WBS 2019/5/27(月)

8月に素晴らしい発表ができる。
日米会談の思惑は?

アメリカのトランプ大統領と安倍総理大臣が首脳会談に臨みました
良好な日米関係が続くなか両首脳の会談は今回が11回目。
親密さをアピールする一方で両首脳が抱いている思惑は。

天皇皇后両陛下主催の宮中晩餐会に出席したトランプ大統領。
およそ1年半ぶりに来日。安倍総理とのゴルフや相撲観戦など数々のおもてなしを受けた。

一方で首脳会談を前にトランプ大統領は
「金正恩朝鮮労働党委員長は私との約束を守ってくれると信じている。」
「日本との貿易交渉で大きな進展があった。」
「日本の7月の選挙が終わるのを待って大きな数字を期待する。」
北朝鮮問題や貿易交渉など首脳会談の焦点に関して度々ツイッターを更新。

首脳会談を有利に進めるためのトランプ大統領流のけん制か。

焦点①貿易交渉

「8月に両国にとって素晴らしい発表ができるだろう」と会談の冒頭に参院選後の8月決着に意欲を表明。
約3時間のうち貿易交渉に最も多くの時間を割いたとみられる。

トランプ大統領はこれまで来年の大統領選を意識し、強い姿勢で早急な決着を求めていた。
一方、安倍総理は8月決着に関する質問に回答を避けた。
貿易交渉の議論を加速させることで一致したと述べるにとどめた。

焦点②イラン情勢

トランプ大統領は去年5月、6か国が締結した核合意から離脱。
イランへの経済性制裁再開を表明。軍事的緊張も高まっている。

イランも合意を形成したがっている。イランの政権交代は考えていない。
イランは経済的に後退している。鉄鋼や銅が底をついている。
原油制裁の打撃は受けている。イランは核兵器をなくすべきとトランプ大統領。

親日的なイランとは良好な関係をとる安倍総理はイラン訪問を検討し、米とイランの仲介役に意欲。

焦点③北朝鮮と拉致問題

安倍総理は「拉致問題の解決に向け、次は自分が金委員長と向き合わないといけない。条件を付けず率直に話したい。」

トランプ大統領は拉致被害者の家族と面会し、拉致問題はいつも私の頭の中にある。解決したいとコメントした。

今月の北朝鮮のミサイル発射に質問が及ぶと、核実験はせず長距離ミサイルも発射していないので非核化は合意できるだろうと急ぐつもりはない意向を示した。

首脳会談、発言の真意とは

安倍総理の表情に注目。昨日のゴルフの時はにこやかだったのに今日は硬い表情だった。
蜜月関係とはいえ、貿易問題についてはビジネスマンのトランプ氏がどんなことを言い出すかわからないという思いがあったようだ。
通常の首脳会談は事務方が積み上げてきた内容を追認するだけが多いが、トランプ氏に限ってはカメラが入る冒頭撮影のところで予想外の発言をする。
今日の8月合意発言も予想外だった。

貿易交渉

参院選は考慮するけど、大統領選の成果も欲しいので、とにかく早くまとめてほしいという念押しだったと思う。
日本政府としては、参院選後への先送りは成果だったが「8月」との明言は予想外。
実際に西村官房副長官は会談後、8月で合意はしていないと明確に否定している。

トランプさんが最重要にしているのが農産品にしているからこそあえて自動車については踏み込まなかった。

自動車

突っ込んではいないけど自動車へのスタンスとしえてゃ、
「TPPに縛られない」とトランプ大統領は明言した。
今後、自動車の数量規制など、日本に対して強く出る、譲歩はしないというメッセージ。
来年の大統領選を前に早く成果を上げたい。

安全保障

二人三脚で非常にいい状態。
日本は直接交渉できない北朝鮮についてはトランプ大統領と金委員長の関係を通じてアメリカを頼り直接対話の可能性を探っている。
一方トランプ氏は対立するイランとの対話に意欲を示した。
伝統的いい関係にある日本が仲立ちとして期待されていて、来月日本の総理としては41年ぶりに訪問する。
日米関係は今までになく強固。これからもこの関係を維持していくとトランプ氏。
日米の方向性は完全に一致している。
G20で中国とアメリカの通商問題の橋渡しをするのではないか。

世界最大の自動車連合が誕生か。
ルノーとFCAが統合を検討。

フランスの自動車大手ルノーFCAフィアットクライスラーオートモービルズは経営統合を視野に提携交渉を進めると発表。
ルノーと連合を組む日産自動車と三菱自動車を合わせた4社の世界販売台数は合わせて1500万台を超え世界トップに躍り出ることになる。
この背景には自動車業界における主導権争いがある。

高級車のアルファロメオやマセラティ、SUVのジープなどを手がけているFCAフィアットクライスラーオートモービルズ。
FCAとルノーは27日、経営統合を視野に提携交渉を進めると発表。

交渉関係者などによるとFCAとルノーは持株会社を設立し、両者が傘下に入る案を協議。
新会社の株式はFCAとルノーの株主がそれぞれ50%ずつ保有する。

FCAとルノーは持株会社を設立し、両者が傘下

FCAは3社連合に合流することを模索していて、この春から水面下で協議を進めていた。
3社連合の世界販売台数はおよそ1000万台。FCAが加わった場合世界最大の自動車連合が誕生することに。

なぜFCAはルノーとの経営統合を望んでいるのか。
FCAはルノーの向こうにある日産の電動車両の技術が欲しい。
2010年にリーフを発売した日産。三社連合の中でも特にEV電気自動車の分野に強みを持っている。
FCAとしては3社連合に合流することで電気自動車や自動運転といった次世代技術の開発で連携したい狙いがあると見られている。

ルノーは先月日産に対して経営統合を打診。しかし日産は単独での業績回復を優先するとして否定。
こうしたなか西川社長がルノーのスナール会長と電話で会談したことがテレビ東京の取材で明らかに。
その中で宰若社長は「もっと早くこの話を聞ければよかった」
FCAとルノーの経営統合について好意的な意見が寄せられたという。

ただ、日産とルノーの経営統合についてはお互いに言及を避けたとみられる。

そして日産自動車の西川社長が報道陣の取材に応じた。
「元々のアライアンスの幅は広がるほうがいい。全体としては将来に向けてポジティブ。日産の利益を考えると契約関係を含めて、もう少し良くみないといけない。」
この件に関してはかなりポジティブに受け止めている模様。

激震、ヨーロッパ議会選挙。
反EU勢力が躍進。

26日まで実施されたヨーロッパ議会選挙、5年ぶりに行われた今回、大きな異変が起こった。

ヨーロッパの変化を強く主張したのはイタリアのサルディーニ氏。
イタリアのEU懐疑派「同盟」が第一党に躍進。

今回のヨーロッパ議会選挙、EU懐疑派が3割程度の議席を確保する見通し。
ヨーロッパで存在感を増すEU懐疑派。特に主要国での躍進が目立った。
EUからの離脱が延期されたことで選挙に参加することになったイギリスでは、停滞するEU離脱協議に業を煮やす有権者の意思が現れた形となり、早期のEU離脱を目指すブレグジット党が首位に立った。
さらにフランス。反EUで注目を集めるルペン氏率いる国民連合会がマクロン大統領率いる政党に競り勝った。

1979年の選挙以降、初めてEU統合を支えてきた勢力が過半数を割った今回のヨーロッパ議会選挙。
勢力が複雑化することで、議会の過半数の賛成が必要な時期欧州委員長の後任選びは混迷を極めそう。

欧州議会 選挙後の勢力図は

滝田さん
やっぱり問題としては移民難民の問題が背景にあると思う。
ドイツが財政健全化路線を進めたので、弱い国がそれについていけなくなったのが経済的な面で、大きいんじゃないかと思います。

欧州議会勢力図

中道右派と中道左派が過半数を割ったってのは今回大きな変化。
その結果、EU懐疑派が勢力増やした。もうひとつ緑の党も勢力を増やしているわけでは欧州議会が右と左に分断されるような傾向になった。

話はここで終わらないんですね。EUの執行機関として欧州委員会がある。
そこのトップは欧州委員長の委員長人事を巡って、ドイツのメルケルさんとフランスのマクロンさんが今バチバチと喧嘩をしてる。まだわかんないのかって感じですね
何をすべきかってのもっと今考えなければいけない。

経団連・中西会長が入院

経団連は中西会長が体調不良のため都内の病院に検査入院したと発表。
病名は明らかにしていませんが6月末までの会長としての予定を全てキャンセルしたという。
経団連は今月30日に年に1度の定時総会を予定していますが会長が総会を欠席するのは初めて。

世界経済下振れリスク大きい。

20の国と地域のシンクタンク関係者が集まるG20の会合で講演した日銀の黒田総裁は、世界経済の先行きとして、不確実性が高いゆえ下振れリスクが大きいとの認識を示した。
要因として通商問題を巡る追加関税で、企業活動が抑制されるリスクをあげた。

来月福岡で開催されるG20財務省・中央総裁会議では、アメリカが過剰な赤字を抱えるなど、海外と物やサービスの取引状況を示す経常収支の不均衡が世界的に広がっている問題を議論する考えを示した。
アメリカと中国の関係を念頭に置き、二国間の貿易上の措置で解決することは問題の解消に繋がらないとの考えを強調。

NECが創薬本格参入

NECはAI技術を活用した創薬事業に本格参入すると発表。

NECが手掛けるのはがんの免疫治療薬など。
癌の進行によって一人ひとり変化するゲノム情報をAIによって素早く解析しその時の癌細胞に最適な免疫治療薬を作るという。
フランスのバイオ企業と連携し今年卵巣がんと頭頸部癌を対象に日本を含めた3カ国で試験を行う予定。

THE行列:バスク風チーズケーキ

東京白金高輪の駅前に出来た長い行列。行列データ多い日は100人以上。

 チーズケーキ専門店のガスタ(GAZTA)

店頭に並ぶのはバスク風チーズケーキ。
フランスとスペインの両国にまたがるバスク地方発祥のスイーツ。
一般的なベイクドでもなくレアでもない新食感のチーズケーキ

 バスクチーズケーキ8cm 1個760円

お好みでメープルシロップをかけてもよし。
塩をかけて食べるのもおすすめ。

この店のオーナーの戸谷さん。
バスク風チーズケーキの最大の特徴は、まるで牛乳のような液体状の生地。
それを280℃まで温めたオーブンに入れておよそ15分。パンパンに膨れ上がる。
熱を逃がさない木製の板を使い余熱でじっくりと火を通す。
その間穴から程よく水蒸気が抜けるため、水っぽさがなくなり滑らかで独特な食感を産むという。

5年前スペインバスク地方の美食の街サンセバスチャンを訪れた時のこと。
ラヴィーニャというレストランで食べたチーズケーキに衝撃を受けた。

本当に難しい何回も何回も失敗してでもこれは教えてもらないと無理だなと思ったので
作り方を聞くために何度も連絡を取ったが教えてもらえず、直接訪れて頼んだが、世界中の誰にも教えていないと門前払い。
諦めた戸谷さんが日本に帰る直前最後にもう一度食べようと店を訪れたところ
「そんなところにいないで厨房に入ってこい」とラヴィーニャのシェフ。
ラヴィーニャに通い始めて2年。熱意に負けて、作り方を教えてくれた。

レシピを見せて材料を見せて頂いた時に、本当に一つ一つにからくりがあった。
基本的な材料はチーズや卵などシンプルなもの。しかし、その一つ一つに驚きのこだわりや、配合の仕方があったのだと言う。
そしてラヴィーニャの味を完全に再現。

18年7月にオープンし、1日1000個を売る人気店になった。

日本でたくさんの人に知ってもらいたい。熱意と美食の街での出会いが連日の行列を産んでいる。

社員の生々しい声を読み放題。
企業の評判。口コミ図書館。

新宿駅の地下通路。ランチタイムが終わった昼過ぎ。
おかれている本にはGoogleや三井不動産など。有名企業の名前がずらり。

企業の評判が書かれた口コミ本。その数およそ100社。
これは企業のクチコミ本の読める図書館。
就活生や転職希望者向けに企業の口コミ投稿サイトを運営しているオープンワークが一週間限定で開いた。

本質や実態を知って入った人というのは入社後のギャップが少ない。
透明性の高い情報を提供することで、安心してチャレンジを迎えてほしいと、オープンワークの増井社長。

自然な会話ができる?
新技術の対話ロボットが登場。

NTTグループの研究所が人工知能などの新技術を報道向けに公開。

 オープンハウス2019内覧会

中でも今回注目なのは会話ロボット。

ロボット:「私どこか旅行に行きたいと思ってるんですけどお客さんは旅行はよくしますか」
取材:「GWに北海道に行ったんですけど良かったですよ」
ロボット:「いいですね。北海道のどこに行かれたんですか」
取材:「小樽運河にいきました」
ロボット:「小樽運河ですね。素敵ですよね」

ここまでは従来のロボットと同じで直前に聞いた単語に返事をするだけ。
しかしここからが違う。

ロボット:「私の親が言って散策したって言っててとてもオシャレでしたって、次の旅にお勧めしてたんです。夏とかでも楽しめそうですか夏休みに行けたらいいなと思って」
取材:「楽しめると思います。」
ロボット:「いいですね。ちなみにそれは誰と行ったんですか」
取材:「友達と行きました」
ロボット:「友達と旅行いいですね、楽しそう。家族と行こうと思ってるんですが楽しめますか」

どこで、いつ、誰と、何をしたかなどの情報をロボットが蓄積しながら話を進めるので自然な会話が続く。

お話し相手として例えばあの一人で住んでいるお年寄りの形でお話ししたいね。という時により聞いてあげている感があるので、雑談という目的でも使えるかなと思うように考えていると。NTTコミュニケーション科学基礎研究所の成松さん。

モディ政権の勝利でインド株過去最高値

総選挙で圧勝し2期目の続投がほぼ確実となったインドのモディ首相。
モディ首相は外資への積極的な市場開放など、「モディノミクス」と呼ばれる経済政策を推進。
株式市場も好感し、インド株は堅調に推移してきた。

先週末にはモディ首相が続投する可能性が高まったことでインドの代表的な株価指数は過去最高値を更新した。

インド株最高値

楽天証券経済研究所の香川さん
「インドはもともと内需が8割ぐらいが内需で貿易戦争の影響を受けにくかったというところが好感されてる。
マインドはご承知の通り人口13億人台の世界最大の民主主義国家だということ。
民間エコノミストの予想平均しますと主要国で最もですね成長率が高い。」

世界経済の見通しが不透明になりつつあるなかインドの企業はインフラや農業など国内の需要に支えられる企業が中心。
そのため米中の貿易摩擦や中国の景気減速のあおりを受けづらく投資家の関心も高まっているという。

主要国の総人口(実績と予想)

インドの人口は今後中国を超えると予想され資本主義の国としては世界最大の市場になると見込まれている。

関心が集まるインドの株式市場ですがリスクとしては、国境問題、パキスタンとの間、中国との間でもある。

頭の中が丸見え実験。

東京大学と日立系ベンチャーニューなどは頭の中が丸見えになる装置の実証実験を公開。
装置が発する特殊な光で脳の働きを読み取り、生徒たちが集中して授業を受けているか、リアルタイムで教師の手元にあるパソコンに表示される。

最大40人を一度に計測できるため、例えば同じ授業の中でもどのような話をしている時により多くの生徒が集中力を示すのか集中度合いの変化を把握できる。

実用化に向けて高校1年生の英語や数学の授業で22年度まで実証実験が行われる。
この装置を開発した平木教授は教師側の授業改善に役立つ。という。
今後は介護の現場やストレスのかかる職場でのケアなどに応用していく。

ボトルコーヒーに高級感

サントリー食品インターナショナルは家庭用のペットボトル入りコーヒープレミアムボスシリーズを発売。
コーヒーハンターと呼ばれる川島良彰氏が、豆選びから、豆の保存方法の決定にまで関わり、コーヒー専門店で飲む味に近づけようとしたという。
価格は一本およそ300円で家庭用ボトルコーヒーとしては高め。
高級感を売りに新たな顧客層を開拓したい狙い。

トレたま:ピアスのガクブチ

T.T.File-5019
お気に入りのピアスを飾って収納できるグッズ。
見せる収納に加え、からまることや紛失を防ぐ。

ケースは簡単に折り曲げられるプラスチック製で、ペーパークラフトのように組み立てて使います。

絵画の他には富士山の景色、花柄のものなどデザインは30種類。

ラッピングに使ったりですとかこのケースも付属でピアスを販売するっていう、売り方はこれからどこまでも可能性が広がるのかなという風に感じた。

日産・三菱・ルノー連合は自動運転技術のウェイモと提携へ。

自動車と三菱自動車、ルノーの3社連合がGoogle系で自動運転技術を開発するウェイモと正式に提携することテレビ東京の取材で分かった。
ウェイモはFCAとすでに提携していて自動運転技術の開発を足がかりに世界最大の自動車連合の誕生の動きが加速する可能性がある。

FCAルノーに経営統合を提案

滝田さん。

自動車業界100年に一度の大変革期を象徴するニュース。
そこで先ほどのFCAのルノーの統合なんですけどキーワードは「置いてけぼりの恐怖」。
今の変革期には、やっぱり組んで行って強みを活かしていくしかないっていうのがポイントになると思いますね。