WBS 2019/7/26(金)

攻めの格安ランチ続々。
リンガーハット370円定食も

ちゃんぽんチェーン店のリンガーハットは、新たなランチメニュー「リンガーランチ」を来月スタートします。
特徴は格安メニューです。
一番安いメニューは餃子の定食。餃子5個にご飯とスープが付いて370円です。

リンガーハット営業戦略部 下澤さん
「過去に比べて価格帯というのは非常に敏感になっておりまして、そこに対してお得なランチを出すことで客足を戻す戦略」

これまで一番人気だった長崎ちゃんぽんと餃子のセットは700円から690円円値下げするなどお得感のあるメニューを増やします。
さらにランチタイムをこれまでより1時間延長することでより長い時間低価格のメニューを提供する狙いです。
リンガーハットではここ3年連続で値上げをしたことで客数が減少していました。
ここに来て値下げに踏み切った理由は

「今年10月に控えております消費増税に対する対策として、今のこの夏の段階からリンガーハットはお得であるというイメージをお客さんに持っていただきたい」

ケンタッキー500円で客足回復

こうした低価格メニューとランチタイムの延長で急速に客足を回復させているのがケンタッキーフライドチキンです。

平日のお昼時ですが、この盛況ぶりです。
客のお目当ては500円ランチ。
ポテトとオリジナルチキン、ビスケットにドリンクが付いて500円。
それぞれ買うと890円相当なので390円お得です。

その他のランチメニューもランチタイム以外の価格と比べると
チキンフィレサンドのセットは100円。
オリジナルチキンのセットは110円安く提供しています。
ケンタッキーでは去年7月から継続的に500円ランチなどの割安なメニューを投入。
さらにランチタイムを4時まで2時間延長しました。
その結果11カ月連続で既存店の客数が前の年から増加。6月は24%も増えました。

客単価が減ってでも割安なメニューを投入する理由は

日本ケンタッキーフライドチキン マーケティング部 中島さん
「客数をとにかく増加させたい。特に高いと思われているケンタッキーで客単価を上げるのは非常に難しいことと思いますので客数を上げることに着眼点を置いて対応していく。」

クリスマスなど特別な日に食べるものというイメージが強かったケンタッキー。
割安感のある商品を投入することで、日常的に食べてもらうきっかけを作るのが狙いです。
さらに目前に迫った消費増税の前に客を増やしておきたいという思惑があります。

外食 増えた?減った?

リンガーハット、ケンタッキーともにお店としては消費増税を相当意識している。
あとはお客さんが価格帯に非常に敏感になっているという。

市川さん

根っこの部分で、所得の影響が相当あるんではないかなと。
家計調査という調査は見てみると、単身世帯なんですけれどもあの給与が1-3月前年と比べて8.4%減っている。
働き方改革ではないかと言われていて、残業代が減った分なんですね。
内訳では外食11.6%の大幅な低下になってるんですね、やはりこういったその単身世帯であるとかサラリーマンの方をメインにターゲットにしてるところは外食産業も価格の見直しをしなければいけない。
一方の2人以上の世帯としての所得は3.2%増えてるんですけども、これはお母さんが働きに出て、そこで所得を得ているところが相当大きい。
教育が9.2%伸びているんですが、幼児教育無償化の先の部分もあるのかもしれませんがこういったところが伸びる。
外食はお母さん働きに行くと、外食のウェイトを落とせない。
その意味ではファミリーレストランとかが健闘してるのはこの辺に理由があるんじゃないかな。
どこをターゲットにするかによって時間帯もあるのかもしれませんけど相当戦略は変わってくると思います。

深夜に動く!ケーザイ現場。
開店!飲んで食べて卓球。

東京豊島区大塚にある卓球パブにいます。
卓球を楽しみながら食べ物やお酒を飲むことができるということなんです。
バーカウンターにDJブースもありまして、卓球台は5台あります。

こうしたお店ができた背景には、豊島区が行っているある取り組みがありました。

豊島区の夜が楽しくなる?
動き出すナイトタイム経済

大塚がある豊島区は2014年に東京23区で唯一少子化などが原因で将来的に消滅する可能性があると指摘されました。
そこで豊島区が取り組んでいるのが国際アートカルチャー都市構想。
豊島区の中心である池袋に新たに劇場などを作り、エンターテインメントのまちづくりを進めています。
さらに劇場での鑑賞を終えた後の時間も街に止まってもらい、飲食や娯楽を堪能してもらういわゆるナイトタイムエコノミーのコンテンツづくりにも力を入れています。

その一つが池袋と目と鼻の先、大塚に今回誕生したピン・ポン・バです。

2019年版の観光白書によると日本は消費拡大に大きく影響するナイトタイムエコノミーのコンテンツが不足していると指摘。
特に日本の夜は物足りない。という訪日客の声が多く、インバウンドを充実させるために近年ナイトタイムエコノミーに力を入れている自治体が増えています。
豊島区の高野区長は大塚駅周辺に夜を楽しむ街としての高いポテンシャルを感じているといいます。

来年には大塚駅北口に光のファンタジーと題した光の演出を行い、魅力ある夜の景観を作り出す計画で夜も安心して過ごせる大塚のまちづくりを進めています。

星野リゾート「夜の観光案内」

星野リゾートが運営するホテルをOMO5東京大塚に移動してきました。
大塚のナイトタイムエコノミーよりリードしているのがこちらパネルにもなっている5人組なんです。
あのすいませんOMOレンジャーって何でしょうか。
大塚の街を知り尽くした街のガイドです。
昼間はフロント業務など通常業務を行っているんですが、夜宿泊のお客様に大塚の街へ出ていただくご案内をしています。

スキー場白馬が大変貌。
ビーチに絶景サウナ。

雪のない夏場に観光客が減少するのが課題となっています。
夏のスキー場に人を呼ぶ新たな取り組みを取材しました。

長野県の白馬エリア。国内最大級のスキー場がある八方尾根をのぼると見えてきたのはビーチパラソル。
ゴンドラの終着駅の屋上に今日オープンしたのがビーチリゾートをコンセプトとした新しい施設「白馬マウンテンビーチ」。
標高1400mのテラスには砂浜をイメージした白いデッキに、日焼け用ビーチベッドなど海をモチーフにしたものが揃っています。

さらに、アルプスの天然水を利用したジャグジープールも。
その中でひときわ目につくのがこちらのゴンドラ。
実際に使っていたゴンドラを作り変えてサウナにしたものなのです。

手がけたのは白馬でスキー場を経営する和田隆さん。
こうした施設を作ったのにはある理由が。
冬は多くのスキー客が訪れる街も夏は店も閉まり人もまばら。

スキー・スノボ人口

さらにスキーやスノーボードの人口も1990年代をピークに年々減少し今は600万人ほどにまで減っています。

大人も子供も1年中楽しめる

こうした問題を解決しようと和田さんは5年前に今の会社に転職。
通年楽しめる白馬を目指し立ち上がりました。
まず目をつけたのが自然豊かな栂池高原です。「白馬つがいけWOW!
去年8月にフランス発の大型アスレチック施設を導入。大人も子供も楽しめる施設としてオープン以降1万人以上が訪れる人気施設です。

さらに、栂池高原の隣にある岩岳にも景色を生かしたテラスをオープン。「ハクバマウンテンハーバー」。
標高1300mほどから目の前に広がる北アルプスを一望できます。
山頂には一年中雪が残っているためm秋には雪と紅葉と緑陽が一度に見られる三段紅葉が名物です。
さらにコーヒーやパンが楽しめる老舗ベーカリーやwi-fi環境も整備・
ワーキングスペースとしての利用も促しています。

オープン以降岩岳には7万人が訪れていて前の年と比べると、観光客はおよそ6倍に増加したといいます。
来年の春にも体験型の商業施設を造る計画で更なる集客アップを狙います。

ソフトバンクG 12兆円ファンド設立

ソフトバンクグループはAI人工知能分野の先端企業に的を絞ったおよそ12兆円規模のソフトバンクビジョンファンド2を設立すると発表しました。
ソフトバンクが4兆1000億円規模を出資する予定で、アメリカのアップルやMicrosoftに加え、みずほ銀行や三井住友銀行、三菱UFJ銀行なども出資します。

経団連会長9月復帰へ

経団連は病気療養中の中西宏明会長が9月9日の会議から復帰する見通しだと発表しました。
地方での懇談会など出張を伴う行事への参加は3ヶ月程度に送るということです。
中西会長はリンパ腫で5月下旬から入院中で現在は化学療法による治療を受けています。
経団連は経過は順調で副作用もあまりないとしています。

韓国のホワイト国除外

日本政府は輸出管理で優遇措置をとっているホワイト国から韓国を除外することを来月2日にも閣議決定する方向で調整に入りました。
来月下旬にも除外される見通しです。
韓国政府はホワイト国から外れれば優遇措置の除外対象が現在の半導体材料3品目から電子部品や工作機械など1000品目以上に急拡大すると危機感を募らせています。

韓国ホワイト国除外

WTOの一般理事会で韓国代表が日本側の措置への反対を訴えて参加国に賛同を求めるという場面があったんですよね?

滝田さん
経済産業大臣の世耕さんのツイートが非常に参考になると思うんです。

一般理事会の議長が出席者、出席国に対して発言してください。と発言を求めたんですが、誰も発言しなかった。
その後で韓国は採決してほしいと言ったんですが議長はストップと言って最後は議事を打ち切ったってわけ。
一言で言えば韓国の主張は賛同を得られなかったということなので、それをベースにして日本政府としては粛々とホワイト国からの除外にのり出そうというプロセスになってると思います。

THE行列:茶葉にこだわり!かき氷

静岡市にある小さな店。中に入ると満席。
それは日本茶で作った小さなかき氷。そのこだわりとは。

日本茶専門店ティーズグリーン。
昼下がりになると店内は席を待つ客で溢れる。
客のお目当てはこのかき氷のセット、

3種類の小さなかき氷に、5種類の揚げ団子、そしてお茶の飲み放題がついて1050円。

実はこの3種類のかき氷のシロップは全て静岡さんの茶葉が使われているのだ。
一つ目は香り豊かな静岡抹茶で作ったシロップ。
二つ目は静岡産の茶葉で作った紅茶のシロップ。
そして三つ目のシロップはオーナーの神谷さん夫妻が一番こだわっているものだという。
実は妻園佳さんの実家は江戸時代から続くお茶農家。
渋みの強い上質な金谷茶を作っている。
実家の茶葉を使った玄米茶に抹茶を加えたものを砂糖とともに5分ほど煮込む。
天候によって微妙に変わる味を見ながら茶葉と水の量を調整していく。
出来たのがこの黄金色のシロップ。

地元産のお茶のおいしさを知ってもらいたいと神谷さん夫妻が企業したのは6年前。

「お茶農家は皆厳しい状態が続いていて、年齢も高くなって継ぐ人がいない」

そこで地元のお茶を味わえるカフェを併設した日本茶専門店をオープン。
団子を提供したり日本茶を使ったスイーツを作ったりと試行錯誤を重ねた。
そして去年考案したこのかき氷セットが大ヒットとなった。
見た目にも鮮やかで一度にいろいろなお茶の味が楽しめると県外からも客が訪れるようになった。

かき氷を食べた客が茶葉に興味を持ってくれることも。
去年の夏にはかき氷効果で茶葉の売り上げが1.5倍に伸びたと言う。

成長軌道にのせる起爆剤に。
プロ向け市場への上場を支援

事業承継などに悩む中小企業のM&A仲介を手掛ける日本M&Aセンターがプロ向け市場への上場支援を開始しました。
プロの投資家しか売買できない市場、東京プロマーケット。
その上場審査を行う資格を取得したのが日本M&Aセンターです。

東証一部などの主要市場では東京証券取引所が上場審査を行います。
これに対し東京プロマーケットでは資格を持った企業が東証の代わりに財務やビジネス面を審査するのです。
事業承継に悩む中小企業のM&Aの仲介を行っている日本M&Aセンター。
なぜ上昇を支援するのか。

日本M&Aセンター 三宅社長
「単に会社を譲渡する、あるいは買収するということだけでなく上場していくということを提案の枠に入れることができる。」

日本M&Aセンターとしては比較的ハードルの低い東京プロマーケットへの上場を支援することで中小企業の成長を加速させたい考えです。
現在東京プロマーケットに上場する企業は29社。
市場規模、知名度共に東証一部やマザーズ市場に比べて劣るものの、東京証券取引所も主要市場への上場につなげてほしいと期待します。

約7000店が時短営業希望

ファミリーマートは時短営業に関する全国の加盟店へのアンケートでおよそ半数48.3%の7039店が時短を検討したいと回答したと発表しました。
理由については深夜の客数が少なく収支改善が可能が47.6%。人手不足が46.4%でした。

ファミリーマートは現在24店舗で時短営業の実験をしていますが、10月から対象を700店舗に広げ、本部に与える影響を調査したいとしています。

米4-6月期GDP2.1%増

アメリカの4月から6月期のGDP実質国内総生産の速報値は年率換算で前の期と比べて2.1%増となり前の期の3.1%増から減速しました。
2009年6月に始まった今回の景気拡大は過去最長の10年に並びました。
ただ、中国との貿易摩擦などで企業の設備投資が振るいませんでした。
FRB連邦準備制度理事会は月末にも利下げすると見られています。

キリンが若者向けイベント

キリンは発祥の地、横浜でビールの歴史などを紹介するカンパイ展を開いていて、若い女性向けに鹿鳴館ドレスを着て写真が撮れる一夜限りのイベントを開催しました。
去年発売した本麒麟が過去10年のキリンの新商品としては最も売れていて、こうしたイベントをしてアルコール離れが進んでいる若者にアピールしたい考えです。

有志連合 日本に参加要請

アメリカのポンペオ国務長官は25日イラン沖野ホルムズ海峡周辺で船舶の安全を確保する有志連合について、日本にも参加を呼びかけたことを明らかにしました。
自国の利益だけでなく自由で開かれた頃の基本的な考えを守るために参加する必要があると参加を促しました。
一方岩屋防衛大臣は自衛隊の派遣について現時点では否定的な姿勢を示しています。

有志連合 日本の傘下は?

滝田さん

ポンペオさん、アメリカが要請をしたのは7カ国。
日本もその中に入ってるんです。七人の侍じゃないですけれども、一人で守るよりもタンカーをみんなで守った方がいいってのは原則としてその通り。
ただ悩ましいのは韓国にも声を掛けてるんですね。
韓国がアメリカの特典稼ごうと思ってハッスルすると、ちょっと日本の立ち位置難しいなとそこはちょっと気になる。

市川さん
二つ課題があると思うんですね。

有志連合 参加の課題

一つは国内法との整合性ということで、2015年に平和安全法制というのをやりまして、その中の一部を使えば後方支援ができるんじゃないかという見方はあります。
さらには特別措置法を秋の臨時国会で制定するという手もあるんですけども、艦船の護衛そのものというのはなかなか難しい。やっても後方支援。国民に対する丁寧な説明が必要になる。
もう一つはイランとの関係ということで、今日本はイランからアメリカとの仲介役を期待されてるわけですね。
アメリカにとりましても日本が比較的中立な位置にいるって事は良い事のはずなんですけど、トランプ大統領は日本の立場を明確にせよと言ってきてるわけで、この対応次第によっては日本だけではなくて国際社会に与える影響も出ますから、ここは非常に慎重に対応すべきところだと思いますね。

トレたま:料亭の味 だしパック?

T.T.File-5062

パックの中に入っているのは高級料亭で使っているのと同じ天然だしなんです。

飲んでみると、すごく上品な旨味が凝縮されてる感じです。
一般的な鰹節が知られてるが、飲んだ時においしいと感じるのが鮪節。
そして天然の利尻昆布。とってもあっさりとした味になります。

高級料亭で使う原材料で飲むためだけに作られた出汁パックなんです。

小山社長1781年創業の昆布の老舗の9代目なんです。
若い世代に天然だしの美味しさを知ってもらいたいということで商品開発しました。

龍谷大学の山崎准教授は、味覚が研ぎ澄まされると減塩につながる食生活も改善できるのではと考えるそうです。

神宗の飲むだし
3袋入り648円~ 9月2日発売予定

料理の一部としてのだしではなく飲む足し新たな日本のトレンドになるかもしれませんね。

来週の予定

来週の予定

市川さん
来週の注目は日米の金融政策。
FOMC連邦公開市場委員会。
本来のFRBの最大のミッションというのは雇用の最大化でして、今アメリカはほぼ完全雇用ですから、本当であれば利下げをする段階ではないのかもしれません。
GDPも2.1%ということで決して悪い数字ではない。予防的に景気に対して下げて通商戦争を戦うための利下げ。
今回多分0.25%利下げすると思うんですね。
ここは市場はもう既に織り込んでますからそれ以降、どういう声明が出てきて、議長がどういう発言をされるのかここがポイントです。
場合によっては円高になる可能性もあると思いますね。