WBS 2019/11/15(金)

緊迫香港新たな段階か
習主席暴力を抑止

警察とデモ隊の衝突が続く香港。今主戦場となっているのは大学だ。
抗議活動の拠点となっているとして香港中文大学に警察が突入。
学生側はバリケードを築くなどして激しく衝突。キャンパスが戦場と化しました。
警察のターゲットが他の大学にも拡大。
催涙弾を撃ち込まれた香港理工大学では大学生たちが警察の突入に備えて投てきする機械を製作しています。
学生たちは火炎瓶などを準備。
警察はこうした現状を大学が武器庫に変わったと表現。

こうしたなか習近平国家主席が訪問先のブラジルでこう表明した。。
「暴力の制止と混乱の収拾、秩序の回復が香港の現在、最も差し迫った任務だ」

習主席は民主派の抗議活動を暴力犯罪分子と呼び。断固とした行動をとるべきとの考えを表明した。

アグネスチョウさんに聞く

民主化運動の中心メンバーでもありますアグネスチョウさんに今の状況について話を聞いてみたいと思います。

Q:この現状はどう見ていますか?

まずは警察の行動がますます激しくなって、ますます暴力的になってなったということ。
先日、香港中文大学に入ろうとしていましたし、なぜこんなに香港中文大学に入りたいのか今の時点でまだ分からない。

ですが確かに警察だけではなく習近平国家主席の話もありましたから、中国政府・香港政府・香港警察の態度もますます厳しくなって強くこの運動を弾圧したいと思っています。

Q:取り締まりを強化してるわけですが本当に大丈夫でしょうか?

私にとってはなぜこの運動が始まったっていうのは、香港市民から五つの要求が出ていたから、そして政府が元々は逃亡犯条例会社の話があったから今回の運動が始まったのです。
改正案は既に撤回されましたけれども、警察による暴力問題がますます厳しくなって、
死んでしまった人までいましたし、色々虐待された人もいましたから、市民の怒りがますます上がっています。

Q:そうした中で24日には香港で区議会議員選挙が行われる。民主派勢力は親中派に勝てそうでしょうか?

まずはこの選挙を取り消されるかどうかという問題だと思いますね。
今回の運動で民主民主派の支持率が上がって、そして新北京派の支持率がすごく下がってたから、負けるのはすごく怖かっています。
この選挙自体が取り消されるかもしれません。

緊迫香港 中国の銀行が標的
ATM500台超 破壊

香港では今デモ隊による銀行への破壊活動が相次いでいて、過去最大250の支店が営業を停止。
中でも被害が大きいのは中国本土の中国銀行だ。

すぐ近くにはロンドンに本社を置くHSBC銀行があるが無傷で通常通り営業中だ。
従来政治活動には距離を置いてきた金融街で働く人々の中にも、破壊行為を含むデモ隊の活動を支持する人が少なくない。

今回のデモで香港では500を超えるATMが破壊。
預金の引き出しが規制されるという噂が広がり、取り付け騒ぎが起きている。

香港デモへ中国介入は?

滝田さん
習近平さんのコメントの発言なんですけど、暴力的な犯罪行為だとでも対応を非難してるんですが、発言の場所を注目して下さい。
ブラジルの首都ブラジリアで行われている。地球の裏側。それだけ危機感を募らしてる。
香港当局、中国による力による制圧っていうのは本当に残念だけど、十分にあり得ると僕は思います。

中国政府が妄想と内心穏やかではないと思うんですけど、その証拠のひとつに、中国共産党系の新聞で環球時報ってのあるんだけども、ツイッターでまもなく夜間の外出禁止令発令の見込みだって出てるんですけど、その直後にですね慌ててそのツイートを削除してるんですね。
要するに衣の下から鎧が見えたという風にも言えるんですけど、そのくらい方針が動揺してるということだと思います。
中国当局としても鎮圧をどうしたらいいのかっていうぎりぎりの判断を迫られてるところだと思います。
相当な危険な所にあると思います。

消費増税で内食に脚光
家電大手が異例の宅配

神奈川県に住む2児の母、稲垣さん。
キッチンにあるのは最新のパナソニックのスチームオーブンレンジ。
稲垣さんはモニターとしてこちらの商品を先月から利用しています。
オーブンレンジは食材の状態をセンサーで把握し自動で調理してくれるというもの。
さらに家電の枠を超えたあるサービスが受けられる。

届いたのは食材のセット。
実はこれはオーブンレンジビストロで作る料理の食材を配達するサービス。
パナソニックが宅配大手ヨシケイと組んで10月から展開しています。

ユーザーの自炊の手間を軽減させるために生まれたこのサービス。
ヨシケイが提供しているメニューの一部をビストロ向けにしました。
専用アプリを通じて注文すれば自宅に届く仕組みです。
届いた食材全てを一つのボールに。
後はビストロに入れて、アプリの送信ボタンを押すのみ。
自動で調理してくれます。

その間稲垣さんが食器の片付け。
15ほどで出来たのは麻婆豆腐です。
パナソニックは今後カレーを販売するだけでなく、こうしたサービスをセットにすることで事業の拡大を目指します。

少人数にぴったり調理鍋

一方シャープも新商品を発表しました。
水のいらない自動調理鍋ホットクックの上位機種です。
これまで主なターゲットだったファミリー層だけでなく少人数の世帯にも使いやすいようによりコンパクトな作りになっています。

下の鍋で汁物や煮物を作りその蒸気を利用して上のトレイでは蒸し物などを作ることができるのです。

小型化した新商品を出した背景にあるのは少人数世帯の増加。
全世帯の過半数が二人または一人暮らしです。
少人数世帯の内食需要をこの新商品で囲い込み、消費増税による内食増加の動きをとらえる狙いです。

山手線が大規模運休
空から線路を見てみよう

異例の大規模な運休。
来年春品川駅と田町駅の間に開業するのが高輪ゲートウェイ駅。

上空から見てみると駅舎が完成しつつあるのがわかります。
駅の開業に向けた工事で3本の線路を移動させるため大規模な運休に踏み切るのです。

JR東日本は地下鉄の振替輸送などを利用するよう呼びかけています。

THE行列:美容室のオムライス

東京の都心港区の大通り、そこから一本脇に入った道を進んでいくと若い女性たちの行列の先には美容室。
東京港区にある美容室チェリッシュ。
平日休日に関わらず毎日20人ほどの行列。
客のお目当てはオムライス。
実はこの美容室、コーヒースタンド「リトルプールコーヒー」を併設してランチの時間にオムライスを提供しています。
オムライスはとろとろとふわふわの2種類。

店を経営するのは美容師の小池さん。
働いていたスタッフが独立するなどして辞め、1人になってしまったことから広すぎる美容室の一部をコーヒースタンドにしたといいます。
なんかにあげてお客さん

オムライスを買いに来た客がそれをきっかけに美容室にも来てくれるのではないかと期待も込めて始めたところ、今ではオムライスが美容室を上回る人気を集めているという。

きっかけはたまたま来ていたアルバイトの一言。
実は以前、オムライスの店でアルバイトをしていた経験もあり、オムライスづくりにはかなりのこだわりを持っている。
美味しさの秘訣は卵の温度。
企業秘密だというある一定の温度を保つことでふわふわでとろとろのオムライスになるといいます。

当初は30代から40代の働く人をターゲットに1日20食を目標にしていましたがInstagramで20代の若い層にも人気が広がり、今では美容室と同じくらいの売上になっているそうです。
美容室とオムライスというちょっと変わった組み合わせ
トロトロとふわふわのオムライスで今日も客の心をつかみます。

人類最速の男ボルト氏
起業家になって日本上陸

自分の名前をブランド名にした電動キックボード。ボルトモビリティ。
体が正面を向き自然な体勢で乗れるため、乗りやすさが魅力という。
ハンドルにはドリンクホルダー、スマホ置き、荷物入れもあり快適な乗り心地を追求している。

日本では原付バイクの扱いになるため、まずは免許のいらない企業学校などの私有地でシェアサービスを展開する計画だという。
陸上選手からビジネス界への転身。
取り組む事業になぜ電動キックボードを選んだのか。

ウサイン・ボルト氏
「引退後はビジネスに携わりたいと思っていた。幸い声をかけてもらえ、納得のいく事業に出資の形で参加できている。人にやさしいこと良い品質で作られていること。誰にとっても安全で車の利用を減らし環境にいいことが重要」

ボルトさんは現在自ら財団を設立し、子供達の支援や環境保護にも積極的に取り組んでいる。

桜を見る会で安倍総理が釈明

安倍総理大臣が総理主催の桜を見る会の前日に行われた後援会による夕食会をめぐる安倍事務所や後援会が差額を補填していたのではないかと指摘されたことについて、参加者の自己負担だと主張し疑惑を否定しました。
夕食会の会費が5000円と相場よりも安いとの指摘に対して、安倍総理は自身の事務所からホテル側が設定した価格であると報告を受けたと説明しました。
会見以外で20分以上を記者団の取材に応じるのは極めて異例で、記者からの質問に答えることで疑惑を払拭したい考えだと思われます。

インフルエンザ流行期に

厚生労働省はインフルエンザの全国的な流行が始まったと発表しました。
去年より4週間早くなっています。
都道府県別で見ると調査対象となっている医療機関ごとの患者数が最も多いのは沖縄県で、鹿児島県、青森県がそれに続いています。
ウイルスの型で見るとここ5週間で検出されたものはほとんどが2009年に新型として流行したA型でした。

ウォルマート92%超増益

アメリカの小売大手ウォルマートが発表した8月から10月期の決算は1年前に比べ92.3%の増益となりました。
ネット販売特に食料品が好調で、41%拡大したことが寄与しました。
また堅調な個人消費を追い風に燃料を除く既存店売上高も3.2%増と予想を上回りました。

ウォルマートの決算を受けトランプ大統領が14日、
追加関税の影響はないとツイッターに投稿し、中国からの輸入品に貸した一連の追加関税が景気を悪くするとの批判を一蹴しました。

滝田さん
ネットの取引が実店舗を侵食してる流れに対して、実店舗側からの反撃と言っていいと思うんですね。
というのはネットで注文した食料品をウォルマートのお店で受け取れるというシステムが軌道に乗ってるからなんです。
9月からは生鮮食品の宅配サービスを始めてるんですね。
ウォルマートは全米で5000の店舗を展開してますから、その店舗をいわば流通の拠点にすることができるわけですよね。
非常に動きとして面白いと思うし、Amazonとのバトル戦いが見ものだと思います。

台湾がファーウェイの携帯販売停止

台湾の国家通信放送委員会はファーウェイの携帯電話3機種について、台湾のことを中国台湾や中国台北とを表示しているのは違法だとして、台湾の5社に販売を提出するよう通知を出しました。
政権は一つの中国の原則を認めておらず、従来の中華民国や台湾の表示に戻すまでは販売を禁じるとしています。

グリコが教育現場に
お菓子でプログラミング

グリコでは来年から小学校で始まるプログラミング教育の必修化に向けて、自社の菓子を使った教材を開発。
学校に出向いて、子供達にプログラミングを教えています。
開発したのは看板商品のポッキーを使った教材グリコード。
ポッキーを様々な向きに並べ、スマホで読み取ってコード化し、画面上のキャラクターを動かすというもの。
基礎に触れてもらうのが狙いです。
グリコではこうした授業を全国に展開していく計画です。

プログラミング必修化

入山さん
数学と同じ轍を踏むなと。
プログラミングと数学は似てるところがあって、大体の人は途中で脱落するんですよね。
積み上げ式なんで途中で詰まっちゃうとそれから上に行けないと。
それがもう一つはこれ何のためにやってるんだろうって、途中で分かんなくなるけですね。
方程式ってこれ人生で役に立つの?と思うじゃないですか。
ですからプログラミングも、目の前で成果が出て、面白い、役に立つって分かると続けられると思うんですね。
今回のグリコみたいにゲーム性を持たせるはすごくいいことなんじゃないかなと思います。
もう一つ数学教育で比較的評価高いのはの公文式ですよね。
公文式の特長っていうのは、一人一人に対応して、一斉にやらない。
同時にやると積み上げていくと途中で脱落した人が付いて来なくなっちゃうんですね。
でも公文式のように一人ひとりに対応して、個性に合わせて積み上げていけば、できる子はずっと先に行くかもしれないけど苦手な子も少しずつ頑張れるんで、レベルアップできる。
数学でちょっとうまくいかない部分をうまく取り込んで欲しいなということですね。

GSOMIA維持に難色

エスパー国防長官はソウルでムンジェイン大統領と会談し、GSOMIA日韓軍事情報包括保護協定の必要性を改めて訴えましたが、ムン大統領は安全保障上の理由で韓国向けの輸出規制を強化した日本とは軍事情報の共有が難しいとの認識を伝えました。
アメリカ側の説得は不発に終わった形です。

日韓民間交流は継続

東京では日韓の経済団体トップが会談し、いかなる政治、外交関係の下でも民間交流を継続し、未来志向の日韓関係の発展に貢献していくとする共同声明を採択しました。

商品無断発注の社員処分

経済産業省で開かれたコンビニの課題を話し合う有識者会議に出席したセブンイレブンジャパンの永松社長は、加盟店を担当している社員がオーナーに無断で商品を発注していた問題について、社員二人を懲戒処分にしたことを明らかにしました。
その上で加盟店の担当社員の評価方法を見直し、売上や利益だけでなくオーナーからの意見を重視していく考えを示しました。

ポケモン世界同時発売

ニンテンドースイッチ向けの新作ソフト、ポケットモンスターソードシールドが15日、世界で同時発売されました。
新作を一刻も早く手に入れようとニューヨークのオフィシャルストアには10日前から並ぶ人まで出る盛り上がりとなりました。

災害対策など144億円

東京とは災害対策などを盛り込んだ144億円の今年度の補正予算案を発表しました。
台風19号で避難者のスマートフォンの充電切れが相次いだことなどから、帰宅困難者の受け入れ施設を予想220箇所に大容量蓄電池を設置し、多数のスマホを充電できる体制を整えます。
被害を迅速に把握するため全天候型ドローンを配備します。

コンビニ聞き取り調査
働き方改革のカギは

入山さん
特に鍵はIT化だと思うんですよね。
ITを入れることで無断とか効率が悪い部分を取って、結果的に働き方を楽にするのが日本中流れとしてきていて、コンビニもそれ進めようとしてるんですけど、ちょっと各社で濃淡出てきてるかなと思ってます。
実は歴史的にですねファミリーマート、ローソンは後発組なんで比較的加盟店さんを支えるために逆にITの仕組みを早めに入れて、結構出来てるんですね。
ですから今回働き方改革でITでそれを助ける時も比較的スムーズにできる可能性があって、セブンイレブンってのはコンビニ先発だからこそ意外とその辺のインフラがちょっと弱いという風にも言われています。

実際政府に出す資料を見てもローソンはもう1ページ目からですねITで解決しますっていう風に書いてる。
セブンの方は8ページ目ぐらいにようやく始まって検討しますって書いてまして、この辺の差がこれからどう出るかなということ。

トレたま:声を再現するロボット

T.T.File-5137

その人らしい声でしゃべるロボット。
このロボット事前に音声を学習させることで、その人の声色や抑揚を分析し、声を再現させることができるんです。

元々は病気で自分の声を失う人たちが声を失っても自分らしさを残せるよう開発したソフトなんです。

 声を再現するロボット
 開発中来年発売予定

将来は脱スマホ

入山さん
おそらく近い将来間違いなく来るのがこの脱スマホだと思うんですね。
実際シャープのホットクックってのもネットに繋がるんですよ。
ですからパナソニックのオーブンもこれからはスマホじゃなくてオーブンからネットに繋がり注文ができる可能性があって、そうなると高齢の方で外に出れなくなってるような人がこういったサービスを使えるようになったりするという意味で脱スマホ。