WBS 2019/4/17(水)

アマゾン・楽天などのネット通販
一方的な契約。報告書が指摘

公正取引委員会が17日公表した、巨大IT企業の取引実態の調査報告。
プラットフォーマーと呼ばれる、アマゾン、楽天・ヤフーなどに出店したことのある業者にアンケート調査したもの。

契約条件の一方的な変更を受けた

楽天市場93%
アマゾン73%
ヤフーショッピング50%

契約変更に際し「不利益な内容があった」

楽天市場94%
アマゾン69%
ヤフーショッピング38%

と不透明さや強引さが9割を超える内容で目立つ。

アマゾン出品者の苦悩とは

WBSではアマゾンに出品する業者に取材。

一方的に契約書が変わったので再度ウェブ上での、サイン・承認をお願いしますとメールで来る。
契約条件変更については、連絡して打診することはできると思うが聞き入れてもらえるかなどの可能性としては薄い。
基本的にはその内容で合意するかしないかが大半で、アマゾンは優位な立場にあるという。

携帯電話のメーカーの検索結果があるときからでな
くなり、他のメーカーが出るようになったという。

検索結果の順位を決める基準、検索アルゴリズムは売れ行きを左右するも全く公開されていない。

公正取引委員会は【競争政策上の観点】から論点になりえると指摘。
規模を背景に取引先に不利益を与えていないかを引き続き調査する方針。

自民党は、取引の透明性の確保を義務付ける新法制定などを政府に提言することに。
 ・不公平な取引条件の制限
 ・契約条件変更での事前通知の義務付けが軸に

調査報告書を受けた各社のコメント

楽天
結果を真摯に受け止め、出店店舗とのコミュニケーションのより一層の強化を図る。

アマゾン
調査については依頼があれば協力する
販売事業者と適切なコミュニケーションをとる

ヤフー
出店者への大きな変更がある場合は3か月前
通常の変更は約1か月前の告知で運用している

日米貿易交渉、農業分野に関心
米国は不利な状況を解消したい。

日米首脳会談が来週に迫り、2日間の日米貿易交渉が終了。

茂木大臣は16日ワシントンで、「率直な意見交換ができいいスタートが切れた。アメリカ側は農業分野に大きな関心を持っている」と会見。

日米両国は、農産物、自動車含むモノの関税を中心に今後協議を進めることを確認。
ネットを使った商取引のルール作りでも議論を始めることで一致。
 ・ネット通販の通関手続きの簡略化
 ・顧客情報の保護など議論

TPP、日欧EPAに参加しないアメリカの農産物の競争力が低下
ライトハイザー通商代表はこの不利な状況を早く解消したいと強く要望したという。
日本側はTPPの水準は超えられない一線と明言。
来週もワシントンで協議を行う見通し

牛肉関税率

TPP参加国(オーストラリア・カナダなど)26.6%
EU26.7%
アメリカ38.5%

アメリカは10ポイント以上高くなっている。

安くておいしいカナダ産牛肉が輸入量が5倍に

カナダ産のリブロース牛肉。肉質がよく、TPP発行で関税が下がり、仕入れ値段も下がった。

リブロースの仕入れ値(1Kgあたり) 肉炉端TOKYOBATの場合

アメリカ産2500円~3000円
カナダ産1700円ほど

カナダ産の牛肉を扱う店は拡大していて、TPP発効後カナダ産牛肉の輸入量(1月)は5倍以上(前年同月比)

関税で不利、焦る米国産牛肉

飼育頭数も多く安定供給が可能なアメリカ産牛肉は重要な商品だというが、TPP、EPA発効で焦りもある。

販売の現場では意外な現象。
都内のスーパーではアメリカ産牛肉を先週より100円値下げしたという

米国産 159円(100g)
豪州産 158円(100g)

とTPPで下がったはずのオーストラリアとほぼ同じ値段。
米国産ビーフが米中貿易摩擦の影響で日本への流通量が増えているので安くなっているという。
中国が牛肉への関税を引き上げた。

日米貿易交渉どう着地させるか

日米の主な日程

4月15・16日日米貿易交渉初協議
4月22日以降日米貿易交渉再協議
4月下旬安倍総理が訪米(日米首脳会談)
5月26~28日トランプ大統領が国賓として来日(日米首脳会談)
6月28・29日トランプ大統領がG20首脳会合で来日予定
参議院選挙
20年11月米大統領選

滝田さん
G20のサミット貿易交渉の大枠が決まると思う。

フェルドマンさん
再協議の時と参院選の関係が面白い。
首脳同士の時にひそひそと話せる。
参院選が終われば、選挙がなくなるのでフリーになり、いろんなことができるので大チャンス。
関税の引き下げ競争に変えていこうと提案できる。
関税を安くする代わりに見返りに鉄鋼・自動車の関税をトランプ大統領が大統領になる前の水準以下にしてくれ。という交渉をすれば引き下げ競争を生み出せる。

滝田さん
アメリカとEUの関係がガチンコの勝負になってくることが重要。
日本とアメリカでうまい合意ができれば、アメリカはEUに対して交渉カードになる。
安倍総理とトランプ大統領はそのあたりを握る格好で交渉が進んでいくのではないかと思う。

ノートルダム大聖堂の大火災
日本政府も支援を表明

菅官房長官は要請があれば検討して、積極的に対応していきたいとコメント。
来週から欧米歴訪の安倍総理が日仏首脳会談で伝える見込み。

マクロン大統領はパリでオリンピックが開かれる24年までにより美しく再建すると国際社会の協力を呼びかけている。
専門家は10~15年はかかるとの見方。

ノートルダム5年以内に再建

滝田さん
ノートルダム寺院への寄付
16日段階で総額8億ユーロ(1000憶円)
仏ケリング社(グッチなど) 1億ユーロ
仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン 2億ユーロ
仏ロレアル 2億ユーロ
米アップル、米大手投資ファンドKKR、パリ市、大手格付けフィッチ・レーティングス、仏ソシエテ・ジェネラルなど

いいニュースは設計データはデジタル化され残っていて、マクロンさんの求心力にしようとしているのでは。

脳損傷患者に希望の光
サンバイオがストップ高

創薬ベンチャーのサンバイオの株価は21%上昇のストップ高。
日本時間の今朝、アメリカの学会で臨床試験の結果を発表。
交通事故などの外傷性脳損傷の患者への再生細胞薬を投薬し、効果が得られたという。

健康な人の骨髄から細胞を取り出し、独自の技術で加工。
損傷した脳に投与すると、動かなかった手足が動くようになったという。

サンバイオでは、脳損傷の患者61人に臨床試験、新薬の安全性を確認できている。

サンバイオの森社長は100年以上も脳は再生しないといわれてきた常識を靴影す結果を出して希望の光が出たと思う。とコメント。

厚労省は優先的に審査をして、来年から新薬発売を目指す。

スマホ特許訴訟で全面和解

アップルとクアルコムは半導体の知的財産をめぐる訴訟で和解が成立したと発表しすべての訴訟を取り下げるとのこと。
アップルがクアルコムに特許使用料を支払うことで合意し、半導体の供給を含む6年間のライセンス契約も締結した。
クアルコムと和解することで、出遅れていた5Gの開発を急ぐ。

ダイソンが空気清浄機

ダイソンピュアクールミー
パーソナル空気清浄ファン

4万3200円

二層構造のフィルターで空気を清浄し、狙った場所に送る。
廃棄の向きを変えて垂直に離着陸する戦闘機をヒントに。
2台目需要の取り込みをねらう。

キャラクターに表情

USJはSINGをテーマにした劇場型アトラクション「SING ON TOUR」を始める。
口の動きを音楽に合わせる独自技術
SING常設劇場として世界初

白熱ランキング:観戦だけじゃない球場

プロ野球入場者数は年々増加し、過去最多になっている
セリーグ1424万人、パリーグ1132万人

12位中日ドラゴンズナゴヤドーム
11位阪神タイガース阪神甲子園球場
10位オリックス・バッファローズ京セラドーム大阪
9位読売ジャイアンツ東京ドーム
8位東京ヤクルトスワローズ明治神宮球場
7位千葉ロッテマリーンズZOZOマリンスタジアム
6位横浜DeNAベイスターズ横浜スタジアム
5位東北楽天ゴールデンイーグルス楽天生命パーク宮城
4位北海道日本ハムファイターズ札幌ドーム
3位埼玉西武ライオンズメットライフドーム
2位福岡ソフトバンクホークス福岡ヤフオク!ドーム
1位広島東洋カープMAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島

注目
横浜スタジアム
観客動員数は10年間で約1.8倍に。202万7922人(2018年)
チケットがとりずらくなったので、ライト側ウィング席に3500席増設。
仲間や家族でテーブルを囲むことができるBOXシートやバックネット裏の最上部には、NISSAN STAR SUITESとスイートルームで豪華な料理を食べられる。
スタジアム改革の裏には、2016年に横浜スタジアムと一体経営を始めたこと。
横浜DeNAベイスターズが運営会社を買収したことでスピーディーな改革ができる。

楽天生命パーク宮城
遊園地と思わす、メリーゴーランドにクライミングにブランコ。最も人気があるのは観覧車
ファンを取り込むにはボールパークが大事という川田本部長。
ボールパークとはショッピングやエンターテイメント施設を備えたアメリカ流の球場のこと。
1時間も座ってるのはしんどいので座らずぐるぐる回ることで、すべてが収益機会になる。

MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島
試合を見ながらバーベキュー。お風呂気分になるカップルシート、寝そべり観戦などボールパークを目指している。
満足度を上げるのは飲食店。29店舗。
飲食店運営やスポンサーシップ事業を一括で請け負うのは三井物産グループ

ドローンが意外な場所で活躍
携帯基地局、4K画像撮影

千葉県幕張メッセで国際ドローン展2019が開催

ドローンベンチャーのエンルートとNTTドコモ、富士通と共同で、携帯電話の中継局を開発。
災害時などに非常用設備として期待。
通常のドローンと違い、ケーブルで電源とつながり24時間連続飛行ができる。

4K画像の18倍の解像度のカメラを搭載したドローンも。
危険な場所でも遠い場所から撮影できたり、一度に広い範囲を撮影できるので、
少ない撮影回数で点検できるメリットも
ワールドリンク&カンパニー
ダムの点検などで効果を発揮できるという。

トランプ政権に猛アピール
トヨタ戦略車を世界初公開

ニューヨーク国際自動車ショーで6年ぶりにフルモデルチェンジした中型SUVハイランダー。
アメリカ国内で年間30万台生産し、そのほかの国々にアメリカから輸出している重要な戦略車。
生産するインディアナ工場に6億ドル投資し、秋から4万台拡大できることを強調。
日米貿易交渉を意識した発表会に。

鴻海会長が総統選出馬へ

17日に、鴻海の郭会長は総統選に出馬する考えを表明。
最大野党国民党の予備選に参加する。
出馬した場合、鴻海の会長職を退く必要があるため、シャープを含めたグループ企業の経営に影響が出る可能性がある。

両陛下最後の地方訪問

伊勢神宮で退位することを報告する神宮親謁(しんえつ)の儀に臨むため三重県を訪問で、最後の訪問に。
剣と勾玉を皇居から携える「剣璽動座」を5年ぶりに実施。

中国1-3月GDP6.4%上昇

中国1-3月GDPは一年前と比べて6.4%のプラス。
自動車の生産台数は落ち込んだが、粗鋼や鋼材の生産量は伸びた。
通商摩擦の影響で3四半期減速していたが、インフラ投資の強化などの景気対策で1年ぶりに下げ止まった。

経済減速本当に歯止め?

フェルドマンさん
底打ちはしたがそれくらい。
対策はいいが、対処療法。
地方の回復が遅れている。
不良債権問題が残っている。
構造的に長期的に成長するということにはまだなっていない。

構造的な問題としては、鄧小平時代の30年間良く成長した背景には地方分権を徹底した。
今は逆で北京に集中してやっている。
大きなことは言っているが、やっていることは小さいという国内の意見は多い。
安定的に良い成長するためにはまだ時間はかかるとみている。

トレたま:コルクの医療練習キット

T.T.File-4994
内山工業
骨髄を検査するときのトレーニングキット。
白血病の検査時に骨髄から組織を取り出すという検査がある。

岡山大学と共同で開発。
骨髄の検査は今までぶっつけ本番でやっていた。
今まではリンゴなどで練習していた。
似た素材がコルクだった。

コルク会社は単価が上がるメリットがあった。
コルク1個が30円で、コルクカートリッジが15000円で1600倍になった。

骨髄戦士セイケンジャー
5万円

巨大化するIT企業にメス

フェルドマンさん
技術進歩はいいことだけど独占企業が出てくる。
政府が独占を直すことはいいが、規制掛けすぎて技術を止めないことがポイント。
バランスが取れてるかどうかはジャーナリズム。