WBS 2019/5/8(水)
- 2019.05.12
- wbs
- 1. ソフトバンクが割安料金プラン。ドコモへの対抗心メラメラ
- 2. スマホ商戦、異変の夏。ファーウェイが売れている?
- 3. 米中摩擦トランプ氏が狙う産業補助金の撤廃とは?
- 4. トヨタ売上高30兆円突破。章男社長大丈夫だと思うな。
- 5. ホンダ利益率が課題。八郷社長改革は7合目。
- 6. 知っておきたい!病気予防の最前線。第2回 最新!腸内フローラ研究。
- 7. 伊豆特急「サフィール踊り子」
- 8. 9日午前10時申し込み開始
- 9. セブンがプラ製レジ袋を全廃へ
- 10. 両陛下が初の宮中祭祀
- 11. 吉野家とライザップが共同開発。外食が続々と糖質制限メニュー。
- 12. 池江選手が公式HPを開設
- 13. 関西で中元商戦スタート
- 14. 英ヘンリー王子の男児をお披露目
- 15. イラン核合意履行を一部停止
- 16. トレたま:和紙の力で育つ植物
- 17. トヨタ売上高30兆円意地でも維持したいワケ
ソフトバンクが割安料金プラン。
ドコモへの対抗心メラメラ
ソフトバンクが発表した新料金プラン
条件:携帯電話からスマートフォンに変更
通話時間5分 データ容量1GB月額980円
さらには、PayPayのポイントを6000円相当をプレゼントする。
6月12日から提供開始
ソフトバンク宮内社長は、「基本的にはわれわれのプランがドコモのギガホについても一歩安くなっている。強豪との関係の中で微調整しながら勝っていく。」という。
参加のワイモバイルは上半期中に分離プランの提供開始。
楽天の携帯事業参入を見据えた対抗策。
これまでの分離プランの端末価格は通信料とのセット割がなくなり、原則高額化するとみられる。
スマホ商戦、異変の夏。
ファーウェイが売れている?
一番の売れ筋は低価格帯。
買い替え時に、iPhoneなどから低価格のスマホへ乗り換える人が増えているという。
ビックカメラ有楽町店 中山主任によると、ファーウェイ(低価格)が一番急速に伸びている。
格安スマホ人気トップ10ではファーウェイを筆頭に中国・台湾メーカーが独占
唯一5位に入ったのがシャープ
シャープはだれでも知っているメーカーだけら高齢者の購入が多い。
その中でも安い商品が売れている。
シャープはAIが映像を自動編集
シャープが8日に発表したのはフラッグシップアクオスRの3代目、アクオスR3。
10万円前後をねらった高級モデル。
<シャープ>AQUOS R3
価格未定 初夏以降発売予定
10億色を表現できる新開発の液晶に、動画と静止画に独立したカメラ。
強調されたのは、AI(人工知能)を駆使した動画の編集機能のAIライブストーリー。
撮影すると人工知能が笑顔や動きに変化のあるシーンなど特徴的なシーンを自動的に選出、終了後15秒程度の動画に自動編集。
シャワー効果でフラッグシップのイメージを下で受け取る形でミドルが売れているのでフラッグシップは重要という。
グーグルが半額モデルを発表
Googleは去年10万円近いモデルを発表したが、およそ半額のモデルを発表。
グーグル「ピクセル3a/3a XL」
17日発売4万8600円~
(高級モデルピクセル3 9万5000円~)
新モデルでは高級モデルに比べカメラを減らす一方、写真の背景をぼかすなどの機能を搭載。
発表会ではライバルのiPhoneを意識した演出も。
得意のAI技術で差別化を。
カメラに映った映像をAIが分析し、外国語を翻訳してくれる。
映像からの音声で読み上げる機能やレシートを撮影し割り勘を計算する機能も。
性能と価格の両立をアピール。
米中摩擦トランプ氏が狙う
産業補助金の撤廃とは?
株安が進み日経平均株価は一時400円超下げ、終値は321円下げ21602円
中でも中国関連株のコマツは約3%、ファナックは約2%を下げた。
トランプ氏が中国に対して追加関税発動をツイッターで表明すると2日間で650円超値下がりした。
中国では4月の貿易統計を発表し、対米輸出が約3兆5000億円と前年同月比13.1%減少した。
関税が10%から25%に引き上げられた場合、貿易面で悪影響がさらに拡大する見通し。
トランプ氏の支持率はギャラップ調べでは46%と就任以来最高と発表した。
市場関係者によると、高い支持率を背景に中国に対する強硬姿勢を強めている可能性を指摘。
合意目前といわれていた米中通商協議。暗礁に乗り上げたのは、中国の産業補助金をめぐって折り合えなかったとされている。
経済強国を目指す中国は2015年に55兆円超える資金枠を設けて、ハイテク企業などに産業補助金を投じてきた。
WTOは輸出を促進するための企業への補助金を原則禁止していて、トランプ政権は中国の産業補助金が抵触すると主張。
アメリカは中国が成長してきた産業補助金の撤廃で、ハイテク分野での優位な立場を死守したいという狙いがあるとみられている。
10日の午前0時1分に関税の引き上げに踏み切るとしているアメリカ。中国側が9日からの交渉にどう臨むのか世界が注目している。
敵は本能寺にあり
滝田さん
メイドインチャイナ2025というのがある。アメリカの真の標的は「中国製造2025」。
中国が製造強国の地盤地位を確保するもの。
その背景にある産業補助金をアメリカとしては叩きたい。
中国としてはどうしても守りたいという根っこにある対立があると思われ、根が深い分長引く可能性はある。
米中摩擦が及ぼす影響とは
高田さん
政治問題化してくる可能性はある。これからの3か月間が政治面でも経済面でも非常に注目。
今後の重要日程
5月10日 | トランプ政権中国への関税引き上げ |
20日 | 日本のGDP(1-3月期)速報 |
25-28日 | トランプ大統領来日 |
6月26日 | 国会会期末 |
28・29日 | G20サミット(大阪) |
7月1日 | 日銀短観 |
夏 | 参議院選挙 |
2つのポイント、政治的見せ場を作りたいというところと、衆議院も解散して総選挙の大義名分を作りたい。
見せ場というと、トランプ氏の来日とG20。
不安要素というと、関税引き上げ、GDP、日銀短観が大義名分となりやすい。
トヨタ売上高30兆円突破。
章男社長大丈夫だと思うな。
トヨタは19年3月期の売上高を30兆2256億円(前年比2.9%増)を発表したものの、硬い表情で登壇した豊田章男社長。
今年3月までの一年を未来に向けてトヨタのフルモデルチェンジに取り組んだ1年と振り返った。
世界販売台数で争うドイツメーカーは中国市場減速などで大幅減益。
一方トヨタは、中国の関税引き下げに合わせ高級車レクサスを値下げし販売拡大。
トヨタの19年3月期の営業利益は、前年比2.8%増えて、2兆4675億円となった。
さらに20年3期の業績見通しも増益を見込んでいる。
しかし、章男社長が恐れているものは何かという質問において、「トヨタは大丈夫だと思うこと」と危機感をあらわに。
自動運転やEVなど次世代技術では他社との協業を進めていくとした。
次世代技術の研究開発費の割合を4割から5割に引き上げると明らかに。
ホンダ利益率が課題。
八郷社長改革は7合目。
一方ホンダの19年3月期の売上高は15兆8886億円と前年比3.4%増で過去最高を更新。
純利益は6103億円と前年比42.4%とイギリスでの生産終了に伴う費用が響いた。
八郷社長は伸び悩む自動車事業の利益率を課題に挙げた。
「今回の決算は為替やヨーロッパの影響があったが、体質的にはよくなっている。さらに2025年に向けてもう一段体質を変えていく。改革は7合目くらい」
トヨタ売上高30兆円台は快挙
滝田さん
売上高30兆円は政府予算の約3割でかなり大したものだといっていいと思う。
かなり不透明な状況にもかかわらず営業利益も増益で、19年度も見込んでいることは横綱相撲。
一方ホンダは営業利益を見ると、自動車メーカーというよりは、オートバイメーカーという印象。
豊田章男さんの危機感はCASEを意識している。
Connected = インターネットとの接続機能
Autonomous = 自動運転
Shared&Service = カーシェアリング
Electric = 電動化
これに乗り遅れてはいけない。
最後に言った、大丈夫だと思うというコメントが象徴的。
知っておきたい!病気予防の最前線。
第2回 最新!腸内フローラ研究。
腸内細菌が心臓病を防ぐ
最近耳にする腸内フローラとは、大腸などにいる1000種類100兆個以上の腸内細菌の集まりのこと。
最新の研究である腸内細菌が重大な病を防ぐカギとなることが判明。
日本人の死亡原因2位の心臓病、500万人の患者がいる認知症にも関わっているという。
神戸大学の山下医師は3年前、心臓病予防につながる腸内細菌を突き止めた。バクテロイデス。
バクテロイデスはほとんどの人の大腸にいる腸内細菌の一種。
健康な人には27%の割合が、心臓病患者は18%ということを見つけ、バクテロイデスが多いほど心臓病のリスクを減らせると考えられる。
冠動脈疾患(心臓病)は動脈硬化は炎症が関係していて、バクテロイデスは炎症をかなり抑制できる、つまり動脈硬化を抑制する菌。
心臓病の原因は大腸で作られるLPSという炎症物質。これが心臓にまで届くと、血管の壁が炎症し、動脈硬化が進行し、血管が詰まると心筋梗塞になる。
山下医師の研究ではバクテロイデスが増えるとLPSが減少することが分かった。
マウスの実験で動脈硬化が約3割減少することも見つけた。
神戸大学ではヒト腸管モデルという装置を開発。いわば人工の大腸。大腸内の同じ環境で1000種類以上の腸内細菌の割合まで再現できる装置。
レジスタントスターチを入れて、計測するとバクテロイデスが2倍以上に増加。
レジスタントスターチとはパン・コメ・パスタなどに含まれるでんぷんの一部。小腸では消化されにくく大腸まで届く。
大腸にいるバクテロイデスの餌になり、増加すると考えられる。
あたたかいご飯を室内で1時間冷ましたご飯では約1.5倍に増えるという。
おにぎりなど冷ました状態が効率的な摂取法。
食物繊維もバクテロイデスを増やすと考えられている。
腸内細菌が認知症に関係
研究を行ったのは国立長寿医療研究センターの佐治医師。
バクテロイデスの割合が健康な人は30.4%だったのものが認知症患者は20%と10%程度低かった。
詳しくはわかっていないが、バクテロイデスが減ることで、ある物質が増加。それが血管を通り脳に影響を与え、脳が委縮する認知症を引き起こすという仮説を考えているという。
伊豆特急「サフィール踊り子」
JR東日本は伊豆方面への観光特急の名称を「サフィール踊り子」と発表。
サフィールはフランス語でサファイアを表し、青く輝く伊豆の青い空と海をイメージして命名し、車体も鮮やかな青。
全てがグリーン席という高級感が特徴で初めてのプレミアムグリーン車も導入。
20年春から東京・新宿駅~伊豆急下田駅を運行予定。
9日午前10時申し込み開始
20年東京五輪のチケットの申し込みが9日10時から公式販売サイトで始まる。
開会式・閉会式とボクシングを除く全競技が販売対象。
価格は開会式が1万2000円~最高の30万円。競技は陸上午後決勝の13万円が最高額。
申し込みは5月28日午後11時59分までで、抽選結果は6月20日発表。
セブンがプラ製レジ袋を全廃へ
セブン&アイホールディングスは2030年までを目標にプラスチック製レジ袋を全廃する方針を発表した。
4月から横浜市内の店舗で袋を客に選択してもらう実験を開始。
今後は紙袋の使い勝手や客の意向に配慮し、代替品の検討を進める予定。
両陛下が初の宮中祭祀
陛下は即位の礼と大嘗祭の日程を報告する期日奉告の儀に臨まれた。
吉野家とライザップが共同開発。
外食が続々と糖質制限メニュー。
吉野家が発表したのは、ライザップと共同開発した高たんぱく低糖質の新メニュー
ライザップ牛サラダ 540円
ご飯の代わりにキャベツとレタスで糖質カット。たまご、鶏肉、ミックスビーンズなどたんぱく質もバランスよく摂取できる。
吉野家は美容・健康産業とコラボ商品を開発するのは初めて。
モスバーガーはパンの代わりにレタスを使った、モスの菜摘シリーズを販売。2年半前から定番メニューとして販売。
女性客が多いが、男性はハンバーガーにもう一つプラスするときに菜摘を選ぶ人もいるという。
池江選手が公式HPを開設
自身の公式HPを開設し、トップページの応援ボタンを押すと様々な言語で感謝の言葉が表示される。
関西で中元商戦スタート
近鉄百貨店では中元商戦がスタートして、1600点と前年比で100点増になっている。
英ヘンリー王子の男児をお披露目
第一子となる男の子を報道陣にお披露目。
6日に出産したばかりのメーガン妃は、まるで魔法のよう。世界で一番素敵な男性二人に囲まれて幸せとコメント。
イラン核合意履行を一部停止
イラン ロウハニ大統領は核合意に基づく一部義務の履行停止を表明した。
核合意から一方的に離脱し制裁を再開したアメリカへの対抗措置。
ロウハニ大統領は核合意から脱退しない考えを示したものの、核兵器の燃料となる濃縮ウランを制限量を超えて貯蔵する方針を明らかに。
アメリカのホワイトハウス高官はイランへの新たな制裁を早期に発動するとの見通しを明らかにした。
イラン核合意履行停止
原油価格はむしろ下落へ
高田さん
緊張が高まると供給要因で価格は上がるようになるが、長い目で見ると需要要因のほうが大きい。
アメリカと中国の関税の問題が株価と連動して、中国の需要要因から、今後は下がる可能性が大きいと思う。
トレたま:和紙の力で育つ植物
T.T.File-5006
使い方は簡単。土の上にシートを布団のように敷き詰めるだけ。
和紙繊維には小さな穴が開いていて、そこに微生物がすみつくようになる。
たくさんの微生物が住み着くことで、みみずが土の中で動くように土がやわらかくなる。
空気が通りやすくなり、肥料がたくさんうまく入るようになり、水はけもよくなり、植物が生き生きと育つ土に変えてくれる。
農家で4年間実証実験をしたところ、リコピンが3割も増えたという。
開発者のキュアテックス笹川さん。今までに比較するものがない商品で、いいと思っても手に取っていただくまでには努力が必要。
トヨタ売上高30兆円
意地でも維持したいワケ
高田さん
トヨタの30兆円を維持したいのは一定のシェアと収益力。1兆円クラスの研究開発費を維持したいから。
企業の研究開発費ランキング(2018年)
1位 | アマゾン | 2兆4882億円 |
2位 | グーグル(アルファベット) | 1兆7847億円 |
3位 | フォルクスワーゲン | 1兆7349億円 |
4位 | サムスン | 1兆6841億円 |
5位 | インテル | 1兆4407億円 |
6位 | マイクロソフト | 1兆3521億円 |
7位 | アップル | 1兆2739億円 |
8位 | ロシュ | 1兆1884億円 |
9位 | ジョンソンエンドジョンソン | 1兆1609億円 |
10位 | メルクアンドカンパニー | 1兆1228億円 |
11位 | トヨタ自動車 | 1兆1022億円 |
出典:Strategy&
世界の中ではまだまだ下のほうだけど、関連会社もあるのでトヨタの場合はフォルクスワーゲンくらいまでは来るとは思う。
- 前の記事
WBS 2019/5/7(火) 2019.05.08
- 次の記事
WBS 2019/5/9(木) 2019.05.14