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WBS 2020/5/11(月)

コロナショックどうなる世界経済

雇用助成金1万5000円程度へ

今日予算委員会に出席した安倍総理。
従業員に向けて休業手当を支払った企業を助成する雇用調整助成金。
安倍総理は1日あたりの上限額を8330円から15000円程度の引き上げる方向で検討していることを明らかにしました。

渋谷にある不動産店。
先月2日からおよそ3か月間休業を決めました。
正社員3人、パート従業員2人に月の給与と同じ額の休業手当を支給しています。
今後、国の雇用調整助成金を申請する予定です。

政府は他にも中小企業への家賃補助などを追加の経済対策を盛り込む第2次補正予算案を編成し、今国会に提出する方針を固めました。

34県が解除方向 東京は…

今夜、内閣府に姿を現したのは東京都の小池知事。
西村大臣と面会し、緊急事態宣言の解除に向け意見交換しました。

小池知事
「いくつかの基準の数値がありますけど、どのような形で考えられるのか。是非前もって都にもお知らせくださいということ」

政府は14日に専門家会議を開き、特定警戒都道府県の一部やそれ以外の34県の緊急事態宣言を解除する方向で調整します。

街中には変化が。
週末上野駅周辺を歩くと都の休業要請に関係なく開いているパチンコ店、さらに飲食店は混雑しています。
2日前の上野駅周辺の人では大型連休中と比べると2割ほどアップ。
渋谷駅でも3割以上アップするなど、各地で自粛の緩みとも取れる人での増加が見られました。

マスクの在庫が戻る

新規感染者数の減少が続く中、街のドラッグストアにも変化が。
50枚入りで一箱2500円。一か月前は3000円で売っていたものを仕入れ値が下がったことで500円値下げしました。
さらに2ヶ月前の取材時には店頭から姿を消していたアルコール消毒液も、在庫が戻り安定して供給できるようになったといいます。
これらのコロナ関連の商品は先月末から常に店における状況になり、追加で注文すれば卸業者もすぐに対応してくれるといいます。

一時期はドラッグストアの開店前にできていたマスクを求める客の行列も今日は行列はできていません。
中に入ってみるとマスク7枚入りで385円で売られていました。
東京新宿にあるドラッグストアでも、使い捨てマスクは7枚入りで398円で売られています。
今日午前、新宿・神田・上野の9つのドラッグストアでマスクの在庫を確かめたところ、8店舗で販売を確認できました。

こうした状況についてある大手ドラッグストアを取材すると
「国産メーカーも増産したり参入したりしているので数量的にもわずかながら増えている。ある程度行きわたる状況になっている」
と回答しました。

異業種マスクは値崩れ

マスクの供給や価格が徐々に落ち着きを取り戻す中、異業種によるマスク販売では値崩れとも言える現象が起きていました。
数多くの店がマスクを販売している東京新大久保。
およそ1ヶ月前は5000円していたという50枚入りのマスクですが今やその価格は2/3以下に。
他の店舗でもマスクが値下がりし、お得やセールの文字が目立ちます。
こちらの香辛料などを取り扱う食料品店でもマスクを値下げし販売
販売を始めた4月初めは50枚で3500円、1枚あたり70円していたものの、入荷すればすぐに無くなったと言います。
しかしマスクを販売する店舗が増えたことで価格競争が起き、今一枚40円に。
それでもかつてのような売れ行きには戻らず、在庫管理に困っているといいます。
こちらの店ではマスクの販売はもうやめると宣言しました。

値下がりはネット販売でも。
大手通販サイトからマスク一枚あたりの最安値を探すことができるサービス(マスク通販最安値.com)を立ち上げた慎さん。
マスクの供給に変化が起きていると言います。

「1枚100円弱とかその辺りで3月から推移していたが、昨日段階で25円ぐらい。5月に入ってドカッと落ちた。」

今後も下落傾向は続くと見ていますが、懸念もあると言います。

「品質については未知数なので、コロナ前の品質のものが同じ価格で手に入るかといえば難しい。」

なぜ進まぬ全自動PCR

鹿島アントラーズの本拠地、カシマサッカースタジアム。
数ヶ月前は熱戦が繰り広げられていた会場ですが、車の窓から腕を入れて何かをしています。
実はドライブスルー方式で新型コロナウイルスの検体を採取しているのです。
今日からスタジアムが検査センターに様変わりし、1日に最大20人の検体を採取します。
政府はこうした検査センターを各地に設け、PCR検査の拡大を目指しています。

10万人あたりのPCRの検査数はわずか190人足らず。
欧米はもとより、隣の韓国と比べても検査数はかけ離れて少ないのが現状です。

なかなか増えないPCR検査。
こちらの会社にはそれを解決するある装置が。

プレシジョン・システム・サイエンス 田島社長
「核酸の抽出とリアルタイムPCRを測定することを全自動で測定する」

これまで人の手で行われていたPCR検査を全自動化。
一度に8つの検体を調べる装置を製造。
試薬を吸い込んだり、混ぜ合わせたりを全て自動で進めます。
事前の準備は容器と患者からとった検体を装置にセットするだけです。
およそ2時間で陽性か陰性かの判断が出ます。

さらに

「12本御同時に処理することができる。この一連の装置がヨーロッパを中心にかなり納入されていて、FDAの認可も通っている。」

この装置はフランスのエリテック社に供給しています。
フランスだけでなく、アメリカなどすでに海外では500台以上が活躍しています。
なぜ日本では導入されないのでしょうか。

「80%が輸出、OEMで育ってきたため、最終ユーザーとのやり取りが希薄。」

国内のPCR検査市場は小さいため、積極的な展開はしていませんでした。
今回の感染拡大を機に、国内で流通させるべく、検査機器としての承認申請を急いでいます。

ただ、導入に向けては予算措置が必要だと専門家は指摘します。

再開に忍び寄る第2波

経済活動再開に向けおよそ2ヶ月ぶりに外出制限が解除されたフランス。
ラッシュ時の乗車には勤務先の許可がいる他、マスクの着用の義務付けられました。

こちらの美容室では11日の午前0時と同時に待っていた客を出迎えました。
客も美容師もマスクをするなど対策が必要ですが、日常に一歩近づきました。

一方死者がおよそ32000人。
ヨーロッパで最も被害を出しているイギリスでは、

ボリスジョンソン首相が都市封鎖の緩和策を発表したのですが、この報道では何を言ってるかわからないと辛辣な評価が下されています。

緩和を3段階に分け、13日に始まる第一段階はこれまで一日一度だった運動目的での外出の制限をなくす程度に留めました。
小学校や商店などを再開する第2段階は6月を目処に、レストランなども再開する第3段階は7月になる予定。

ただ何が変わるのか分かりづらく、外に働きに出る人は公共交通機関を使わずに行ってほしいとしたため、11日のロンドンでは渋滞も発生。
またスローガンも家にいようから警戒を続けように変えましたが、スコットランドなどは在宅を進める方針を変えないと表明。
第2波を警戒し、国内が割れています。

全ての店舗が営業再開できるようになったドイツでは、感染対策をとってはいるものの外出制限の緩和後に第二波の兆候が。
感染者数が再び増加傾向にあり、第二波をいかに防ぐか手探りが続きます。

韓国・中国も第2波懸念

感染を封じ込め、大統領就任3年の演説で成果を強調した韓国。
しかし先週新たな集団感染が起き、第2波への懸念が高まっています。
ソウル市内の繁華街にあるクラブを訪れた20代の男性を中心に感染は広がり、これまでに関連した感染者は90人以上に。
ソウルだけでなく南部のプサンやチェジュ島でも感染が確認されています。

はじめに感染が発覚した男性は、同じ日に別のクラブにも訪れていて関係する店を出入りしていた人は合わせて5500人以上。
ソウル市によりますと、このうちおよそ3000人とは連絡が取れていない状態だと言います。
ソウル市では既にクラブなどに対して罰則のついた営業禁止命令を下していて、今後警察や携帯電話の通信会社などの協力を得て訪問者の特定を進めていく方針です。
韓国では明後日から高校3年生の登校が再開されることになっていましたが、こうした事態を受けて一週間の延期が決まるなど影響が広がっています。

一方今日上海ディズニーランドがおよそ3か月半ぶりに営業再開した中国。
さらなる感染拡大第2波の懸念は中国でも。

中国東北部の吉林省では今日までの3日間で新たに14人の感染が確認されました。
吉林省の一部は警戒レベルを高リスクに引き上げ、列車の運行を一部停止しているということです。

マスクバブル崩壊?
品薄・高値から新展開

マスクバブルの崩壊だと思うんですね。大変良いことだと思います。

需要と供給で3つのフェーズ段階で分けてみたいと思うんです。
一番左で新規感染が増えてる局面で需要がどっと増えて、供給が減ったんで品切れになっちゃった。
第2フェーズでコロナがピークアウトしたことで品切れが緩和したんですけれども、値段はまだ高かったですよね。
それで第3段階、これは今なんですね。

おこってることは2つ。
コロナの新規感染のピークアウトしたことで買いだめの需要は減ってきたんですね。
これが需要の方ですね。
もう一つ、供給なんですけれども在庫で持ってた人達がもう耐えられないとで在庫処分に動いてる。
この二つの要因でマスクバブルが崩壊して、値崩れが起きてるとそういう現象だと思いますね。

新規感染を日本はうまく抑え込めれば、かつてのような高止まりっていう事は解消できるんじゃないかと思います。

新型コロナ関連ニュース

日本国内の感染者数は43人増え15853人となりました。
回復した人の数は238人増え8516人となっています。
これまで番組では厚生労働省の表現に合わせて回復した人の数を退院者数とお伝えしてきましたが、この中には自宅やホテルで療養し回復した人も含まれるので、よりわかりやすくするため今後は回復者数としてお伝えしていきます。
回復者数は厚労省の集計方法が9日に変更になったことも重なり、先週末の放送時点と比べてプラス2625人と大きく増加しています。

休校の長期化に伴い、政府が検討している9月入学について、教育学の研究者でつくる日本教育学会は、拙速な決定を避け、慎重な社会的議論を求めると声明を発表しました。
進学や就職などで様々な問題が予想されると指摘しています。

就職説明会の中止期間を延長します。
就職情報サイトリクナビを運営するリクルートキャリアは感染の収束が以前見えないとして、今月末までとしていた合同企業説明会の中止期間を来月末まで延長すると発表しました。
また来月から予定されていた2022年卒の学生向けの説明会も中止するということです。

プロ野球12球団は代表者会議を開き、来月後半に開幕することを目指すことで一致しました。
また7月に予定されていたオールスターゲームを史上初めて中止することも決めました。

国内で発生したクラスターは250件との認識を示しました。
加藤厚生労働大臣は衆議院予算委員会で、全国の新型コロナウイルスの感染者の集団クラスターが5月10日現在で250件あるのではないかと述べました。
内訳については医療機関で85件、福祉施設で57件、飲食店で23件などと説明しました。

全世界で410万人を突破しました。
アメリカのジョンズホプキンス大学の集計によりますと、新型コロナウイルスの全世界の感染者数が410万人を突破しました。
特にロシアやブラジルといった新興国で感染者が急増し、両国ともおよそ10日で2倍に増えています。

外出自粛の影響で高い伸び率です
宅配便大手のヤマト運輸は先月に宅配便で取り扱った個数が1年前と比べて13.2%増えたと発表しました。
伸び率は2016年2月以来4年2カ月ぶりの高水準です。
外出自粛が広がりインターネット通販の利用が増えたためとみられます。

ラーメンの出前を始めました。
日清食品はラーメンのデリバリーサービスを始めました。
一風堂やスミレなど、ラーメンの有名店4店と連携し、時間が経っても伸びにくい宅配専用の麺を共同開発したということです。
注文は料理宅配サイトで受け付け、まずは東京港区の一部エリアで開始します。

西村経済再生担当大臣は衆議院予算委員会で、新型コロナウイルスに関する政府の諮問委員会に経済の専門家も参加してもらう方向だと明らかにしました。
その上で西村大臣は双方の専門家の意見を聞き、出口戦略を示していきたいと述べました。

検察定年延長 週内通過へ

立憲民主党の枝野代表は検察官の定年延長を可能にする検察庁法の改正案をめぐり、政府の姿勢を批判しました。
これに対し安倍総理大臣は、職員の知識や経験を活用してもらうため、定年の引き上げが必要だとした上で、内閣が恣意的に検察官人事を行えるとの指摘については否定しました。
法案について政府与党は今週中にも衆議院を通過させる方針です。

三越伊勢丹2年ぶり赤字

三越伊勢丹ホールディングスの今年3月期決算の最終損益は111億円の赤字でした。
赤字は2年ぶりです。
新型コロナウイルスの感染防止策として、3月から営業時間を短縮したことなどが響きました。

また三菱重工業が発表した今年3月期決算は、開発中の小型機スペースジェットの損失が響き、本業のもうけを示す事業損益が295億円の赤字でした。
本業の儲けが赤字になるのは20年ぶりです。

感染者111人の報告漏れ

東京都は今日新型コロナウイルスの感染者数について、これまでに111人分の報告漏れがあったと明らかにしました。
都は保健所からの届出をもとに関連者数を集計していますが、複数の保健所で報告されていないものが見つかったということです。
これとは別に重複した報告も35人分あり、累計では76人増加することになります。

テレビ東京と日本経済新聞の輿論調査で新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の今後の対応について聞いたところ、感染防止と経済活動の両立のために一部地域での実施区間はが適切だと答えた人が55%と過半数にのぼりました。
また学校の入学や施行する時期を9月にすることについては賛成が56%、反対が32%でした。

大戸屋 冷凍食品事業に参入

外食チェーンの大戸屋が今月から新たに冷凍食品事業に参入することがテレビ東京の取材で分かりました。
第一弾として今月20日に、鳥と野菜の黒酢あんなど8種類の定番メニューを直営22店舗の店頭で先行発売し、全店へ拡大する方針です。
スーパーなどの小売やネット通販も検討しています。

白熱ランキング:自宅で取れる資格

白熱ランキングはどこへも出かけず自宅で学ぶだけで取れる資格の人気ランキングです。
アンチエイジングや健康が気になる人には薬膳料理、女性に人気が高いリンパケア、仕事でもプライベートでも役に立つ資格が揃い踏み。

10位食育実践プランナー
9位介護事務
8位リンパケア
7位野菜スペシャリスト
6位焼く全コーディネーター
5位認知症介助士
4位整理収納アドバイザー
3位カラーコーディネート(3級)
2位医療事務
1位調剤薬局事務

10位は味覚の役割や美味しさに対しての正しい知識を学ぶ、食育実践プランナー。
7位は野菜や果物の効果効能や選び方、正しい調理法などを身につける野菜スペシャリスト。
食品に関する資格が多くランクインする中、番組が注目したのは8位のリンパケア。

リンパ液が流れるリンパ管は体の下水管とも呼ばれ老廃物や余分な水分を回収します。
この体中を巡っているリンパの流れを整えることが免疫力アップやアンチエイジングなどに繋がるといいます。
こちらの講座は1日30分ずつ週に4日ほど勉強すれば3ヶ月で自分や家族のケアができるようになり、資格も取れる力が身につくそうです。

4位は外出自粛中の今人気急上昇中の整理収納アドバイザー。
そして番組が注目したのは6位の薬膳コーディネーター。

薬膳とは中国伝統の医学の考え方に基づいて考案された食事のことで、身体の不調を改善し健康的な体づくりを促すことを目的としています。
この講座には土鍋もついていて、自分で薬膳料理を作りながら学べます。
こちらの講座も資格認定団体と提携して教材やカリキュラムが作られているため、通常4ヶ月ほど学ぶと資格が取れる程度の知識が身につくといいます。

1位に輝いたのは調剤薬局事務。
手に職といった仕事に直結する資格ながらそれほど難しくないのが人気だそうです。

3位はカラーコーディネート。
色彩に関する基本的な知識を学び、効果的に色を組み合わせるノウハウを身に付けられる資格です。
インテリアやファッションといったプライベートだけでなく、広告や宣伝など仕事の場でも活用できます。

中国経済の回復は本物か?

今日、中国自動車工業協会が発表した4月の新車販売台数は1年前に比べて4.4%増え207万台となりました。
日本勢もトヨタや日産、マツダがプラスに転じました。
1月から3月にかけて新車を買い控えていた消費者が購入へと動いたケースが増えたとみられます。
乗用車が30%以上の伸びを見せるなど、地方政府の補助金に支えられたことなどから持続的な回復は難しいとの見方が出ています。

日経平均2か月ぶり高値

先週末2万円台に乗せていた日経平均株価は週明けも堅調に推移しました。
国内でも経済活動の再開が進むとの期待から買いが入り、終値は先週末と比べて211円高い20390円およそ2ヶ月ぶりの高値です。

ダウは現在210ドル以上の下落となっています。
円相場は現在1ドル107円50銭台で推移しています。
WTIニューヨーク原油は1バレル24ドル80セント台で取引されています。
サウジアラビアが6月にさらに日量100万バレルを減産すると報じられたことを受けて、ややプラスに転じています。

コロナに思う「今こそ人々にアートを」
WBS×原田マハ #27

リレーメッセージコロナに思うです。
無名だった頃のゴッホを描いた、「たゆたえども沈まず」などアートに関する著作の多い小説家の原田マハさんです。
フランスでロックダウンを経験したという原田さんがある作品を見て、抱いた強い思いを語りました。

2月28日、ロックダウンの2週間前にふと思い立ってルーブル美術館に行きました。
10年前に訪れた時、偶然見つけたルーブル最古の収蔵品。
6000年前のメソポタミア時代の壺、その壺を呼ばれるようにして見に行きました。

おおらかな形でシンプルな模様がついています。

当時はアート作品とか美術館などという感じもなかったでしょう。
それでもこの壺をいいねと思う誰かがいて、以後6000年という気の遠くなるような時の中を、この壺は守られ、伝えられ今ここで私達の目の前にある。
私は壺を見つめながら、この壺が今に伝わる奇跡をもって、感動がふつふつと湧き上がってきました。

世界中でロックダウンが実行され、日本でも非常事態宣言の状態が続いています。
医療崩壊を避け、人命を救うために不自由な生活を余儀なくされている人々が世界中に何億人と存在しています。
その人々のすべての心に寄り添っているそれが芸術文化アートであると思います。

どこにも出かけられない状況の中で、私たちは音楽を聴き、画集をめくり、映画を楽しみ、芝居やコンサートやダンスの動画を見、バーチャル美術館の展示を体験しています。
これらの芸術文化の存在に私達はどれほど助けられているか、想像してみてください。

音楽や映画や本やアートがない生活を私たちは楽しく送ることができるでしょうか。
芸術文化決して不要不急のものではなく、人間らしい感性と暮らしを維持するために、今だからこそ必要なものなのです。

活動休止をせざる芸術文化関係者は今はじっと耐えて、もう一度みなさんへ最高の芸術を届ける日が来るまで力をためています。
私たちの生命維持に必要な存在である彼ら彼女らのために、政府が積極的な支援をすぐに行うことを期待しています。

私たち人類は何万年もの間、アートを忘れたことは一度たりともありません。
アートは人間の証明であり、人間の強さの証です。
このコロナ危機を乗り越えて、私達はきっとアートを次の世代に伝えていく、そう信じています。

一緒に守り抜きましょう。

新興国で感染爆発
最も懸念される地域は

ロシアやブラジルといった新興国で感染者が急増しているということなんですけれども、この新興国の感染爆発というのはとにかく深刻な問題になっています。
新規の感染者の数見ていきますと、この青い線の先進国は新規の感染者減ってきているんですけれども、新興国はどんどん増えてきて新規感染者数で言うと、新興国の方が上回ってきているという状況なんですね。
この背景にはやはり医療体制が盤石ではないよそういったこともあるんでしょうか。

滝田さん
全くその通り。

実数で比べてみたいんですけれども、公的医療支出のGDPに対する比率なんですね。
先進国は8%なんですけども、新興国平均で3%弱じゃないですか。
中でもインド。
1%にも満たないんですよね。
こんな状況で感染爆発となったら大変なことになるわけです。
もう一つあるんですけれども、外出規制がなかなか徹底しづらいんですね。
露天でお店をやってる人に対して、外出規制って言ったらもう死活問題だと、こういうところもあるみたいです。

新興国の中でも特に注意が必要なエリアというのは、ずばりアフリカ。
中国の広域経済圏構想一帯一路の矛先、アフリカへ向かってるじゃないですか。
一方でアフリカの医療体制は極めて脆弱ですよね。
となると、向こう一年間で19万人ぐらいの犠牲者が出るんじゃないかっていう試算もあるぐらい。
相当注意をもって対処したかなきゃいけないのがアフリカだと僕は思います。

第2はどう抑える?
鍵は基準づくり

滝田さん
やっぱりワクチンが開発されるまでは第2波は避けられないってのが大方の専門家の見立てじゃないかと思います。
ドイツの場合なんですけれども、7日間で累計の新規の感染者数が10万人当たり50人になったらまたブレーキを踏むとかなり基準がはっきりしてるんですよね。
日本の基準をはっきりさせて、特定の地域はそうなったらブレーキを踏む。
そういうやり方がいいんじゃないかと思います。

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