WBS 2019/2/26(火)

明日会談。続々ハノイへ
焦点は非核化と見返り。

トランプ大統領と金正恩はベトナムのハノイで28日から会談。
およそ70時間の列車の旅を経て、ベトナム入りした金正恩朝鮮労働党委員長。ホテルまでは170kmを車で移動。
ハノイ市内は車両が通行止めになる中、ホテルまでの沿道では多くの人が詰めかけた。
アメリカもポンペオ国務長官がハノイ入り。
トランプ大統領もハノイ・ノイバイ空港に到着。

通常では考えにくいことが起きた。

ソウル支局横堀さん
各国がいる国際プレスセンターとは別にあったアメリカ側のプレスセンターからアメリカ側が急遽移動になった。
というのもアメリカのプレスセンターが設置予定だったホテルが金委員長が滞在することが決まったため。
明日の会談についても前回と異なり、時間や場所は明らかにされていない。

滝田解説キャスター
もし金委員長への忖度であれば、今回の会談にあたってトランプ大統領含めアメリカが前のめりになっている象徴する出来事。

今回の首脳会談は3つのポイント。

  • 非核化の先送り
    • トランプ大統領は北朝鮮が核実験を行わないのであれば非核化は急がないという姿勢を示している。
  • 経済制裁の緩和
    • 非核化の見返りとして、経済制裁の緩和を打ち出すかどうか。トランプ大統領は段階的な緩和を示唆しているように感じる。
  • 終戦宣言の可能性
    • 朝鮮戦争の終戦宣言を北朝鮮とアメリカは目指しているとみられている。

この3つのが実現すれば、北朝鮮にとってかなり大きな外交上の特典になる。

もう一点の注目は、北朝鮮と中国の関係。

北朝鮮は交渉するにあたって中国という後ろ盾を得て交渉をしているというのが強みになっている。
もう一点の注目は、北朝鮮と中国の関係。
中国に対しては、アメリカと北朝鮮と仲良くしているということを見せつけることができる。
一定のポジションを確保することができる。
金委員長はなかなかしたたかにふるまっている印象がある。

国産ウイスキー、世界で高評価
「響」「山崎」求め外国人が殺到

昨年5月サントリーは白州12年と響17年の販売停止を発表。
ここ10年程のハイボールブームでウイスキーの消費量がおよそ2倍になり、原酒不足になっている。
富士山麓も来月の出荷分を持って販売終了する。
さらに白角も来月で販売休止となる。

背景には海外需要の高まり

八重洲の地下街にある酒店。
連日ウイスキーを求めて多くの外国人が訪れる。
現在店に在庫があるのは、「響」17年物だけ。
しかも販売停止の影響で値段が2倍以上の値段に。(49,800円)
それでも外国人客は購入してくという。
オーストラリアでは入手が困難で、700~800豪ドル(6万円前後)だという。

ここ10年ほどで、ニッカウヰスキーの竹鶴など、多くのジャパニーズウイスキーが多くの国際的な品評会で受賞することが増えた。

昨年18年の国産ウイスキーの輸出額は約150億円に上り(国税庁統計より)、この10年で実に10倍に増えている。

原酒不足の背景には海外需要の高まりがある。
以前は日本のウイスキーがもっと多くの種類があり面白いものがあったが、今はとても人気があり、原酒不足でほとんど種類がない状況。

こうした状況に日本の会社員も竹鶴・白州がなかなか手に入らなく残念。

原酒不足の対策として、サントリーは2020年までにウイスキーの貯蔵能力を2割拡大することを発表。
キリンも生産設備の増強計画を明らかにしている。

原酒不足で地方の蒸留所製造のクラフトウイスキーに商機

その背景をビジネスチャンスと見て、ウイスキーの生産に乗り出す地方のメーカーがある。

この状況をビジネスチャンスと見る新たな動き。
富山県礪波市にある三郎丸蒸留所では、1862年創業の若鶴酒造が60年以上前の1952年から販売のサンシャインウイスキー。

2017年約1億円を投じて、三郎丸蒸留所を改装。蒸留器も大きいものを導入し、今年の生産量は18年の2倍へ増やす計画。
大手のブレンデッドウイスキーは生産規模がないと作れないが、シングルモルトであれば大手とは違う世界で勝負ができるとみている。

実際に3年前の2016年に55年熟成のシングルモルト(三郎丸196055万円)を155本限定で発売したところ、すぐに完売。

国産ウイスキーの原酒不足を商機と見る小規模蒸留所が増えている。
これらはクラフトウイスキーと呼ばれる。

3年以内に生産を始めた主なクラフト・ウイスキーの蒸留所(ウイスキー文化研究所調べ)

  1. 厚岸
  2. 遊佐
  3. 新潟麦酒
  4. 三郎丸
  5. マルス信州
  6. 倉吉
  7. 岡山
  8. 桜尾
  9. 嘉之助
  10. マルス津貫
  11. ホワイトオーク
  12. 長濱
  13. ガイアフロー静岡
  14. 秩父
  15. 額田
  16. 安積

と全国16か所に上っている。

地元ではのウイスキーを日本や世界に発信


若鶴酒造では、将来を見越して、富山県のミズナラという木を使って樽づくりをする。
地元の木を使って地元ならではのウイスキーを作りたいというねらい。
ミズナラは日本のウイスキー樽に多く使われる木で、お香のような香りが特徴。
サントリーの響や山崎などもミズナラ樽での塾生が特徴の一つといわれている。
若鶴酒造が地元のミズナラ使うのには別の理由も。
虫が温暖化とともに富山に入ってきて若枯れといって、ミズナラの大きな木を枯らしてしまった。
昔は薪や炭に使われていたミズナラ。しかし需要が減った現在では放置されるようになり虫の被害が深刻化している。

そこで若鶴酒造では18年から地元の島田木材、山崎工務店と協力し、富山さんミズナラを使って樽を制作を開始。
富山ならではのウイスキーを日本や世界に発信したい考え。

24時間営業がでコンビニ本部とオーナーが対立。

東大阪市にあるセブンイレブン東大阪南上小坂店の入り口の張り紙には、営業時間を短縮すると書かれている。
人手不足を理由に19時間営業(午前6時~翌午前1時)に短縮した一週間後に本部から通達があった。
24時間営業に戻さないと契約を解除するという通達だったという。

オーナーの松本さん:「セブンとしては24時間がベースであり、必ず24時間開けるという、これが社会から認められているブランドなのでどうしてもそれは譲ることができない。」

今回の問題に対して本部側は、「地域社会に必要な店舗として24時間営業を継続できるよう本部としても店内体制を整えるためサポートしていく」と社会インフラとしての重要性を強調し、原則24時間営業のこだわりをにじませる。

街の利用者は、
「便利だけど消費者が我慢できるのでは」
「地方は困る。普通の店が開いていないので」
「必要。明るいと夜道などは安心する」
と、防犯対策や深夜のニーズがある一方で各社が悩むのは急激に進む人手不足。

ローソンでは、一部の店舗で実験的にセルフレジを導入。

さらに22日からはレジを通さず支払いができるシステムを全国展開した。
アプリを使い商品のバーコードを読み取ることで店内のどこにいても電子マネーなどで決済可能。

ローソン業務システム統括本部 筑間さん:「24時間営業していく中で極力システム面で効率化をはかりたい。人手不足は重要な問題で、システム面でどうサポートできるか」

24時間営業をやめたが売上増加

すでに24時間営業を見直した企業ロイヤルホスト。
90年代は多い時で全店の約半数が24時間営業だったが17年には完全に廃止。
職業によっては深夜働いているもいるので、24時に閉まると行くところがないという声も。
24時間営業を経験した店長は「深夜と早朝の時間帯の採用はほぼ人が来ない状況があり、自分のいない時間帯を見てもらう人たちなので教育が追い付かなかったり、非常に苦労をした。」
24次時間営業の時は、深夜や早朝に社員が入っていたが、24時間営業を廃止した現在ではランチやディナーに社員を配置してサービス向上を目指せた。

ロイヤルホストでは、24時間営業をやめた17年の売上高予想は2%の減だったが、実際は2%の増加した。

サービス業、外食業は働いている人の気持ちがサービスや料理に影響しやすい
労働環境がよくなることで心が豊かになることで、サービスがよくなることが言える。

ロイヤルホストでは、営業時間の短縮で、手の込んだ料理などでサービス向上を図り客単価があがり、結果的に売り上げ増につながったとみている。

24時間営業、各社の動き。縮小傾向の中、拡大する店舗も

  • ニッポンレンタカー 去年12月に廃止、深夜早朝はカーシェアに誘導
  • イオン 17年マックスバリュ九州8店舗で廃止
  • マクドナルド 約半数に減少(14年度比)
  • ウエルシア 夜間の薬需要から24時間営業を拡大

伊藤先生
一般論としてみると過剰サービスを減らしいかないといけない方向だろう。
バブルが崩壊してから30年は異例な時代で、言葉は悪いが使い捨てでもいいというビジネスモデルが肯定されていたわけだが、それでは持続性がないわけで方向として見直す方向だと思う。

山川さん
フランチャイズと直営店では大きな違いがある。
コンビニの本部と加盟店オーナーとのお金の流れは、

店の売り上げ
↓→商品の原価
粗利益
↓→粗利益の何%という契約で本部へのロイヤリティー
店の収入
↓→人件費
オーナーの取り分

本部からするとアルバイトの人件費の高騰は直接の影響を受けないので、本部側はできるだけ営業時間を延ばし売り上げと粗利益を稼いでほしいのが実情。
外食では直営店なので、人件費で利益が出ないのであればやめる判断になるが、コンビニはならない。

本部側が人件費の一部をサポートするなど手を打ったほうがよく、フランチャイズというのは最終的には共存共栄の仕組みなので、本部だけ儲かる仕組みは持続的ではない。

無人店舗を夜間だけするなどもトライすべきだと思う。

EU離脱延期の可能性。英首相

イギリスのメイ首相は当初3月29日としていた予定を延期する可能性を示唆。
政府離脱案が3月12日までに議会で可決されなければ「合意なき離脱」か「延期」かを議会に問う
離脱の延期は1回のみで、最長でも今年6月末までとしている。

米中協議「合意近い」トランプ氏

アメリカのトランプ大統領は、25日に中国との通商協議に関し、合意が近いと楽観的な見方を示した。
当初3月2日から予定の関税率引き上げの延期を表明している。
一方でトランプ政権の閣僚からは中国の知的財産権の侵害など構造問題を念頭に慎重な発言が相次いでいる。

菅官房長官 泉佐野市を牽制

大阪府泉佐野市へのふるさと納税の寄付額が前の年の3倍近い360億円に達する見通しになったことを受け、
過剰な返礼品を用いる自治体はふるさと納税の対象外にするべく審議中と述べた。
泉佐野市は、寄付額の3割以下の方針に反発し、ギフト券を贈るキャンペーンを実施してる。

インドがパキスタン支配地域を空爆

インド外務省は26日、パキスタンと領有権を争うカシミール地方のパキスタン実効支配地域にあるイスラム過激派の拠点を攻撃したと発表。
カシミールのインド側では14日、インドの治安部隊が40人死亡するテロがおきており、パキスタン拠点のイスラム過激派が犯行声明を出していた。
今回の攻撃はその報復とみられる。

公取委 アマゾンなど調査へ

アマゾンジャパンは、5月23日から全商品に販売価格の1%以上のポイント付与を義務付け、ポイント原資は出品者負担としている。
世耕経産大臣は優越的地位を乱用した一方的な契約変更で負担を強いるようなことがあれば問題。と見解を示した。
楽天やヤフーも調査対象。

伊藤さん
流通の世界ではチャネルリーダーというが、どこまで無理やりにやったのかがポイント。
公取委が入ったということはそれなりに懸念があったということ。
アメリカでは安ければいいんだということであまり厳しくは入らない。
法環境の違いも今回はあるかもしれない。

国内初。自分の力でトレーニング車いす利用者専用ジム

ジェイ・ワークアウトでは、脊髄を損傷して手足に麻痺が残っている人専用のトレーニング施設。
現在400人以上の会員が登録。
3月1日にオープンするのはi-Self Workout for Wheelchair
車いすの人が一人で来て一人でトレーニングするのが最大の特徴。
料金は月額1万円程度(全営業日利用の場合)

宮中茶会に浅田真央さんら

浅田真央さんや王貞治さん、三浦知良さんらスポーツ界やノーベル賞受賞者など各界を代表する500人が出席した。

スマートワーク対象にサントリー

日経SmartWork対象2019の大賞にはサントリーHDが選ばれた。
女性の管理職への登用やシニアの雇用を積極的に行うなど、社内の多様性を高める取り組みが評価された。

独創的なアイデアや技術で世界に通じる新しい価値を作り出した人材を表彰する第17回日本イノベーター大賞では良品計画。

築地バレー構想始動

映像制作者向けのクラウドサービスを展開する「ねこじゃらし」は、クリエーター向けシェアオフィス「DMZWORK」を3月1日よりオープン。
すべての部屋には大型PCモニタが置ける広い机やデザイン作業の邪魔にならないように照明の明るさや色を変えられる。
個室使用料は1人月額9万3000円~
市場が移転したあとの築地にITやベンチャーが集まる「築地バレー」構想を掲げている。

安倍総理“忖度”を否定

野党側がアベノミクスの成果を強調するために統計調査方法を変更したのではないかという指摘に対し、官邸への忖度はないと否定。

マーケットは慎重姿勢

マーケット情報は、二度目の米朝首脳会談や、FRBアメリカ連邦準備制度理事会のパウエル議長による議会証言を控えていることから投資家は慎重姿勢。

トレたま:外れないクリップ

T.T.FILE-4958
リップルクリップ 谷口さん
従来のクリップは130年間ほとんど形が変わっていない。
普通のクリップより1周多く巻かれているのが特徴。
使い方は、まとめたい紙の端を追って、クリップを紙の下・真ん中・上に分けて差し込むだけ。
新商品開発のため5000人以上からとったアンケート。