WBS 2020/11/5(木)
- 2020.11.06
- wbs
- 1. 郵便投票めぐり混乱広がる
- 2. なぜ?日経平均2年ぶりの高値
- 3. 赤青の州取り合戦、大詰めへ
- 4. バイデン氏、就任後発言も
- 5. トランプ大統領は徹底抗戦
- 6. 大詰め、激戦州の開票状況
- 7. 茂木外務大臣単独インタビュー
- 8. 新浪社長「日米同盟は産業界に重要」
- 9. バイデン氏で上院50の場合
- 10. 1000人超2か月半ぶり北海道では過去最多更新
- 11. イギリス2度目のロックダウン1日で死者400人超
- 12. 日本郵政、海外物流を一部売却
- 13. 任命経緯の記録あり
- 14. 任天堂が過去最高益に
- 15. 香川・養鶏場で鳥インフル
- 16. 仮想空間で並んで表彰
- 17. スズキ、純利益1100億円
- 18. マーケット強気の背景は?
- 19. トレたま:貼ってはがせる糸
- 20. トランプ氏、強さの裏に
郵便投票めぐり混乱広がる
日本時間今日未明、民主党のバイデン候補が投票終了後2回目の会見を開きました。
アピールしたのは勝利への自信でした。
バイデン候補は前回トランプ大統領が勝利したミシガン州とウィスコンシン州を奪還。
激戦州を中心に集計が続いていますが過半数の270人まであと17人に迫っています。
しかし壁が立ちはだかります。
多くの人が集まっているここは6500万人が使ったとされる郵便投票の開票現場ですが、バイデン候補への投票が多いと見られている郵便投票に対し、トランプ大統領の支持者などが問題があるとして集計を止めることを求めているのです。

その問題とは何なのでしょうか。
テレビ東京は激戦州ペンシルベニアの集計所の内部を取材、ボランティアのスタッフが手作業で集計作業にあたっています。
規制線の外には共和党・民主党の職員が複数貼り付き、不正がないか監視しています。
それでもゴミ箱に不在者投票9枚が捨てられていたということです。
開票所の担当者
「9枚もの投票用紙が開票作業の臨時職員により捨てられていた。連邦当局に資料を提出し調査してもらっている」
SNSでは別の集計所のボランティアを名乗る人物が、
「トランプに投票した投票用紙を100枚以上捨てた。これで民主党が勝てる」
トランプ大統領の息子エリック氏は
「郵便投票は完全なる詐欺だ。民主党側は唯一の勝利への道として不正を行おうとしている。」
エリック氏は投票用紙が燃やされている動画をSNSで拡散。
捜査機関がこうした投稿の真偽を調べています。
トランプ大統領は既に三つの州で郵便投票の集計停止を求める訴えを起こしています。

こうした動きに対しニューヨークでは、トランプ大統領に反発するデモが行われています。
平日にも関わらずバイデン候補を支持する人たちが街の中心部を占拠。
郵便投票の有効性を強く訴えました。
一部は暴徒化し逮捕者も出ています。
投票後も混迷を極める大統領選挙。
しかしマーケットが示したのは意外な反応でした。
なぜ?日経平均2年ぶりの高値
日経平均は引けにかけて上げ幅を広げました。
終値としての年初来高値を更新24105円で取引終了です。
今日の日経平均株価は前の日に比べ400円以上上昇し、およそ2年ぶりの高値を付けました。
マーケットが注目したのは議会選挙の情勢です。

上院では共和党が優勢。
大統領に加え上院下院の両方を民主党が制する、いわゆるトリプルブルーの可能性は低くなりつつあり、ねじれ議会となる見込みです。
これにより仮にバイデン候補が大統領になったとしても大企業への増税やGAFA規制など株式市場がマイナスと捉える政策を実現しづらくなるとの見方が広まったのです。
気になるのはトランプ大統領の動き。
日本時間の昨日の夕方以降公の場に姿を見せていません。
次はどう動くのか。
世界が注目しています。
赤青の州取り合戦、大詰めへ

赤い部分は共和党トランプ大統領が勝利を確実にした州となっています。
そして青の部分は民主党のバイデン候補が勝利を確実にした州です。
この選挙で最重要と位置づけられていましたフロリダ州は事前の予測を覆しましてトランプ大統領が制しました。
一方前回の大統領選でトランプ大統領の逆転勝利につながったラストベルトと呼ばれる工業地帯のウィスコンシン州とミシガン州、日本時間のきょう未明バイデン候補の勝利が確実となりました。
ペンシルベニア・ノースカロライナ・ジョージア・ネバダ・アリゾナ・アラスカ、六つの州ではまだ決着がつかない状態となっています。
バイデン氏、就任後発言も
過半数獲得に近づいているバイデン候補の陣営デラウェア州から中継です。
バイデン候補の陣営です。
こちらの会場は現地4日昨日にも撤去される予定だったんですが大接戦となりましたので現在も残されています。
最新の情勢です。
注目されるのは南部ジョージア州の開票。
ネバダ州とアリゾナ州ではバイデン氏が優勢と見られていまして、合わせて選挙人の数が17人のこの二つの州を取りますと270人に達します。
その後こちらの会場でバイデン氏が勝利宣言に望むかもしれないそんな期待が現地では高まっています。
ネバダ州が開票状況を更新する予定のこの後日本時間午前2時がまず注目です。
4日に演説したバイデン氏は開票作業がすべて終わるまで勝利宣言はしないとしつつも政権運営の意欲を改めて示しています。

Transition、政権移行に向けたWebサイトも立ち上げたんです。
バイデン氏は政権発足初日から働けるよう全力で準備するとアピールしています。
また政権初日にパリ協定に復帰するとツイートするなど勝利宣言はしないものの大統領就任を前提とした動きも見せ始めています。
トランプ大統領は徹底抗戦
ワシントンのトランプ陣営です。
Q:集計停止などを求め相次いで訴訟起こしているトランプ大統領ですが、それだけ焦りの色が見えるということなんでしょうか?
ホワイトハウス前です。
トランプ陣営ですが、バイデン氏の優先を受けて引き続きあらゆる手段を使って徹底抗戦の構えを見せています。
トランプ大統領は4日、正式な開票結果が出る前にTwitterで我々はペンシルベニア州・ジョージア州・ノースカロライナ州で勝利したなどと投稿した他、開票作業の長期化で大統領選挙制度が傷つけられていると投稿して今回の選挙の正当性に対して攻撃を続けました。
またトランプ陣営はミシガン州やペンシルベニア州などで票の集計作業で十分な監視が許可されなかったとして集計の停止を求め提訴しましたが、陣営幹部は訴訟の対象となる数をさらに増やしたいと意気込んでいます。
トランプ大統領の弁護士 ジュリアーニ氏
「全国的に訴訟を起こせないか検討している。全国で民主党の腐敗ぶりを暴きたい」
4日未明のスピーチで選挙での自らの勝利を宣言して以降、記者団などの前に姿を見せていないトランプ大統領ですが、本日も公務の予定は特になくホワイトハウスの中に止まりながら引き続きツイッターで発信していくものと見られています。
大詰め、激戦州の開票状況
アメリカ政治が専門で早稲田大学教授の中林美恵子さんにお話を伺っていきます。
Q:まずはここまでの戦いとのとものようにご覧になっていますか?
事前から言われていたようにレッドミラージュ、赤い蜃気楼といったものが確かに一時見えました。
そして現在の段階というのはブルーシフトと言われるような、つまり今バイデンさんの民主党の票がだいぶ入って追い上げてると。
今現在はかなりバイデンさんが有利に票のカウントを進めているなという感じがします。

Q:今後の勝敗鍵を握る州はどこになっていきそうでしょうか?
ネバダ州です。
選挙人はたったの6人なんですけれども、どうしてそうなるかというと、アリゾナはおそらくバイデンさんが取れるのではないかと考えられます。
かなり票がカウントされていて、残ってる票自体がそんなに多くないと言われています。
ネバダ州はまだまだ数えられてない方がたくさん残っています。
そうしますと、ネバダ州がどうなるかっていうところで、アリゾナとネバダをとればバイデンさんが270行けちゃうわけですね。
アメリカの元同僚が色々情報送ってくるんですけれども、やはりネバダ州の6人はまだ確信が持てないと。
票が残りすぎている、バイデン陣営もそれなりにナーバスにまだなっているというのことで、それほど確実ではないけれどもここは逆にだからこそ鍵になるかもしれないと思われます。
それはトランプさんがどういう票を取れるのかというのを数え上げてみると、なぜネバダなのかっていうのが分かるかなかなと思います。
トランプさんはペンシルベニア・ジョージア・ノースカロライナ、これらを全部取らなければ当選できません。
プラス、ネバダを取ると今度はトランプさんが270を超えることができるんです。
二人が取り合う所ってことになりますが、取れるかどうかも分かりませんが、トランプ大統領は三つともとっても大統領再選にはならないということなんです。
茂木外務大臣単独インタビュー
Q:アメリカ大統領選大接戦となっていますがどうご覧になってますか?
「最終結果について今予想するのはなかなか困難。
これぐらいの接戦だって思ってるとこであります。
コロナ対策、経済・社会保障政策、さらには格差の問題、様々な争点について、多くの意見があると、これからのアメリカの現状だってそんなふうに思っております。」
Q:バイデン氏周辺とパイプが少ないという意見もあるが
「民主党政権が仮にあの誕生するにしても、これまで様々なルートと言いますかネットワークがあると思いますんで、日本としてもこの結果を見ながら、あらゆる状況に対応できるようにしていきたいと、こんな風に思ってます。」
Q:あらゆる状況に対応すると強調した茂木大臣。環境問題や人権問題に力を入れるバイデン候補が大統領となった場合、日本はどのような対応をとるのでしょうか。
「日本としても2050年、カーボンニュートラルを目指すということで菅政権も明確に表明したところです。
アメリカもこの環境技術という意味では一番の先進国でもありますから、様々な形で連携という強化をしていかなくちゃいけないじゃないかなと思ってるところであります。
人権の問題は民主党政権の方が厳しい姿勢はあるんだと思っておりますけれど、例えば香港の問題についても日本だけではなくてG7多くの国で懸念を持ってるとこでありまして、国際社会全体としてこういった人権の問題も含めて、中国の前向きな対応を引き出していきたいと思ってます。」
Q:中国の海洋進出や北朝鮮の核問題などを抱える東アジア情勢、政権交代した場合何か変化はあるのでしょうか?
「北朝鮮についても大きな変化はないと考えておりまして、おそらく今、金正恩委員長も大統領選を固唾を呑んで見守ってるんじゃないかなと思います。
CVID(完全で検証可能かつ不可逆的な非核化)、これを進めていくと。この方針というのはアメリカも変わって行かないと思っております。」
Q:トランプ政権で加熱する米中の様々な摩擦は政権が変わっても変わらないと見ています。
様々なところで米中の対立というのは選挙結果にかかわらず、今アメリカの議会を見ていても共和党だけではなくて民主党も含めて両党とも非常に厳しいという状況でありますから、これもこういった状況が続いていくんだと思っております。
同盟国として米国としっかり連携をしていきたいと思いますし、中国も大国になってると、その中国に大国としての責任を果たしてもらうよう働きかける、こういう役割も日本として持ってると思っておりまして、日本と中国の関係、これもしっかり築いていきたいと思ってます。
新浪社長「日米同盟は産業界に重要」
一方産業界は。
「今回明らかになったのは、米国は更なる衰退していくであろうということを言うこと。
社会的な分断が起こっている。そちらに全精力、力をかけていくことになるんだろうなと。
どちらの候補者であろうとも共通してるのは今後世界の強いリーダーであるということはもう続けられない。
なお一層、日米同盟を深めるということは産業界にとって重要なんで、それがあって初めて経済が安定的に稼働する。」
日本への影響は?政治空白のリスク
Q:中林さんは大統領選挙の日米関係の影響というのはどのようにご覧になってますか?
中林さん
まだどちらが大統領になるか最後の決定ってのは出されていませんけれども、今優勢であるバイデンさんが大統領になるということになれば当然トランプ大統領とは違った方向のことになります。
特にトランプ大統領はアメリカ第一、アメリカファーストってこと言ってきました。
これっていうのは二国間で色んな競争とか交渉とかっていうのをすることになります。
ところがそれに反してバイデンさんは多国間で色んな物を決めていくと、そしても同盟国も大切にすると言っているわけですから。
環境問題で連携をして国際的な調和を大切というだけではなくて、おそらくその日本の例えば鉄鋼アルミにかけられた税金などトランプ大統領が同盟国に対してアメリカファーストの精神で行なってきた関税などは取り払ってくれるのではないかという風に感じます。
ただし、TPPなどラストベルトでバイデンさんも大変お世話になってますから、これすぐに復帰や再交渉はできなそうな感じがしますよね。
環境問題などでは日本は非常にやりやすくなる。
と同時に安全保障では民主党っていうのはどちらかと言うと国防費を削る方向にあります。
そして社会保障だとか教育だとかっていうものにお金を使いたいと考えているので、日本からしてみたらアメリカが一生懸命軍事費を出して日本の周辺を守ってくれるっていう風に思うのは大間違いで、おそらくバイデン氏になるとより日本がこの地域で果たす役割とか、日本国内の防衛費の問題だとかそういったものにもプレッシャーかかってくるのではないかという風に思います。
山川さん
気になるのはこのこれから数ヶ月ぐらいの中国、ロシア、北朝鮮の動きなんですよね。
一般論でいうとこのバイデン政権に仮になるとすると、政権の移行期間は外交とか安全保障上の空気感が生まれがちなんです。
その上で今トランプ大統領っては選挙で頭いっぱいでしょ。
だとすると通常以上にその空白期間が長くなる可能性がある。
例えばその中で中国が台湾や香港に圧力をかけるとか、ワクチン外交で新興国向けに展開するとか、そういうこと気になる。
地政学上のリスクってこと考えてもあんまり泥仕合になっていくのは避けてもらいたいなと思いますね。
中林さん
軍事行動だけではなくてサイバー攻撃のようなものもあるでしょうし、様々な摩擦そういった問題懸念が残るという風に思います。
そういった時に常に日米同盟はしっかりと連携して問題の対処にかかるとことが大事ですけれども、それにはやはり日本側の政治家も含めて民主党側とパイプを太くしなければいけないなって感じますね。
ちょっと心もとないところが残ります。
バイデン氏で上院50の場合
Q:ねじれ状態になりそうだと予測もあるわけですがどのようにご覧になってますか?
もし私の元同僚で、かつブッシュ政権で仕事していた人間の予測が正しければ、上院は51議席とか52議席とかとるんじゃないかということが聞こえてきています。
ただまだ選挙を全部クリアになってるわけではないので分かりませんけれども、おそらく上院は共和党がとるとすると特に予算編成などは上院と下院両方通らなければいけないので、さすがのバイデンさんもなかなか思うようなことができない可能性があります。

かつて様々な大統領がおられましたけれども、ほとんど最初の2年間っていうのは統一政府と言いますか、同じ政党が占めてきたんです。
大統領の人気にあやかって一斉に票が行くという傾向があったんですけれども、最初の2年間でクリントンさんもいろいろ環境税の事などをやりましたし、ブッシュさんについても減税やりました、オバマさんもオバマケアやりました。
トランプさん減税しましたなどなど。
大事なことは最初の2年間にできるんですね。
ところが今回ねじれということになりますと、これがなかなかできない。
非常にバイデンさん苦しい世間を要することにもなりかねないと思いますね。
連邦議会の上院予算委員会で補佐官として働いていた時が01年。
50:50っていうのはちょっとどうなるのって思われるのかと思いますが、この時は上院は紳士的になろうということで、共和党が2/3ぐらい取ってしまうとかはせずに半々にした。
オフィスのスペースもマジョリティになるとかなり増えるんですけれども、それも半々にしました。
そういったことがあってあまり意地悪をされないで済みましたけれど、今度はどうなることかと思いますね。
Q:実際に働かれていた時にバイデン候補どんなどんな政治家?
本当に気配りのある方だっていうのが印象です。
というのはデラウェアから電車で通ってたんですよね。
往復3時間もかけて通ってらして、道すがらいろんな人と話したりする大事な場所だったというのを聞いてます。
電車が赤字で補助が必要だったんです。
その時に共和党側の上司経由で予算のリクエストがあって、共和党の仲間たちもバイデンさんだったらと、政治的な得点というよりも本当にそうやって信じてるんだろうっていう信頼があって、バイデンさんがとてつもない大きなケーキをスタッフ全員に買って下さった。やっぱりバイデンさんは気配りがあっていい人だねって共和党側でも話をしたのを思い出しますね。
1000人超2か月半ぶり
北海道では過去最多更新
今日丸の内エリアで120万個のLEDが輝くイルミネーションが始まった東京都。
新たに269人の感染が確認されました。

感染者数が250人を上回るのは先月15日以来3週間ぶりです。
感染者の集団いわゆるクラスターは全国で増えています。
厚生労働省によりますと今月2日までの一週間に103箇所が確認され、前の週のおよそ1.6倍となりました。

このところ急速に感染が拡大している北海道でも今日新たに119人の感染を確認。
初めて100人を超えました。
イギリス2度目のロックダウン
1日で死者400人超
一方こちらもイルミネーションが灯り始めたイギリスロンドン。
イギリスでは感染第二波が止まらず1日の死者が492人と5月以来の水準に達しました。

ロンドンのあるイングランドでは5日から12月2日まで都市封鎖となるため、最後の夜を楽しもうと人々が街に繰り出しました。
もはや距離を保つことも諦めたかのよう。
今回の都市封鎖では生活必需品を扱う店以外は閉鎖。
レストランやパブお持ち帰りや宅配以外は営業禁止です。
仕事についても可能な限りの在宅勤務が推奨されています。
2度目の都市封鎖に意見は真っ二つ。
フランスやオーストリアで都市封鎖前日にテロ事件が起きたこともあり、警察の姿も目立ちました。
パブを経営するアリ・アクスさん。
都市封鎖の前日に政府がパブでのアルコールの持ち帰り販売を認めると方針転換をしたため、ビールを廃棄せずに済んだと胸をなでおろしていました。
そして一夜明け今日、街からは人が消えました。
およそ1ヶ月間の都市封鎖で感染拡大を抑え込むことができるのか。
ヨーロッパは厳しい冬を迎えます。
日本郵政、海外物流を一部売却
日本郵政は今日、6200億円を投じて買収したオーストラリアの物流大手トールホールディングスのうち、赤字が続く貨物輸送事業を切り離し売却すると発表しました。
この部門はオーストラリアとニュージーランドで物流を展開していて売却先を探します。
ただ、成長が期待できるアジアを中心にした国際物流と倉庫事業は保有を続け再建を目指す方針です。
任命経緯の記録あり
加藤官房長官は参議院予算委員会で日本学術会議の任命問題をめぐり、任命拒否の経緯についての記録の存在を明らかにしました。
ただ野党側が求めた記録の提出には人事に関する記録だとして応じない考えを示しました。
野党側は明日の予算委員会でもこの問題を追及する方針です。
任天堂が過去最高益に
任天堂は2021年3月期の業績予想を上方修正し、純利益が3000億円と過去最高を更新する見通しだと発表しました。
新型コロナウイルスの影響で外出を控える人が増え、NintendoSWITCHやあつまれどうぶつの森などのソフトの販売が伸びました。
また今年4月から9月期の純利益は2131億円と1年前と比べておよそ3.4倍となり、こちらも中間決算としては過去最高となりました。
香川・養鶏場で鳥インフル
香川県三豊市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生し、県はここで飼育されているおよそ33万羽の殺処分を始めました。
1日から4日までにおよそ3800羽が死んでいて、香川県は半径3km以内の養鶏場に鶏や卵などを移動させないよう指示しました。
また環境省は野鳥に対する全国的な警戒レベルを3段階のうち最も高いレベル3に引き上げました。
仮想空間で並んで表彰
ビジネスや芸術文化など様々な分野で活躍する人を表彰するスーツオブザイヤーの受賞式が新型コロナ対策として仮想空間の中で行われました。
受賞したのは生鮮食品の宅配を手掛けるオイシックスラ大地の高島宏平社長や鈴木保奈美さんが5人です。
別々に撮影された受賞者は夜景が広がる仮想空間の中に合成され、揃って表彰されました。
スズキ、純利益1100億円
スズキはこれまで未定としていた2021年3月期の業績予想を発表し、純利益が1年前より18%減った1100億円になるとの見通しを示しました。
主力市場のインドが新型コロナウイルスによる落ち込みから回復基調にあり、黒字は確保できると見込んでいます。
インドでは7月から9月の自動車販売台数が1年前よりおよそ2割増えています。
マーケット強気の背景は?

世界の株価を見てみますと日経平均が2年1カ月ぶりの高値を付けた他、韓国は2%、香港は3%を超える大幅高でした。
そして現在も取引が続くヨーロッパ見てみましょう。
午後11時15分現在各国上昇となっていまして、大統領選挙の投票日を過ぎた後の株式市場は全面高の展開となっています。
そしてアメリカの株式市場は今日も上昇しています。
ダウは380ドル以上の上昇となっています。
そしてナスダックですがダウ以上の上昇率となっていまして、ハイテク株への買いが目立つ展開です。
現在は260ポイントほどの上昇となっています。
為替です。
世界的にドル安傾向で円高が進んでいます。
1ドル103円台と今年3月以来の円高ドル安水準となっています。
そして大統領選の反応で目立つのが金利の低下です。
債券が変われ10年債利回りは一時0.7%台前半まで低下しました。
現在は0.76%となっています。
山川さん
一つは議会選挙の結果なんですよね。
上院選なんですがまだ最終確定してないですけども、どうやら共和党の方が過半数を維持しそうなんですよね。
そうするとバイデン政権になった場合にねじれが生じる。
ということはあまり政策が通過しないようになるので、そうするとバイデン政権が掲げている法人税だとかあるいはキャピタルゲイン税だとかこの辺りの増税がそう簡単に実現しないだろうということで株価にはプラスだという反応になってるってことですね。
今のアメリカの市場ってのは良いとこ取りしようとするんですよ。
ねじれるって事はバイデン政権が掲げている大幅な経済政策、これも通過しづらいはずなのに、そっちを見ないでこの増税は起きないだろうってとこだけ見て、ポジティブに評価するところがある。
全体として言えるのは楽観論の背景にあるのは、誰が大統領になっても結局FRBの政策は不変で、当面は緩和政策ってのは続くだろうというところが楽観論の背景にあるんだと思う。
だからこそ株高であり、金利は低下傾向、ドルがどちらかと言うと低金利通貨とみなされているので、ドル安そして円高の傾向に振れてるということですね。
トレたま:貼ってはがせる糸
File-5281

今日のトレたまは接着剤を使わなくても糸に物をくっつけたり離したりできる技術です。
細い糸をくっつければ50gほどの物体を持ち上げる形ができます。
接着面に平行に加えられる力には強いですが、垂直の力を加えるとすぐにはがれます。

ポイントはこの先端の三角形の部分にありました。
物質・材料研究機構 細田さん
「これはショウジョウバエの足の裏がモデルになっています。」

壁に張り付いて歩き回れるハエの足の原理を再現したものなんです。
この先端の三角形は薬局で買える2種類の食品添加物に日本の糸をひたしてより合わせれば作ることができます。
今後ロボットアームの手先などに応用できるよう色々なものをくっつけて持ち上げる研究を進めています。
ハエ型接着構造
3年後の実用化を目指して開発中
トランプ氏、強さの裏に

山川さん
自分が的中させたというより、多くの方に識者に取材させていただいて、実はそのうちの一人は先ほどの中林さんなんですけども、それで平均値をまとめたらこうなったっていうことに過ぎないんですけど。
ただ蓋を開けてみて、私が実感するのはトランプ大統領強いなと。
結局、コロナの問題が起きずに郵便投票でこれだけ投票率が上昇してなければ、おそらくトランプ大統領再選してましたよね。
結局良くも悪くも、掲げた公約を愚直に実現しようとしてる姿勢は評価を一定程度されてたし、逆に言えばワシントン政治に対する不信感は強かった。
仮にバイデン政権になってもいばらの道だと思う。
議会もねじれそうだし、オバマ政権の後半、進めたくても何も決まらない、そういう事になりはしないかとちょっと危惧してます。
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