WBS 2019/2/25(月)

折り畳みスマホで対決!?
ファーウェイvsサムスン

スペインバルセロナでは、25日から世界最大級の携帯関連の見本市、モバイルワールドコングレスが開催。
会場には5つのカメラ、折りたためる画面がついたハンドバッグ、5G対応の製品などが続々登場。
会場には豊島さん。
日本メーカーも発表。

ソニーしかない技術をすべてを詰め込んだ。

ソニーブースではXperia(エクスペリア)の新商品エクスペリア1を発表
想定価格約10万5000円 初夏以降発売
最大の特徴は画面の比率が21:9で、現時点で世界で最も縦長のスマホ。
横にすると、映画館と同じ画角で見られる。
世界初の4K有機ELディスプレイを搭載。
縦にするとスプリットスクリーンで、別のアプリを展開しながら映画が見られる。
韓国・中国メーカーとの競争が激しくなる中、ソニーとしてはTVや映像機器・カメラ機材のすべてを詰め込んだ必死さが伝わる製品に。
グループ全体の業績は回復基調だがスマホは苦戦のソニー。
ハイエンドの縦型モデルで勝負に出る。

ソニーモバイルコミュニケーションズ岸田社長:「ソニーだけが持っている技術がエクスペリア1には入っている」と強調
折りたたみスマホは作らないかという質問に対し、「折りたたむ前にできることがある。」

世界最速の折りたたみ5Gスマホ

会場で最も注目を集めたのは折り畳みスマホのブース
ファーウェイの発表会場ではフライングで製品画像が表示されるアクシデントも。
ファーウェイ・コンシューマー・ビジネス・グループのリチャード・ユーCEO
「世界最速の折りたたみ5Gスマホ」と発表した、MATE X
画面を外側にして折りたたむ山折りタイプ。
開いた時の画面サイズは8インチ
先週サムスンが発表した、谷折りタイプのギャラクシーに比べて画面が大きく、畳んだときは6mm薄いとしている。
充電スピードはiPhoneより6倍近く早いとアピールを重ねた。
公開された実機にはメディアが殺到。
発売は6月以降、価格は約29万円。サムスンのギャラクシーフォールドより7万円も高い。

ファーウェイの目の前には、サムスンのブースでギャラクシーフォールドを見せつけている格好。

ヨーロッパではファーウェイが5Gのカギ。

ファーウェイをめぐっては、安全保障上の懸念からアメリカから締め出す懸念では、ヨーロッパではファーウェイに対して同情の声も多い。

背景には、ファーウェイが作る基地局で5Gネットワークを作りたいヨーロッパの思惑がある。
コストの安いファーウェイ抜きでは5G整備が数年遅れるとの見方も。

モバイルワールドコングレスの会場は、今後の通信の在り方について議論を行う場でもあり中国の技術の台頭を受け、排除したいアメリカとうまく活用したいヨーロッパとがぶつかる場ともなっている。

伊藤先生
アメリカとヨーロッパで温度差がある。
GoogleでもあるようにEUはどう対応するか動いてきた。
アメリカに主導権とられるのは困るということで、アメリカと中国をうまく使いながらやっていくというのは考えられる。
ファーウェイ問題というより米中の覇権の問題であり、ヨーロッパとしてはうまく使っていくことになるのでは。
戦略として中国と組んでいくこともあり得るのでは。

回転ずし大手のくら寿司が5年をかけてハンバーガー開発

流行の発信拠点の渋谷。くら寿司を展開するくらコーポレーションが期間限定でオープンしたのがハンバーガーの専門店。
肉のパティのハンバーガーと魚のすり身のフィッシュバーガー。
KURA BURGER フィッシュバーガー&ミートバーガー
2019年3月1日 全国発売
バンズには米粉をつかい、間には店内で揚げた玉ねぎを挟んでいる。
このハンバーガーに5年の開発期間。

くらコーポレーション田中副社長は
専門店にも負けない味、ハンバーガー業界に自信を見せた。
経営としては売り上げ確保の一環で、生魚が苦手な人も増えていて、10,15年前に比べると回転ずし業界の伸び率は高くないという危機感。

大阪貝塚市にハンバーガーの製造工場。
全国85の漁港からから届いた天然魚
年間で1500トンほどの魚を入荷
はまちの頭の部分は食べられるものをすしとして提供できないので有効利用してミンチにして提供。

“五反田バレー”
ITエンジニアたちがはしご酒

五反田にオフィスを構えるベンチャーが作った社団法人「五反田バレー」と「ビズリーチ」が品川区の協力を得て「エンジニアはしご酒オフィスツアー」を開催。
参加者は1時間ごとに別のオフィスに移動し、いわゆるはしご酒のようにオフィスを訪ねていく。
ITエンジニア不足が深刻な中、五反田バレーの企業に関心を持ってもらうのがねらい

参加したエンジニアは「今後自分がどこに向かうべきか指針となるような会社がいっぱいある」と刺激を感じている。

月額3万円で海外進出
地方農家を救う自動販売機

海外で日本の農産品、加工食品の人気が高まっている。
香港でタッチパネル式の自動販売機
出てきたのは日本製のお茶、ジャム、はちみつ、ウズラの卵の燻製まで。すべて日本のもの

「日本の珍しいものが買えるので便利。」
「味がいいので日本のものを選んだ。」
と香港の顧客。

この自動販売機、静岡県の企業が手掛けた。
プロダクトリング 山本社長
海外進出を希望する農家の商品を自動販売機で展開。

プロダクトリングは輸送、通関などを代行
農家は、月額3万円で商品販売可能。
スクリーンには浜松のプロモーション動画が流れるようになっていてタッチすると浜松の商品が買える。
ローカルの商品の海外販路開拓に挑戦するプロジェクト。

広告などで収入を補えるため3万円という安さで海外展開できるようになった。

山本社長が訪ねたのはミカン農家の陽だまりファーム高橋さん。
5年前からジュースやキャンディ、ジャムなどの加工食品を手掛ける。
ミカンの国内消費が落ち込む中、海外への挑戦も考えてみたいと思っていた。
コストの問題がどうしてもあり、中小にとってはリスクのある海外展開が3万であれば可能だった。
実際の香港ではすごくいい反応。

香港のバイヤーも自動販売機はどんな商品が人気か分析ができるのですごくいいアイデア。
3月のフェアに向け商談も成立。
自動販売機を中心に売れているとバイヤーも動くと山本さん。

安倍総理移設方針は不変
県民で辺野古の移設反対が70%超

県民投票で移設反対が70%超だったことについては、結果を真摯に受け止めると強調の上で、基地負担軽減に向けて全力で取り組む。としたものの、これ以上は先億位できないと移設方針を変更しないと安倍総理。

サントリー、初の紅茶で需要開拓

サントリーはクラフトボスシリーズから初となる紅茶を発売すると発表
クラフトボスTEAノンシュガー 3月19日発売
時間をかけて飲むオフィスワーカーの需要をとらえるため無糖にし紅茶の渋みを抑えたのが特徴。
若者や女性客を開拓するのがねらい。

米中通商協議延長戦へ。

トランプ大統領は、ツイッターで、中国製品に対する追加関税引き上げを延期する意向。
ワシントンで開いた通商協議で、知的財産権の保護や技術移転の強要防止で大幅な進展があったと述べた。
3月にフロリダ州の別荘で習近平と首脳会談で決着を目指す。
中国の国有企業への支援など最も困難とされる部分では隔たりがあり、予断を許さない状況。

非核化進展に自ら期待感

トランプ大統領は24日、2度目の首脳会談で非核化交渉の進展に期待感を表す。
急いでいない、核実験がない限り幸せだと伝えた。

マーケットは好意的

滝田さん
米朝、米中と動き出し、トランプ大統領のビッグディール(大きな取引)に注目。
北朝鮮との間では朝鮮戦争の終戦宣言を目指している。
中国の間では包括的な通商協定を結ぼうとしている。
マーケットは相当好意的に受け止めている。
NY株は先週末26000ドルを回復し、上海総合指数も3000ポイント近くまで回復。
非核化については日本も他人ごとではないので注視していきたい。

伊藤先生
トランプは結果を求めている。貿易黒字の問題を大統領選を前に解決したい。
パンドラの箱を開けてしまった。今年ではないけど来年以降に出てくる。

新たな部活動。高校に“起業部”

KADOKAWAグループが運営するN高等学校
ほとんどの授業はネットで受ける。
そのN高等学校にて学生たちのプレゼン。
18年2月に発足。若い起業家を育てるため。
年間最大1000万円の起業支援金が与えられ、登記やサービス開発などの経費に充てられる。
鈴木さんは、18年10月アプリ配信の会社を設立。
写真を2枚投稿してユーザーから投稿してもらう若者向けSNSアプリ「erabee」を開発。

起業部の顧問と事業計画の打ち合わせも。

起業部顧問は「起業を本気で目指していて、高校生だから妥協できない、間違いなく責任のある活動。」

若者の企業は増えている。

日本政策金融公庫によると
25歳未満の起業の際の融資先の数は17年で435件と14年の234件と1.85倍と伸びが特に大きい。

ドワンゴ夏野社長
すでに年齢にハンデは無く、いいサービスを作って世の中に受け入れられれば学歴なんて関係なく、立派な社会人といえる。
起業の環境を整備するのはこれからの教育機関にとっては必須

N高校では卒業後、起業も選択できる人材育成を目指す。

特許取得でストップ高

焼却灰から貴金属を回収
エンビプロホールディングスは17%上昇でストップ高。
一般家庭から出るゴミから貴金属を回収する技術の特許
ゴミを焼却する際に出る焼却灰の中には微量の貴金属が含まれているが、含有量はわずかで回収コストは高いため。これまで埋め立て処分をしてきた。

年間370万トン以上が埋め立て処分。200億円以上眠っているところに注目
焼却灰を自治体などから購入。
一般的な燃え殻から、およそ30分で砂状のものを回収。約7%の割合で貴金属が含まれる。
日本におけるリサイクルを広げていきたい。

泊まれる茶室をテーマに
茶室型カプセルホテル誕生

ベッドはセミダブルが用意されており、立っても天井に手が届かない高さがある。
外国人をターゲットに、畳があり日本画が飾られている。
ホテルゼントーキョー
一泊6000円~4月上旬に開業予定
SEN各務社長はオリンピックやその後の万博、その後の未来も見据えている。

トヨタ自動車とソフトバンクなどが通勤客の乗り合いサービス

トヨタとソフトバンクが共同で通勤客の乗り合いサービスの実証実験を26日から開始。
PC作業のためのネット環境や軽食や飲み物を購入できる。
子育て世代向けには、読み聞かせ用の絵本などを置く。
丸の内で働く80人が参加し、専用アプリで目的地を選択し利用する。

ヤマト引っ越し事業再開4月以降

ヤマトホールディングスは法人顧客管理のシステム刷新など業務改善し、4月以降に引っ越しの受注を再開。
繁忙期に停止しているため、利用者や業界に影響も。

トレたま:デジタル生け花

T.T.FILE.4957

箱型のセンサーとタッチペンとディスプレイで、誰でも簡単に生け花ができるシステム。
タッチペンで生け花の動作をすることで、繰り返しシミュレーションすることができる。

開発者の横窪さん
気軽に生け花を体験してほしいということで開発。

伊藤先生
日本では大学に行く人は高校からすぐに大学に行って社会人になったら二度と戻ってこない。
大学に来る前に社会に出てみるというのは大事。社会に出てから勉強したいことも多いので、こういった取り組みは面白い。