ポスト菅は誰の手に?
石破氏は河野氏支持も選択肢
今週後半にも記者会見を開き、自民党総裁選に正式に出馬表明をする見通しの河野行政改革担当大臣。
午後、自らが所属する麻生派の会長麻生財務大臣と会談しました。
続いて麻生派幹部の甘利税調会長を訪問、さらに他の議員へ電話をかけるなど支持拡大に奔走しました。
一方、出馬を検討する石破元幹事長周辺にも動きが。
「改革を実現させるためには、石破氏自身が出馬するより、河野大臣を支援するのが現実的ではないか。」
石破派内では石破氏の出馬を断念し、河野氏の支援に回るべきとの意見が強まっていることがテレビ東京の取材で分かりました。
派閥内のこうした動きは石破氏本人にも伝わっていて、現在河野氏への支持も含めた選択肢を作りをしているといいます。
候補者同士の駆け引きも見え始めた総裁選。
安倍前総理の支援を後ろ盾にした高市前総務大臣などが出馬表明のタイミングを伺っていると見られます。
一方編、先週いち早く出馬を表明した岸田前政調会長は
今日も精力的に議員を回り、自らへの支持を訴えました。
自民党総裁選、岸田氏に直撃
年明けにも経済活動正常化を
今日テレビ東京の取材に応じ。
「今の時代、私のようなリーダーが求められていると信じて、この総裁選挙に挑戦している。」
こう自信を覗かせました。
その岸田氏が目指す総理総裁とは
Q:総理になって一番実現させたいことこれは何ですか?
「一番目は言うまでもなくコロナ対策です。
人流抑制にしても海外のようなロックダウン、警察官が取り締まってそして外出禁止ということで厳しくこの制限されるというなことは日本にはふさわしくないですけれど、より日本型の厳しい人流抑制とかあるんだと思う。
そのための法律改正、病床確保にしても国がしっかり責任を負わなければいけない。」
岸田氏は先週総裁選への出馬を表明すると共にコロナ対策の4本柱を発表しています。
Q:4本の中でも特にまず手をつけるべきはどれでしょう?
「ウィズコロナ。
出来るだけコロナと共存しながら、普通の生活、社会経済活動に戻す、これが当面の目標。
その目標に向けてはワクチン接種と治療薬の開発、これが大事ですが、その開発あるいは接種が進むのはまだ4ヶ月~5ヶ月かかります。
その間、皆さんと頑張るために1番目と2番目、これをしっかりやりましょうと。
年明け早い時期にこの平常になるようにみんなで努力しましょうと。」
必要な対策を4か月から5か月のうちに行い、年明け早くに経済活動を正常化させたい考えです。
一方、国民に外出の自粛や営業時間の短縮を求める代わりに数十兆円規模の経済対策を準備しているという岸田氏。
「やはりコロナ禍の中で厳しい状況に置かれてるのは、リーマンショックなんかと違って非正規の方、女性の方、学生とかそういった方々が大変苦しい思いをされている。
これは直接の給付金、個人への給付金ということには消極的ですが、それもやらなければならない。」
Q:日本経済全体で22兆円の需要が不足
「80~90兆円とは言わないが、需給ギャップは20~30兆円あるとも。その辺も念頭に20とか30とか40とかそのぐらいの規模を考えないといけない。」
また企業への給付金についての的を絞った支援にすべきだと訴えます。
「事業者の中でもITをはじめ史上最高益を上げている事業者もあれば、観光や宿泊、外食は収入が蒸発している。
去年とはちょっと状況が違うんで、国民の理解という点でも少し工夫しなければならない。
経済対策、少なくとも来年の春ぐらいまで見通せるようなこの期間で支援を続けるべきである。」
Q:河野さんになくて岸田さんにあるものは?
「まさに今の時代求めてるのは私のような指導者であるということ。
要は国民に寄り添って、対話の中からリーダーシップを発揮するということだと思います。」
河野さんの方は私が言うのは失礼かもしれませんけど、発信力とやっぱり突破力とよく言われます。
強いリーダーをイメージさせる方ではないかと。」
安倍前総理や麻生財務大臣など各派閥の有力者にも支持が広がるかが焦点とされていますが。
「今回の総裁選挙、今の状況ですと派閥が全部固まって一致団結、誰を推すという状況にはならないんではないか。
こういった事は言われています。
派閥単位の総裁選挙ではなく、個々の政治家や国会議員の判断が問われるのではないか。」
今日岸田さんの担当記者がびっくりしていたんですけれども、今の時代求められているのは自分のような指導者だとこれまではそういうことなかなか言わない方だったそうなんですよ。
それがハッキリと言うようになっているこれはやっぱり本気だという風に感じたそうなんです。
適切なメッセージの発信を
滝田さん
このスケジュール感なんですけれども、かなり現実性が高いという風に見ていいと思うんです。
何で見たらいいのかってワクチン接種の今後の見通しなんですけれども、経済財政諮問会議の民間議員の見通しをここに示しましたが、年内におそらく一番順調にいった場合に8割ぐらいまでの接種が完了するだろうという見通しになってるんですね。
さらに医療体制の拡充と岸田さんがあげた策をプラスすれば、年明け以降に局面転換が起きるというのは十分説得力あると思います。
Q:楽観論だけではなくて最悪のケースも考えていく必要があるという話もありましたよね?
そこで重要なのはやはり情報発信ということだと思うんですね。
楽観的な部分と、あえて慎重に示す部分、そこら辺の所の発信力が今問われてるんだと思います。
換気、先読み、空気洗浄
売れ筋は高性能エアコン
都内の家電量販店、一体どんなエアコンが売れているのでしょうか。
「平均単価といたしましても1万前後で上がっております。
在宅時間が増えておりますので年間を通してエアコンを使う方が多いので、買い替え需要ってところも増えております。」
コロナ禍で高性能なエアコンが売り上げを伸ばしているといいます。
人気なのがこちらのエアコン。
エアコンに付いているセンサーを使いAIが人の行動などを学習。
AI自動モードにしておけば人が動き出し、暑くなる前に冷房。
湿度が上がってきたら除湿、といった具合に室内の状態を先読みして運転モードを切り替えてくれます。
その他にもコロナ禍を反映して空気清浄機との一体型が売れています。
こちらの製品は特殊なイオンを部屋に放出、菌やウイルス花粉などを抑制する効果があるといいます。
独自の換気機能を強化
ダイキンが新エアコンを発表
そして今一番注目されているのが換気ができるエアコン。
そんな中、ダイキン工業が今日発表したのは新たな換気機能を搭載したルームエアコン。
リモコンの換気ボタンを押すと、室内の空気を吸い込み、室外機から吐き出す排気換気機能です。
これまでもダイキンのエアコンには換気機能が付いていましたが、室外機から外の空気を取り入れ、室内へ送り込む吸気換気でした。
今回の新機種はその逆。
室内の空気を吸い込み室外機から吐き出す排気換気を搭載しているのです。
室内の空気を室外機に送り出すホースをサーモグラフィーで見ると画面が赤くなり室内の熱気を吸い出している様子が分かります。
このためエアコンをつけた直後に室内の暑い空気を排気し冷房が早く効くようにすることも。
ダイキンは在宅時間の増加で、室内環境への意識が高まっていることから、新たな排気換気のニーズは高いとみています。
ミュンヘン自動車ショー開幕
欧州メーカー新型EVを発表
ドイツ南部の工業都市ミュンヘン。
フランクフルトモーターショーと呼ばれていた世界五大モーターショーの一つが70年ぶりに場所を変え開幕しました。
メルセデスベンツは1回の充電での航続距離が660kmの新型EV、EQEやオフロードで活躍するGクラスなど5種類のEVを発表しました。
その他、ルノーやBMWと行ったヨーロッパの大手は揃って最新のEVや燃料電池車を発表しました。
去年7月、EUヨーロッパ連合が2035年にガソリン車やハイブリッド車を事実上販売禁止にする方針を打ち出したため、ヨーロッパメーカーは完全EVシフトになっているのです。
一方、アジア勢では。
ヨーロッパで販売台数4位の韓国現代グループがEVブランドアイオニックシリーズを展示し、EVシフトを鮮明にしています。
今回軒並み不参加となった日本メーカー。
その理由について関係者は
「コロナ禍が続く中でわざわざ参加するわけがなかった。」
長年、自動車業界を取材するジャーナリストは別の要因を指摘します。
「日本のメーカーはEVの商品化で出遅れてる中で、ヨーロッパ市場で訴えるべき商品がまだない。お金を使ってモーターショーに出る必要があるのか、総合的に判断して今回の状況になったのでは」
また毎年1月にアメリカラスベガスで開かれる家電と技術の見本市CESの存在感が増していることも影響しているといいます。
新型コロナ関連ニュース
今日新たに感染が確認された人は8232人でした。
東京都内は968人で7月19日以来1000人を下回りました。
重症者は9人減り2198人となっています。
社会経済活動を正常化させるための提言をまとめました。
経団連が今日、菅総理に手渡した提言では帰国や入国後の隔離期間を最長でも10日に短縮することや、ワクチンを接種した人には隔離措置を免除することを早急に検討すべきだとしています。
政府は現在21の都道府県に発令されている緊急事態宣言について、首都圏や関西圏などで依然として医療体制が逼迫しているとして、期限をさらに延長する方向で検討しています。
延長の期間は2週間から4週間程度を想定していて、関係閣僚で協議し決定する方針です。
感染対策をしながら伝統行事が復活です。
スペインの牛追い祭りが開催されました。
コロナの世界的な感染が始まって以来スペインで牛追い祭りが行われるのは初めてです。
予防策として牛の前を走ることができる人数は一日最大900人までとなっています。
承認されれば国内5例目です。
イギリスの製薬大手グラクソスミスクラインは抗体薬ソトロビマブを新型コロナの治療薬として厚生労働省に承認申請しました。
軽症や中等症の患者のうち重症化リスクが高い人へ点滴で投与します。
GU秋冬新商品発表
多様性ファッション提案
ファーストリテイリング傘下のGUは今日、秋冬シーズンの新商品を発表し、年齢や体型、性別にとらわれないファッションを提案しました。
GUが今回発表した秋冬の女性向け新商品のカーディガンやベストは、性別や年齢を問わずに着こなせるスタイルを打ち出しました。
また、男性向けにスカートのコーディネートも提案しました。
スバルとダイハツ停止拡大
スバルは明日から四日間の稼働停止を予定している国内の三つの工場について、停止日数を9日間に拡大すると発表しました。
新型コロナの感染拡大で東南アジアからの部品調達が滞り、再開が難しいためです。
稼働の再開は20日になる見通しです。
ダイハツ工業も同様の理由で国内の二つの工場で稼働停止を拡大すると発表しました。
天皇ご一家が皇居に引っ越し
天皇ご一家は今日、結婚以来長く住まれた赤坂を離れ、皇居に引っ越されました。
ご一家は剣璽を御所に収めた後、引っ越し作業の間10日ほど滞在する宮殿に移られました。
公式行事の場である宮殿での宿泊は異例のことです。
感染症拡大を懸念した天皇陛下の事実上の発案とされています。
日英防衛協力、新たな段階
「インド太平洋地域の平和と安定への英国の強い意志を感じた。」
岸防衛大臣は日本に初めて寄港したイギリスの最新鋭空母クイーンエリザベスの視察後このように述べ、日英の防衛協力が新たな段階に入ったとアピールしました。
海洋進出を強める中国を念頭にイギリスと連携を強化していくことを強調しました。
ギニアでクーデター
西アフリカギニアの軍の特殊部隊は5日大統領を拘束し、憲法を停止し、政府を解散したと発表しました。
クーデターとみられます。
特殊部隊のトップは大統領の排除に踏み切った理由として、貧困と汚職の蔓延をあげています。
一方、国防省は大統領警護隊が軍を制圧し、秩序は回復したと説明していて情報が錯綜しています。
TOPIX31年ぶり高値
新政権の経済対策に期待
トピックスの終値が2040を超えましてバブル期以来およそ31年ぶりの高値となりました。
今日の東京株式市場でトピックス、東証株価指数の終値は先週金曜日と比べて25.77ポイント上昇し2041.22となりました。
東証一部に上場しているすべての銘柄の時価総額を示す指数で、終値で2040を超えるのはバブル期の1990年8月以来およそ31年ぶりです。
菅総理が退陣を表明したことで衆議院選挙での自民党大敗への不安が和らいだことや新政権の経済対策への期待などが上昇の背景にあります。
また、日経平均株価も先週金曜日と比べて531円値上がりし、29659円で取引を終えました。
現在取引が行われていますシカゴ日経平均先物ですけれども、3万円の大台に乗せています。
この3万円台は今年4月以来5ヶ月ぶりのこととなります、現在は30120円となっています。
ニューヨーク株式市場なんですが、レイバーデーのため休場となっています。
海外勢主導の株価上昇
経済政策への期待膨らむ
滝田さん
自民党総裁選と総選挙で経済対策というのは大きな争点になるという風に皆見てるわけですよね。
渋チンと見られていた岸田さんが40兆円って規模を打ち出してるのも大きいと思うんですね。
そうした流れを受けて、外国人投資家先物で今まで売られていた日本の株を買い戻す動き出てるわけですよね。
日本の投資家出遅れてますから今オロオロしてる、そういう感じじゃないでしょうか。
そして、もう一つ日経平均については採用銘柄の入れ替えが発表されました。
キーエンスと村田製作所はIT関連銘柄で有名ですよね。
任天堂はもうおなじみです。
これらの企業の株価ってのは非常に高い。
しかも時価総額ですけどキーエンスって日本の企業の中ではトヨタに次いで2番目なんですよね。
そういうような成長性の高い企業の株価が日経平均株価の中に新たに採用されることになりましたから、その辺のところは例えば日経平均で運用している投資信託とかそういう投資家にとってもメリットも大きいということになるかもしれません。
トレたま:無色透明!発電ガラス
File-5396
今日のトレたまは無色透明なガラスでできた発電装置です。
見た目は普通のガラスに見えます。
発電しているのはガラスとガラスの間に挟まっている透明な素材です。
通常の発電パネルは可視光と呼ばれる赤色や青色など目に見える光から赤外線のような見えない光も吸収し発電しています。
ところが今回のトレたま目に見える光はガラスと素材を通り抜け、見えない光のみを吸収して発電できるようにしました。
吸収している光の種類が少ない分、発電量は通常のパネルの2割程度です。
色々な場面での活用を見込んでいます。
インクス 伊藤社長
「まずはビルや建物の中、それから農業用のガラスハウスや自動車、そういったとこの展開も試みたいと考えています。」
混戦模様の自民党総裁選
注目は外交政策
滝田さん
本当に乱戦になりそうですね。
今日のニュースでやはり石破さんが立候補を取りやめて河野さんに着くというふうになると、かなり流れができてしまう可能性もあるかもしれません。
その意味で岸田さんが派閥選挙ではないということを非常に強調していたのは印象に残りますね。
要するに与論乃風というのはどうなるのかっていうのは今回の総裁選の大きな試金石になってくるんでしょうね。
Q:総裁選の行方どうなるかというのでかなり自民党に関心を集めるという意味では自民と成功しているかな?
筋書きのないドラマを演出して崖っぷちだったような感じなのが途端に巻き戻すというのは自民党の本当にしたたかなところだと思いますね。
だから長く政権を担当してるんでしょうね。
Q:これからどういったところが争点になるかですが滝田さんが注目するのはどこ?
やっぱり経済対策。
岸田さんの大型の経済対策を打ち出した点なんですけれども、一方の高市さんはアベノミクスのニューバージョンを打ち出しているようですから積極経済路線。
一方で河野さんなんですけれども、直接今まだ経済政策については語ってませんが、過去の発言内容から見て、緊縮財政、行政の引き締めをやるという風に見られてる。
その辺が注目されますね。
後は外交安全保障、これはアメリカのウォールストリートジャーナルが要するに今回の候補者、特に岸田さんと河野さんの名前を挙げて、どちらになっても対中強硬になるだろうと報じています。