WBS 2020/3/13(金)
- 2020.03.15
- wbs
- 1. コロナショックどうなる世界経済NY市場反発スタート
- 2. 止まらない市場の動揺
- 3. リーマン・震災時との違いは?
- 4. 巨大マネーはどこへ
- 5. 感染拡大のワケ
- 6. 100年に1度の危機の欧州
- 7. 中国「ピーク過ぎた」は本当か
- 8. マーケット情報
- 9. 五輪まで133日 中止・延期は?
- 10. 最大のリスクとは
- 11. コロナで食卓に変化食品トレー・冷食需要増
- 12. のぞみ192本を運休
- 13. マスク100万枚寄付します
- 14. カナダ首相夫人に陽性反応
- 15. エベレスト登山を禁止に
- 16. 自衛官が初感染
- 17. 新型インフル特措法成立緊急事態宣言可能に
- 18. リーマンショック以上か?
- 19. 感染と回復のせめぎ合い
コロナショックどうなる世界経済
NY市場反発スタート
日本時間午後10時半から13日の取引が始まりました。
早速現在の値動き確認しますダウ平均株価は600ドル以上の上昇です。
さすがにここまで売られすぎという見方もあり、反動で買いが入ってるようです。
またトランプ政権が提案した新型コロナウイルスの経済対策で、ムニューシン財務長官や野党民主党の幹部が一部合意に近づいていると発言したことも材料視されています。
イギリスとドイツの株価指数こちらも上昇しています。
EUヨーロッパ連合が財政出動に向けた動きを見せているという報道もあり軒並み上昇しています。
Q:感染拡大の影響アメリカの実態経済にもすでに広がっているんでしょうか?
私が今いるのはニューヨーク観光の目玉ミュージカルの劇場が立ち並ぶブロードウェイなんです。
今こちらではウエストサイドストーリーが上映中なんですが、その入り口のドアに張り紙があります。
4月12日までの一か月間公演は中止とは書かれているんですね。
年間の興行収入の合計はこのブロードウェイだけでおよそ2000億円にのぼると言われているんですが大きな打撃となりそうです。
止まらない市場の動揺
過去最大の暴落となった12日のニューヨーク株式市場。
ダウは前の日より2352ドル下落した。
9.99%という下落率は1987年のブラックマンデー以来の大きさだ。
暴落のきっかけは、トランプ大統領がヨーロッパからの入国禁止措置を発表すると市場の不安はピークに。
危機的な状況に対応するため、日本時間の昨夜ECBヨーロッパ中央銀行は量的金融緩和策の拡大を発表。
ただその内容が不十分だとマーケットは失望。株価下落の流れが加速した。
個人投資家のJINさん、コロナショックで既に8000万円の損失を出しているという。
この乱高下に思わず
「怖くて手が出せない。この地獄は生まれて初めてです。最初は儲けようと思ってやってましたけど自分の資産を守るので精一杯。勝てない」
為替のディーリングルーム。
今週月曜日には一時1ドル101円台まで円高ドル安が進んだが、今日は105円台を中心に取引された。

この5日間の値幅はおよそ6円。為替のプロも困惑を隠せない。
財務省と金融庁、日銀の幹部は午前11時半過ぎ、緊急会合を開催。
居酒屋チェーンを展開するワタミの渡辺会長は
「非常に厳しい状況。株はまだまだ下がる。これからの数ヶ月は絶対お金持ってた方がいいです。現金を持ってない限りは企業はつぶれる。現金しか信用できるものはない」
アジアの株式市場でも下落が続いた。
上海株式市場は一時、-4.2%まで下落しました。

結局、今日の日経平均株価の終値は1128円安の17431円。
先週末と比べ3300円値を下げた。
リーマン・震災時との違いは?
熊谷さん
投資家心理としては完全にパニックで投げ売りの状態。
キャッシュイズキングという言葉がありますが、現金を持ってないとダメだって言う、そんな状況になってますね。

経済同友会、経済三団体の一角ですけれども、1500人ぐらいの経営者が所属をしていて、同友会の中で経済情勢調査会と委員会があって、そこの委員長をやってるんですが四半期ごとに経営者にアンケートを取って業況感を聞いている。
今日これ発表したものなんですけども、相当落ちていて実は東日本大震災の時を越えて落ちてしまってる。
もうあのリーマンショックに迫る勢いなんですね。
これがなぜ注目されるかと言うと、あの日銀短観に対する先行性を持っていて、この同友会の景気判断指数が日銀短観に若干先行する傾向がある。
同友会の調査は2月の終わりから3月の頭なんですが、日銀短観の方は2月の終わりから3月末にかけて調査をして、4月1日に発表される。
おそらく日銀短観が相当急速な落ち方をする。
あの実態経済事情に厳しいということですね。

もう一つ私が心配してるのがいわゆる株が落ちたことによる逆資産効果。
年初から大体先進国の株は3割くらい落ちていて、株が落ちると株を持ってる個人が消費をしなくなって、消費が下押しされる。
私どもがモデルを作って計算をしたもので、日本は0.5%ぐらい、そしてアメリカが1.2%ぐらい。
実額にすると相当な額で、世界全体で足すと23兆円なんですね。
ですから23兆円の下押しが来るということは、例えばもアンクタッドという国連貿易開発会議、ここが今回の問題で100兆円以上経済の損失があると言っていて、この23兆というのは消費の下押しはその一部だと思いますが、おそらく数10兆円から100兆円単位で世界経済に対する悪影響を考えたくてはいけない。
そういう局面に入ってきた。
世界的なリセッション景気後退というのはもう避けて通れない、きわめて厳しい状況。
巨大マネーはどこへ

NY原油WTIは直近の高値から比べますとおよそ33%下落をしています。

金は直近の高値から5%も。本当に数日で落ちてしまったということなんですけれども。
金と言いますと非常時に買われるものの代名詞ですよね。
その有事の金からもお金が逃げ出すってのどういうことでしょうか。
滝田さん

全体の流れを整理してみたいんですけれども、第一段階と第二段階と分けてみたいと思います。
最初は株が売られて、売られた金が金や債券、これはアメリカの国債などに流れ込んでたわけです。
ここまではよく理解できるんですけども、いよいよみんな先が怖くなってくると、どうなったか。
底から逃れたお金がキャッシュ現金に流れ込んでいる。
現金、一番安定的な安心できるところにお金が流れてる。
そうすると世の中に金が回らなくなる、そこが大変な所なんです。
そこでFRBが昨日発表したんですけれども、アメリカの金融市場に対して150兆円以上のお金を注入することになってます。
相当な規模ですよね。
日本のGDPに直すと、3割程度に相当。
どこへ流れ込んだのかというと、出血してるわけですから輸血のオペレーションに入ったわけです。
このお金は市中へむけて、世の中の金めぐりを保とうという策。

ECBヨーロッパの中央銀行は昨日量的緩和策の強化、それを強めたわけです。
今日に入りますと、オーストラリアそして日本銀行もお金をドーンと供給している。
さらに中国ですけれども預金準備率、銀行に対して課してる一種のペナルティの金利。
これも引き下げて、要するに金融を緩めて世の中に金が出回るようにする。
さもないと金づまりで本当に金融のパニックになってしまう。
どうしても防ごうという各国との強い意志が今現れてるんだと思います。
感染拡大のワケ
観光名所コロッセオからも、運河からも、オフィス街からも人の賑わいが消えました
唯一にかけるのが消毒液を撒く作業員。
こちらは街を行く路面列車、無人のまま虚しく走ります。
人々はマスク越しに愛を確かめあいます。
人だかりができている場所がありました。
ここは刑務所です。
受刑者が感染しないよう家族との面会を禁止にしたことで、家族そして受刑者が猛抗議しているのです。

感染が急拡大しているイタリア。
日々確認される新たな感染者数は各国と比べても突出しています。

株式市場でもイタリアはこの2週間で3割も落ち込みました。
イタリアはなぜここまで深刻な事態となったのでしょうか
「中国との深いつながり」
イタリア経済を支える高級ファッションブランド。
こうした店も軒並み閉まっています。
こちらはイタリア国内にある高級ブランドの製造現場、2016年に取材した映像です。
そこに映っていたのは中国人労働者です。
経済が低迷していたイタリア。
その立て直しのために人や物の交流を深めたのが経済成長を続けていた中国です。
中国が進める経済構想一帯一路にもG7の中で唯一参加しています。
中国からイタリアへの投資はこの5年間で10倍近くに。
しかし交流の多さが中国発祥のコロナウイルスのイタリアでの蔓延につながったとの見方があります。
「病院が足りない」
悲惨な現状を訴えるのは病院の看護師です。
イタリアはウイルス検査をしている人数が多く、陽性患者が病院に押しかけています。
これに医療費削減のため国として病院の数を減らしていたことが重なり病院不足に。
病院に入れなかった患者は屋外に作られたテント型の病室や仮設のベッドで回復を待ちます。
この結果新型コロナによるイタリア国内の死者数は突出し、累計で1000人を超えました。
100年に1度の危機の欧州
今いるのがロンドンの観光名所セントポール大聖堂の前なのですが、観光客の様子ほとんど普段と変わりありません。
イギリスでは病気ではない人にはマスクはお勧めしないと政府が発表していることもあり、マスク姿の人もほとんどいません。
それよりも手洗いを20秒することが推奨されています。
ただヨーロッパでは新型コロナウイルスの感染者は急激に増えています。
なお今週暴落してきたヨーロッパの株式市場ですが、イギリス・ドイツ・フランス各市場ともに大幅な上昇に転じています。
ただ連日の暴落分を取り戻すにはまだまだといった状況です。

ヨーロッパ各国の感染者数なのですが、日本を大きく上回っていて、感染がそこまで広がっていない国々でも来週から休校にするなどの対応が始まります。
さらに混迷を深めているのはトランプ大統領が発表した入国禁止の措置です。
イギリスを除くヨーロッパ26カ国からの入国が禁じられるため、期限前の今日のうちにアメリカに行こうという人が空港に殺到していました。
ヨーロッパの外に向けてだけではなくEUの中で移動の制限をする動きも始まっています。
先んじて国境を封鎖すると表明したオーストリアに続き、スロバキアが外国人の入国を禁止するとしています。
こうした緊急事態に各国の首脳も度々会見をして、国民に危機感の共有と冷静な対応を呼びかけています。
フランスのマクロン大統領はヨーロッパは団結して経済を守ると、経済対策に取り組む姿勢を示し団結を掲げたのですが、一方で国境封鎖もあり得るとも話していて感染拡大を防ぐことの難しさが滲んでいました。
ヨーロッパの団結を根底から覆すような事態というのはこれまではEUからのイギリスの離脱、いわゆるブレグジットだったのですが今回の新型新型コロナウイルスはそれ以上のインパクトになりつつあると言えます。
中国「ピーク過ぎた」は本当か
上海市内中心部にいます。
中国本土での新たな感染者、昨日は8人とは初めて一桁になったんです。
上海の高層ビル群には上海を一望できる展望台も多くあります。
そうした展望台は1月末から閉鎖が続いていましたが昨日から順次営業を再開しています。
拡大の恐れがある飲食店や映画館など、まだ通常営業に戻っていない業種もありますが、博物館や美術館、公演といった人が多く集まる場所も事前の予約などを条件にですね今日から順次再開し始めています。
Q:そうしますと中国経済はこれから正常に好転していくということなんでしょうか。
いや、そうとは言い切れません。
欧米でも感染が拡大する中、中国は今海外からの感染の流入防止に力を入れています。
というのも上海で今週新たに発生した患者は全員がイタリアやアメリカからの帰国者なんですね。
先週から日本や韓国などから渡航した人が隔離されていますが、今日からその対象国にアメリカ・ドイツ・フランス・スペインが追加されていて、実質的に往来を制限しています。
その波紋は中国の企業にも広がっています。
上海市内に本社を置き、主に国外向けの靴下を作る会社は、アメリカが最大の輸出先ですが出張は自粛、商談などができず受注が減ることを不安に感じてる様子でした。
新型肺炎は世界の工場と言える中国経済の先行きに大きな影響を与えそうです。
マーケット情報
NY相場、今日は反転して上昇しています。
ダウは1000ドル近く上昇しています、現在22195ドル。
そしてナスダックは350ポイント以上の上昇7553。
S&P500は124ポイント上昇しています2605となっています。
五輪まで133日 中止・延期は?
トランプ大統領の発言で日本が揺れた。
安倍総理大臣は今朝急遽トランプ大統領と電話で会談。
火消しに躍起の日本側。
一方、トランプ大統領は会談後謎めいたツイート。
「日本と安倍総理にとって良いことが起こるだろう、選択肢はたくさんある」
しかしその選択肢が何か分からず。
開会まであと133日に迫ったオリンピック、延期となれば日本経済への影響は計り知れない。
そして先ほどギリシャでは始まったばかりの聖火リレーがわずか1日で中止に。
ただ東京への聖火の引き渡しは予定通り行うと言う。
最大のリスクとは
滝田さん
冷戦が終わったあと、1990年以降なんですけど、どういう時代にあったのかって言うと

人・物・金そして情報はもう国境を越えて自由に行き来する、グローバル化の時代にあったんですよね。

結果として世界経済の成長率すごく高くなったんですけれども、今回のコロナが変えた世界ってのはこんな世界だと思うんですね。
あの今渡航の制限をするニュースが色々出てきてる。
まさに人・物・そしてお金の動きもコロナウイルスがブロックするような動き。
ブロック化と言ってんじゃないかと思います。
コロナウイルスの収束が長引くと、の分断された状況が続きますから、世界経済工程成長の低成長の時代に入ってしまう恐れがあるんです。
やらなきゃいけない事は二つですよね。
1つはなるべく早くコロナを収束させるために足並み揃えること、ワクチンなどを開発すること。
2番目は経済政策で一人勝手をしない。やっぱり協調をここで固めるってことはとても重要なことだと思います。
熊谷さん
日本は中国に頼り過ぎてしまった。
そのツケが出てきてるんだと思うんですね。
昨年で言うと中国から日本に来ているインバウンド、訪日の中国人というのは1000万人近くいて、これがもし1割100万人落ちたとすると、日本の国内総生産GDPはですね2500億円ぐらい落ちてしまう。
ですから相当このインバウンドが減ることによる影響が大きいというのがある。
あとはサプライチェーン、部品の供給網です。
例えばの自動車を作るためには部品は3万点いるんですね。
それからスマートフォンを作るためには1000点ぐらいいるということ。
日本は中国に拠点などを置きすぎたところがあるんじゃないか。
その意味では例えば今付加価値の高いエンジン周りの部品なども中国で作っていて、これがないと車全体が作れなくなってしまってるわけです。
やるべきことはチャイナプラスワンと言いますけれども、やはりその中国だけに集中するんではなくて、色んな拠点にリスク分散をしていくということが、経済的な国家安全保障という観点から見ても重要なんではないか。
もうちょっとリスク分散してサプライチェーンをもう一度考え直して、中国だけに集中してる状況を変えるということが経済面で見てもまた安全保障面で見ても極めて重要なんではないかと考えます。
コロナで食卓に変化
食品トレー・冷食需要増
新型コロナウイルスの影響でスーパーにある変化が。
人気だったバイキング形式の惣菜が全てパック詰めに変わりました。
「トングの問題。いろいろな人は触るというのはどうか」
国内で感染が広がりだした先月末からは、あらかじめ厨房でパック詰めしてから売り場に並べるようにしました。
パック代はもとより、これまで客がしていた詰める作業を従業員がするため人件費もかかります。
総菜がパック売りされることで容器メーカーには追い風が。
食品トレーの最大手エフピコの工場では容器の増産が続いています。
特に注文が増えているのが密着できるタイプの容器です。
蓋をかぶせて押さえるだけ。
テープで留める手間も省け、作業効率も上がることからスーパーなどからの引き合いが多いといいます。
さらに、余った油がスジに沿って流れるので、唐揚げなどはカラッとしたままの状態が続くといいます。
加工食品メーカーのフジキン光来。
餃子や中華饅頭の冷凍食品の受注が今月に入り急激に増えているという。
背景にあるのが政府の休校要請。
家で子供が食事をする機会が増えたためか、宅配や通販用の冷凍餃子などの注文が去年に比べ3割近く増えたのです。
出荷前の商品を冷凍しておく貯蔵室。
これまでは一部屋ですんでいた冷凍のスペースが二部屋に。
工場の稼働時間も先週から毎日一時間半延長して対応しています。
冷凍食品の需要が増えたことで売上を伸ばしているのが冷凍庫。
ビックカメラでは今月に入り冷凍専用の冷凍庫の売り上げが3割ほど伸びています。
通常の冷蔵庫に加え二代目として買う人が多いという。
冷蔵庫の冷凍室が大きいタイプのものや除菌機能が充実したものへの問い合わせが増加。
コロナショックは意外な需要を生んでいます。
のぞみ192本を運休
新型コロナウイルスの影響で、東海道新幹線の利用者が減少しています。
それに伴いJR東海は19日に予定していた東海道新幹線の増発計画を大幅に修正し、19日から31日の間のぞみ192本を運休することを発表しました。
発売済みの切符は手数料なしで払い戻すとしています。
マスク100万枚寄付します
ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、Twitter上でマスク100万枚寄付します。
海外の工場に直接発注したと発言しました。
政府を通じて介護施設、病院に届くよう調整するとしています。
やりましょう。
— 孫正義 (@masason) March 12, 2020
マスク100万枚寄付します。
介護施設と開業医へ。
調達の為の発注完了。 https://t.co/vqq0jBeAvm
カナダ首相夫人に陽性反応
カナダの首相府は12日、トルドー首相夫人のソフィさんが新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たと発表しました。
ソフィさんは最近イギリスから帰国し、11日の夜になって微熱などの症状が出たということです。
トルドー首相の健康状態は問題ないということですが、14日間にわたり隔離され自宅から公務を行います。
エベレスト登山を禁止に
ネパール政府は新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、この春のエベレストへの入山を許可しないことを決定しました。
登山者一人当たりおよそ117万円の手数料を徴収していて、貴重な収入源となっていますが世界各国から登山者が訪れるため、感染リスクを考慮した形です。
またネパール入管当局は外交や商用目的を除く全ての外国人への到着ビザの発給を一時停止することも発表しました。
自衛官が初感染
防衛省は今日、統合幕僚監部所属の40代の海上自衛官が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。
自衛官の観戦は初めてです。
神奈川県在住の男性で、3月上旬にフランスを訪問し、13日に帰国していました。
フランスで出席したセミナーの参加者の中に新型コロナウイルスの感染者が見つかっています。
新型インフル特措法成立
緊急事態宣言可能に
新型コロナウイルスのさらなる感染拡大に備え、緊急事態宣言を可能にする法律が参議院本会議で、与党や立憲民主党などの賛成多数で可決成立しました。
法律の明日にも施行される見通しで、今後新型コロナウイルスが急速に蔓延し、国民生活や経済に甚大な影響を及ぼすと判断した際には、内閣総理大臣が緊急事態宣言を発令することが可能となります。
緊急事態宣言が出されれば、対象地域の都道府県知事が外出の自粛や学校の休校などの要請や指示ができるようになります。
ただ、国民の私権を制限することへの懸念から、緊急事態を宣言する場合は原則として事前に国会に報告することが付帯決議に盛り込まれました。
安倍総理大臣は明日の午後6時から記者会見を開く予定で、法律の成立を受けて今後の対応について説明するものとみられます。
リーマンショック以上か?

すでに取引を終えましたアジアの株価指数は日経平均株価を筆頭に軒並み下落しました。
そしてヨーロッパでは、昨日大きく下落したイタリアやイギリスの主な指数で反発を見込んだ買いが先行し上昇しています。
それぞれ5%と6%そしてFTSE・MIBイタリアでは13%上昇となっています。
ニューヨーク株式相場
3指数ともに3%ほどの上昇ということになっています。
ダウは現在620ドル以上の上昇21822ドル。
ナスダックは261ポイントの上昇。
S&P500は84ポイントの上昇となっています。
為替も一時107円台まで円安が進みました。現在は106円の80銭台となっていますね。
熊谷さん

PBRというの株価純資産倍率というものがあるんですけれども、意味するところは1倍だとすると日本中の企業を全部解散させて売り払ったとすれば投資資金が戻ってくると。それが1倍という意味です。
1倍を割っているということは株は相当割安な状況なんですね。
月曜日の段階だとこのPBRが0.94でしたから、まだ少し株の下値不安はありますよとそういう話をしたんですが、今0.84まで落ちてきた。
あの一つのですねメルクマールはリーマンショックの時0.81。
大体日経平均にすると17000円ぐらいですから、17000円というのはひとつの下値目処にはなってくるんですね。
ただ問題は相場は行き過ぎることがありますし、今現金志向が強いわけですから、かなりいいとこまで売られてるけれどもまだ下げ止まったとは明確には言えないという状況です。
乱高下して、下値不安が残る。
滝田さん

今足元では円安ドル高になってるんですけど、ドルが強いというよりはアメリカの投資家が株安で資金繰りが苦しくなってきましたから、海外の資産を売り払ってアメリカにお金を持って帰ってる。
だから円売りドル買いになって、こういう風にドルが高くなって円が安くなってるというふうにみるべきだと思います。
感染と回復のせめぎ合い

こちら日本の感染者数です。
新たに35人増えて710人。
亡くなった方にお二人いらっしゃいましたので21人。
退院した方は今日12人増えて120人となりました。

ジョンズホプキンス大学によりますと世界の感染者数は137066人。
そして死者数は5069人。
回復者数は69643人。
滝田さん
回復されている方が着実に増えてるのが望ましいことだと思います。
中国以外の新規発生が増えてるのも気になります。
そして世界のリーダーに感染が広がっている。
ブラジルの大統領トランプさんに会ってますからそこになりますね。
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