のリチウムイオン電池を来年秋から量産すると発表しました。
従来の電池は電極の間を電解液で満たす仕組みですが電解液を電極に練り込んで粘土状にする独自の技術を開発した。

イギリスEU離脱で最終提案

イギリスのEUヨーロッパ連合からの離脱が今月末に迫る中、ジョンソン首相は2日与党保守党大会で演説し、メイ前首相の離脱案を大幅に変更した最終提案をEU側に示すと明らかにしました。
ジョンソン首相は最終提案について、イギリスとEUの双方が譲歩することになるとしていて、17日から開かれるEU首脳会議での承認を目指します。

新経済指標GDP+i

野村総合研究所はSNSなどのデジタルサービスから消費者が得られる豊かさを考慮した新たな経済指標GDP+iを発表しました。
野村総研は2016年のデジタルサービスによる経済効果について161兆円に上ると試算しています。

米景況指数10年ぶり低水準に市場は?

東京株式市場で日経平均株価は前の日より106円安い21778円でした。
アメリカの景気後退が懸念され機械関連株を中心に売りが広がりました。
1日にアメリカの景気の先行指標として知られるISM製造業景気指数が発表され、9月は前の月を1.3ポイント下回る47.8で、10年3ヶ月ぶりの低水準となりました。
景気の拡大縮小の節目とされる50を2ヵ月連続で割り込んでいます。

米製造景気指数低下。景気縮小の前兆か。

一言で言うとISMショック。
アジア、ヨーロッパを巡ってまたアメリカへ戻ってきた感じです。

50を境目として景気の拡大縮小の節目になるんですけれども、ISM指数とGDPの成長率というのに密接に関係あるんです。
2004年以降のデータの分析を聞いてみると、この47.8というISM指数なんですけどもGDPに換算すると約0.24%ぐらいを成長率にしかならない。
ということでかなりアメリカの景気が土俵際に来た感じがしますね。

マイクロソフトが新製品発表
サーフェス新型で業績拡大を狙う

ノートパソコン、サーフェスラップトップ3は画面サイズが13インチでおよそ107000円からで今月22日に発売されます。
Microsoftの幹部はライバルであるAppleのノートパソコンMacBookAirよりも処理速度が上回っていると強調しました。
またタブレットパソコンのサーフェスプロ7も発表しました。
サーフェスブランド全体の売上高は1年前に比べ14%増加と成長を支える分野で、新機種の投入で業績拡大を狙います。

タブレット端末。
普及のカギはテレワーク。

久我さん

働き方改革でテレワークが増えていますけども、その内訳を見ると圧倒的にモバイルワーク。
カフェとか顧客先など外出先で仕事をするということですね。
そうなるとさらにモバイル端末へのニーズが高まると思うんですけれども、ポイントは3つ。
軽くって、大きな画面でキーボードがあると便利。

エネルギー安定のために
今こそ考えるべきこと

久我さん
最近エネルギーに関するニュースが多いと感じているんです。
今回の関西電力の金品受領の問題もあり、先月台風15号で千葉県で大規模な停電が起きました。
電力っていうのは私たちの生活の基本で非常に大切なものだということを痛感したと思う。
サウジアラビアの石油施設に攻撃があった。
原油輸入の4割依存しているってわけですけれども、自然災害と地政学リスクに加えて今回経営の問題も浮き彫りになったということ。
様々な制約が多いですが、国全体として私たちの生活基盤となるエネルギーの供給についてやはり安定的にかつ安く供給できるようには国全体として改めて議論すべき時が来ていると思います。

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