WBS 2020/11/4(水)

なぜ?歴史的大激戦

日本時間午後4時半頃、トランプ大統領が行ったのは事実上の勝利宣言でした。
投票日の3日夜から開票作業が始まったアメリカ大統領選挙。
当初、バイデン候補の有利が伝えられていましたが、トランプ大統領が激戦州フロリダで勝利。
苦戦が伝えられていた州で次々と勝利しアメリカを赤く染めて行きます。

一方バイデン候補は勝利への自信を表明しました。

ホワイトハウス周辺は厳戒態勢。
大統領選でアメリカ分断の溝は深まるのでしょうか。
この一大決戦の勝敗が世界、そして日本経済にもたらす影響は?
大混迷のアメリカ大統領選挙、トランプ大統領は事前の予想を覆して勝利するのか?
あるいはバイデン候補が巻き返すのでしょうか?

スタジオには2012年からテレビ東京の大統領選特別キャスターとして選挙を見続けてきましたジャーナリストの池上彰さん。
アメリカ政治がご専門の上智大学教授前嶋和弘さんをお迎えしました。

勝敗分ける激戦州どう見る?

赤がトランプ大統領、青がバイデン候補が制した州となっています。
注目は勝敗の行方を左右する激戦州です。
29人の選挙人が割り振られている南部フロリダではトランプ大統領が勝利を確実にしましたが、ウィスコンシン・ミシガン・ペンシルベニアの各州では勝敗がついていません。
ミシガンでバイデン氏がわずかにリードという情報が入ってきています。

最新の得票率、
ウィスコンシン州はバイデン候補がリードとなっています。
ミシガン州ではバイデン氏がわずかにリードしています。
ペンシルベニア州は現時点でトランプ氏がリードしています。
まだ開票率は78%です。

こちらはアメリカ議会上院と下院の議員選挙ですね。
連邦議会選挙について上が上院ということになっていますね。
民主党が45、そして共和党が7、下院は民主党が189、共和党が181ということでこちらも大接戦ということになっています。

トランプ氏、一方的に勝利宣言

現地ではどのように受け止められているんでしょうか?

ホワイトハウス前です。
トランプ大統領ですが現在ホワイトハウスにいまして、本日4日は特に公務などの予定はありません。
また今のところトランプ大統領からのTwitterの投稿など新たな発信はない状態です。
トランプ大統領ですが午前2時半のスピーチで今回の選挙で勝利したと宣言しましたが、今のところトランプ大統領に同情する声というのは聞こえてきません。
こちらの主要メディアは大統領の一方的な宣言、事実に基づかないし冷静に伝えると同時に開票作業がまだ続いているとして開票状況を粛々と伝えています。
トランプ大統領に近いとされる保守系のフォックスニュースなどもトランプ大統領の一方的な勝利宣言には、行き過ぎた行動と疑問を呈していて同情する論調などは見られない状況です。
ランプ大統領はまた深夜の会見で、投票日以降に届いた郵便投票を無効にしたいとして、連邦最高裁で戦うと発言しましたが今後新たな訴訟などへ具体的にどのような行動をとるのか注目されています。
トランプ大統領ですが、引き続きTwitterなどを使って随時発信していくものとみられます。
以上ワシントンからでした。

予想外の展開?バイデン陣営は

デラウェア州ウィルミントンにあるバイデン候補の陣営です。
まだこちらにはバイデン氏本人は姿を現していません。
10分ほど離れた自宅にいるとみられます。

3日深夜、会場に入り演説したバイデン氏は勝敗は有権者が決めると述べトランプ大統領が一方的に勝利宣言をしないよう強く牽制しました。
その後陣営の広報官も未明に声明を発表しまして、郵便投票の集計を止めろというのは有権者の権利を奪うものだとくぎを刺しています。

Q:トランプ氏予想外に票を伸ばしていて支持者の様子というのは今どうなっているんでしょうか?

激戦州のオハイオ州やフロリダ州でトランプ大統領が勝利確実、この一報が流れた時はやはり重苦しいムードになりました。
バイデン氏が演説でまだまだ接戦これからだと訴えたんですが、支持者の中には目に涙を浮かべる人もいました。
民主党支持者からはトランプ氏だけは受け入れられないという声が多く聞かれました。
やはり分断は深く、バイデン氏の支持者は集計作業を固唾を呑んで見守っています。

なぜトランプ氏巻き返した?

池上さん
レッドミラージュじゃないかと。
つまり郵便投票の開票が進んできたらウィスコンシンにしてもミシガンにしても猛烈な勢いでバイデン陣営が追い上げていますよね。
まだ本当にわからないなということですし、トランプさんはいつも早朝からTwitterでいろんなこと言うんですけどまだ言わないってことやっぱり昨夜相当遅くまで起きていたので、両方ともまだ寝てるんじゃないかなと。
この後動き出してから一体どんな反応するのかなというのは注目ですよね。

前嶋さん
トランプさん寝てるってのもあるかもしれませんが慎重に行かないといけないですね。
次行くのはおそらくこれで郵便投票のいくつかが不正だって裁判になってくると。
うかつなことを言えないのでTwitterもある程度自制していくのかなっていう風に見えるんですが、そこはトランプさんなので何が出てくるか。
昨日もかなりフライング気味でしたよね、最後の方で、もしかしたら訴訟みたいなことが出たのは驚いたんですけどね。

各報道機関の世論調査の平均値をまとめていますリアルクリアポリティクス。
これによりますと直前までバイデン氏が全米の平均で7.2ポイントリードしているという風になっていたんですね。

フロリダ州について見ていきますと、これ投票前日の2日時点は平均の支持率、トランプ大統領47.0%、バイデン氏47.9%ということでバイデン氏がやはりリードしていました。
ふたを開けてみると得票率で言うとトランプ大統領が51.2%、バイデン氏が47.8%ということなんですね。

Q:この差はなんなんでしょう?

前嶋さん
統計ってのは誤差があるので、51対48っていうのは微妙に差はあるかもしれません。
ただ一つだけ間違いなく言えることは最後の最後トランプさんがフロリダに入って、追い上げていったと。
マスクを取って集会するのは賛否両論ありますけど、熱狂的な集会をやっていけばやっぱり変わってった。
それが最後の最後の世論調査にはまだ出てはなかったけれども、流れとしては逆転していくそんな感じだったんでしょうね。

池上さん
やはり世論調査って統計学的な誤差ってのはあるわけです。
だいたい3ポイントぐらいの誤差があるので、そういう意味で言うとちょっとした差があっても、これは誤差の範囲内だということがあるんですが、もう一つやっぱり誰を支持しますか?という時にトランプ大統領を支持しますと面と向かって言えな人がまだ実はいるんじゃないかと。
調査会社の中でもトラファルガーグループというのは他の世論調査とは違うやり方をしてますよね。

まずあなたはトランプ支持かどうかと聞くとこれは意外にトランプ支持ってのは少ないんですね。
ところがあなたの隣人は誰を支持しますか?と聞くと実はトランプ支持の人が多いですとこういう答えになる。
ということは実は自分も本当はトランプさんを支持してる。
それがあなたは誰を信じますかと言うと出てこない、こういう聞き方をすると実はトランプ氏が意外に多いという、そういう結果が今出てるのかなと思いますね。

コロナで大混乱、郵便投票の行方

ペンシルベニア州には手塚記者が入っています。
私は今ペンシルベニア州の郵便投票を含む期日前投票の開票作業を行っている現場にいます。
こちらではスタッフが24時間体制で開票作業に当たっているんです。
選挙の接戦が伝えられる毎にこちらの開票所も少しピリピリしてきたような雰囲気があります。
勝敗の鍵を握ると言われるペンシルベニア州では現在トランプ氏の優勢が伝えられています。
しかしまだ開票されていない期日前投票の残りの部分はバイデン氏への投票が多いと指摘する声もあり、この開票の結果次第では逆転する可能性も残されています。

こちらの州の郵便投票なんですがセキュリティのために投票用紙を白い封筒に入れてから封筒に入れて出す仕組みになっているんですが、もし白い封筒に入っていない場合はNaked、裸の票として無効票となります。
私が実はこちらにいる間にも10枚以上の無効票が出ていました。
無効票ののIDナンバーを読み上げて確認を行っていたんです。

この州では3日の消印さえあれば、6日まで郵便投票を受け付けることになっていますが、トランプ氏は3日以降に届いた郵便投票について認められないなどとして今後新たな訴訟を起こす構えも見せています。
こうした動きを受けまして共和党の弁護士が現場で監視にあたっていました。

スタッフに話を聞いたところおそらく日本時間の明日中には結果が出るのではないかと話していました。
ただ別のスタッフはもしかしたら数日かかるかもしれないなどと心配しています。
ペンシルベニア州で勝利する方が大統領選を制する可能性も高まっていて、ここでの投票結果に全米中が注目しています。

Q:郵便投票の行方が非常に気になるところですよね?

池上さん
そうですね、特に二重になっていないものは無効だというのをペンシルベニア州の最高裁判所で無効だって判決が出てるんですね。
ただしこの結果次第によってはバイデン陣営も実はこれは有効じゃないかと言って訴訟に起こすその場合は連邦裁判所ということになりますから、そうすると本当に微妙なところでまだまだ訴訟が続くという可能性がありますね。

前嶋さん
無効票が10万ぐらいになる可能性もあるってことは選挙変えちゃいますよね。
ここが大きな訴訟のポイントなりますね。

Q:この期日前投票の多さはアメリカではどういうもの?

前嶋さん
これは一つコロナです。
5月~6月ぐらいから突貫工事で各州制度的に無茶でもやったんですね。
その結果こうなったんですね。
期日前はそのまま普通に投票する方はあったですけれども、郵便投票は制度的に初めてのとこも多いですので大変だった。
それがこの問題なんですよね。

池上さん
特に今回は有権者登録してる人には全員住民投票ができるようにそれを送った州もあるんですよね。
その結果本当に増えてるというのがありますよね。

前嶋さん
投票率が67%と予想が出てます、政治学者にとってはびっくりする数字です。
65%を超えるのは本当に100年ぐらい前とかではないか。

マーケットも右往左往

今朝の東京株式市場。
日経平均株価は取引開始直後から大きく上昇。
民主党のバイデン候補が優勢との見方から3日にダウ平均株価が500ドル以上上昇した流れを引き継ぎました。

ところが正午ごろ、トランプ大統領巻き返しとの報道を受けてドルが買われドル高円安へと進み始めています。
外国為替市場では一時1ドル105円30銭台まで円安ドル高が進行。

債券市場ではバイデン氏の勝利を織り込んで上昇を続けていたアメリカの長期金利も反転低下したのです。
この二つの動きはマーケットの見方がバイデン氏の勝利からトランプ大統領の勝利へと変わり始めたことを示唆しています。

一方日経平均の上昇基調は変わりませんでした。
大統領選の勝敗が早期に決まり政治的空白は生まれないとの見方から今日の日経平均株価は400円近く上昇しました。
終値は2日より399円高い23695円でした。

滝田さん
それで結果的に言うとダウの先物なんですけれどもバイデン勝利を見込んで上がっていた分が、バイデン候補失速すると急落してるんですよね。
これは一つのポイントですよね。

でももっと正直に表れているのは債券市場なんです。
長期金利の動きなんですけれどもバイデン候補が当選すると大きな政府になると見て直近で上がってたんです。
それが急落、急低下してるんです。
ただ今後結果が出てくるまでは時間がかかるということで、株式市場、債券市場共に右往左往の局面が続くとみていいんじゃないかと思います。

どうなる日米?菅総理訪米は?

官邸キャップの篠原記者に聞いていきます。
大接戦となっていますアメリカの大統領選挙ですが日本政府はどのように受け止めているんでしょうか。

日本政府にとってもトランプ候補優勢という状況は事前の予想に反していたと言えそうです。
外務省首脳は、接戦だトランプ氏の演説も勝利宣言ではないと話していまして開票状況を慎重に見極める姿勢です。
菅総理としてはトランプ氏が勝利をすれば安倍前総理とトランプ氏の良好な関係性を活かしつつ、日本の外交や安全保障の基本的な方向性を変えることなく外交基軸である日米同盟を堅持することができそうです。
ある政権幹部はトランプ氏が勝利した場合は菅総理と安倍前総理が一緒に訪米するくらいのことをした方が良いと話します。
ここ3~40年を振り返ってみましても、日本と関係が良かったのは共和党政権が多く、日本政府内には一定のトランプ氏再選の期待感があります。

一方でバイデン氏当選の場合について、日米関係に影響力を持つ自民党のベテラン議員はトランプ氏とは違い、昔のアメリカをイメージさせる伝統的なタイプの大統領となるだろうから菅総理は付き合いやすいのではないかと話します。
一言で言えば個性的なトランプ氏よりも付き合いやすいという見方です。
ただアジアへの関心が低いとされる民主党政権になれば北朝鮮問題へのアメリカの関与が小さくなり、拉致問題やミサイル問題と行った日本の関心事項が一層停滞するのではとの見通しも出ています。

菅総理の訪米の時期につきましてはトランプ氏再選であれば早期に、バイデン氏の場合は政権が正式に発足した来年にという見方が浮上しています。

前島さん
アメリカを考える時にもう一つ中国があるわけですね。
中国とアメリカの関係が厳しくなってく。
今後かなり長い間、新冷戦というものが続いて行くとするならば、日本はアメリカにとって重要な役割なんです。
その意味でも民主党政権になっても日米関係は強くて、しっかりしてないといけないってこの思いは絶対あると思うんですね。
ただ共和党トランプ政権とバイデン政権の違いは別のものが入ってくる。
例えば環境とか人権とか、それが安全保障と同じように議論されていくようになるので、もしかしたら多少ドギマギするところあるかもしれませんが、それはオバマ政権の時と同じなんですよね。
あそこに戻っていくって感じかもしれませんね。

対立の中国は静観か

Q:中国はこの大激戦ぶりについてはどのように捉えているんでしょうか?北京の佐藤さんに聞きます。

まず中国の市民に聞いたところ、これまでのトランプ大統領の印象が悪いせいか、バイデン氏の当選を望む声が聞かれました。
一方、中国政府は今のところ論評を控えています。

ただこちら国営メディアの社説では誰が買ってもアメリカは貴重なものを失う、今回の選挙は新型コロナを防ぐ上で役に立っていないなどと、選挙で大統領が選ばれるアメリカの民主主義のシステムそのものを批判しています。
中国政府としては大統領選挙に伴う混乱に目を向けさせることで、新型コロナの押さえ込みで相対的に安定している自国の優位を強調しているようです。

米中関係、元側近が明かしたこと

池上さん
トランプ政権で大統領補佐官だったボルトン氏。
トランプさんからはクビになってしまったというわけですけれど、インタビューしたら、米中関係が緊張してるのはトランプ大統領がその方が自分の再選に有利だからと。
自分の再選のために中国との対立を作り出しているんだと言ってですね、もし再選を果たして習近平国家主席からおめでとうの電話が入ったら、すぐに交渉を再開しようじゃないかと言ってにわかに中国との関係を改善するかもしれない。
となると日本はアメリカと一緒になって中国に厳しい態度を取ろうとしていたら、それに振り回されてしまうかもしれない。
そういう可能性もあるんだということですね。

前嶋さん
トランプ政権の中で一番中国と柔軟に対応するのはおそらくトランプさんなんですよね。
あとの人達はかなり中国に対して厳しく出て行て、ただトランプさんは常に自分の国の支持者を見ているところがあって、支持者の喜ぶ中国との関係といえばやっぱりものを買ってくれることだって言うやっぱりそこに行くんだと思うんですね。
その部分が安全保障をずっとやってるボルトンさんには納得できないことだと思うんですよね。

Q:バイデン氏になった場合、米中の関係はどうなる?

前嶋さん
基本的には厳しい関係は続くんですけどもだいぶ変わってきます。
環境あたりが入ってくる。
後は民主党の党大会でバイデンさんの周りが言ってたんですが、高い関税はアメリカにとってプラスとは言い切れないという言葉があるので、もしかしたら次第に関税を下げていく、関税をグリップにして安全保障を動かしていくのがトランプ政権の動きだったですけどちょっと変わってくるかもしれません。
関税をグリップにして環境を動かしていくような状況になるのかもしれませんね。

NYマーケットの反応は?

ニューヨーク株式市場では先ほどから取引が始まっています。
現在のマーケット、大統領選の情勢どのように受け止めているんでしょうか。
ニューヨーク支局の西野さんお願いします。

昨日のニューヨーク株式市場では民主党のバイデン氏が優勢との思惑からダウの上げ幅は500ドルを超えましたが、今日はトランプ大統領が予想以上に票を伸ばしていることを受け、市場のムードは変化しています。
先ほど取引が始まりましたニューヨーク株式市場ですダウンは小幅に上昇しています。
一方アップルなどハイテク株が中心のナスダックこちらは大きく上昇しています。
長期金利が低下したことが要因です。
長期金利はバイデン氏が勝利し財政出動が進むとの観測から前の日まで上昇してきましたがバイデン氏の苦戦が伝わり低下。
低金利が追い風となるハイテク株が買われています。

バイデン氏の苦戦が伝えられたことでバイデン候補の政策により恩恵を受けるとされてきた銘柄に変化が出ています。
バイデン氏は環境保護重視の政策を掲げていまして、これまで太陽光などクリーンエネルギーを手掛ける企業の株価上昇してきました。
バイデン氏の苦戦を受け、こうした銘柄が今日は下落しています。
アメリカの再生エネルギー最大手ネクステラエナジーは2%、太陽光電池メーカーのファーストソーラーは5%ほど下落しています。

ニューヨーク時間に入ってドル円の動きは限定的、前日と同じ水準で推移しています。
そして10年債利回りですが0.761%まで低下しています。
アメリカでは今も開票結果が続々と報じられていて、マーケットには緊張感が漂っています。
開票状況を睨みながら神経質な展開が続きそうです。

マーケットは今後どう動く?

滝田さん
もう一つのポイントは上院議員選挙。
アナリストに取材したら上院で民主党伸び悩んでるんですね。
共和党はどうも過半数を維持できそうだと。
そうなると大統領選も議会も民主党が取ると大幅増税になりますが、それがなくて済みそうだ、その安心感が株式市場の下支えをしてるんじゃないのかという風に言われてます。
ただもう一つ懸念材料あって、おそらくねじれの状況が続くわけです。
景気対策がすぐに打てないんじゃないのかって言うリスクシナリオを認識しておく必要があると思います。

バイデン氏、ミシガンで逆転

速報をお伝えします。
これまでの開票作業では共和党のトランプ大統領がリードしていた激戦州のミシガンで先ほど民主党のバイデン候補が得票率で逆転しました。
すでに逆転したウィスコンシン州とミシガン州、さらに優勢となっているアリゾナ州やネバダ州も制した場合、バイデン氏は選挙人の過半数270人に届くことになります。
何も得票差は1%以内で、票の数え直しや選挙結果をめぐる裁判闘争という展開も考えられます。

前嶋さん
赤い蜃気楼、レッドミラージュですね。
朝早くミシガンとかウィスコンシンの人がだいぶ開票してるんだと思うんですけども、郵便投票の開票でだいぶバイデンさんの方が盛り返してきた。
こういう風に接戦になればおそらく裁判になっていく。

アリババ株が香港で急落

傘下企業の上場延期を受け株価が急落しました。
今日の香港株式市場で中国電子商取引最大手アリババの株価が一時9%まで急落しました。
傘下の金融サービス会社アントグループが明日、上海と香港の証券取引所で上場する予定でしたが直前で延期となり失望感からアリババ株が大きく売られました。
アントグループをめぐっては中国の金融当局がアントの幹部に対し管理監督上の指導を行ったと発表しています。

大戸屋経営陣の刷新を可決

定食チェーンを展開する大戸屋ホールディングスは臨時株主総会を開き、大株主の外食大手コロワイドの提案を受けて窪田健一社長など経営陣10人の解任を決めました。
また新たな取締役としてコロワイドの蔵人専務や大戸屋ホールディングス創業家三森氏や7人が選任されました。
大戸屋ホールディングスはコロワイド主導の新体制で業績の回復を目指します。

楽天携帯、ネットで契約完結

楽天モバイルは携帯電話の新規契約の手続きを9日からオンラインで完結させると発表しました。
運転免許証などの画像を送信するだけで本人確認できるシステムと契約者情報などが入ったSIMカードが不要なeSIMを組み合わせます。
これまで契約から利用開始まで最大7日かかりましたが、契約したその日に利用できるようになります。

新型コロナ関連ニュース

国内で感染が確認された人の数は東京で122人、大阪で85人など昨日より624人増えました。

北海道では飲食店などへの時短営業が検討されています。
北海道では今日新たに75人の感染が確認され70人を超えるのは三日連続となりました。
札幌市の繁華街すすきのでは新たに二つのクラスターが発生しています。
こうしたなか札幌市長と北海道知事が今日会談し、すすきのの酒類を提供する飲食店などに対し、時短営業の要請を検討していることを明らかにしました。

厚生労働省は新型コロナ関連の解雇や雇止めが先月30日時点で煮込みを含めて69,130人だったと発表しました。

欧米での感染拡大に警戒感を示しました。
日銀の黒田総裁は中部地方の企業経営者らとオンライン形式の懇談の場で、新型コロナの感染がヨーロッパやアメリカで再拡大している点が気がかりだと述べ、世界経済の下振れリスクに警戒感を示しました。
必要があれば追加の金融緩和措置を講じる考えを述べました。

タクシーでマスクなしの乗車を断ることができるようになります。
国土交通省はマスクの着用を求めても理由なく拒否された場合に乗車を断れるようにするタクシー事業者のルール変更を認可しました。
マスクをつけず大声で話すなどの行為が運転手の感染リスクを高めるとして東京都内の10の事業者が国交省に求めていました。
今後全国に動きが広がる可能性があります。

トランプ氏vsバイデン氏勝敗は?

前嶋さん
ずるい言い方かもしれませんが、このまま延長戦、要するに裁判とか長引かなくて早めに決まっていけばバイデン氏。
ただ延長戦になったら様々な仕組みがトランプさんに有利なんですね。
下院で最終的に決着するのに下院で一票っていう不思議な制度なんすね。
下院の各州一票なんですね。
そうすると意外と共和党側有利になりますので、だから早く決まればバイデン、遅くなればなるほどトランプとなります。

池上さん
今の勢いで言うと滑り込みでバイデンが勝利となるんですが本当に僅差になりますと再集計が可能になるわけです。
当然再集計ということになると、トランプ陣営が訴訟を起こすということになると、一旦バイデン勝利と報道が出た後、裁判でズルズルと長引くというそういう風に見ています。